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農村を活性化させる為には?

「実りある農業のために」

私の叔母は山梨で葡萄作りをしています。大家族であった叔母も、今は一人暮らしとなり今年で61歳になりますが60アールのぶどう園をすべて一人で耕作しています。研究熱心な叔母は5年前より新種の葡萄作りを始めました。他の人は上手に作れないでいる中で叔母は「心を込めて手をかける事」と言って見事な葡萄を作ります。その葡萄が口コミで評判になり3年前から注文を受け全国に発送するようになりました。それまでは全て農協共選に出荷していましたが、個人発送する事により消費者の声が直接聞ける事と、収入の増加に繋がり喜んでいます。より多くの人にこの葡萄を知って欲しいと現在パソコンの勉強中です。目標はHPを作りたいと頑張っています。
私の自慢の叔母と自慢の葡萄です。
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人間関係は対面で築くもの

私は、奈良の田舎で農業に従事していますが、ここ2年ほどの間に、いわゆる「田舎暮らし」や「自然志向」の人たちが、何人かこの町に越して来ました。動機はそれぞれなのですが、皆私と同世代ぐらいで、月に1~2度「溜り場」(自然工芸の店)に集まっては話をしています。

特に何かの活動をしている訳でもないのですが、集まって話をすることそのものに充足し、何かの可能性を皆が感じているようです。また、先日の「寄合い」では、田舎暮らしの実態や、何よりもこのように充足できる場があることを、誰かに伝えたい、輪を広げたいという思いが、皆に共通するものとしてあるようでした。そこで、会報みたいなものを発行しようと言う話から始まり、でもそれでは広がりに限界があるし、費用も掛かるし・・・などと話をするうちに、結局皆でHPを作るのがいいんじゃないかということになり、現在準備中です。(鑑になるか、ゴミになるか・・・)

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農業・百姓を通して見た現代人-②

農業・百姓を通して見た現代人-②
 話は進む。「百姓」という考え方とは反対に、近代化は学問を分化させ、産業を分業化させて進化発展、効率化生産性の向上をもたらした。元来、真実は体系であり、全ての事柄は有機的に繋がったものであって、それを一つのものとして理解するのが本当である。(実現論にも通じるのではないだろうか。)にもかかわらず、扱い易いように分化し、便利である事だけを目指した。
感動的な太古の時代より在る「炎」という真実を、コンロという「熱」と蛍光灯という「光」に二分して扱いやすくしたのが近代文明だと品田穣氏は説明する。まさにその通りだ。人間に奉仕すべき学問も産業も、今や人間を支配し、人間の暮らしまで変えさせてしまった。
 現代人は、その意味において誰もが分業化を余儀なくされ、或る意味「専門家」になってしまっているのではないだろうか。サラリーマン、主婦、事務屋とかいう風に。実際もっと細かく、経理・営業・総務などと、とにかく自らが得意とする一分野の専門知識と専門世界に奉仕して一生を過ごすように仕向けられていく。

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農業・百姓を通して見た現代人-①

農業・百姓を通して見た現代人-①
 類の農園事業:「農の新しい可能性を拓く・自然体験教室」を読んで、子供の頃に受けた祖父の教えや思い出がふと心に浮かんだ。私は、小学校の頃東京の調布という街に住んでおり、そこでは地域の農家の人々が、小学校や幼稚園に農地を貸してくれ、その中で地域一体となった自然体験教室が行われていた。その体験の中で、祖父がよく言っていた事がある。この実現論などを通し考えた結果、ぼんやりとだが見えてきたモノ、掴めたモノが在るので述べたいと思う。

 いきなりではあるが、新聞社では「百姓」という言葉は差別用語だそうだ。けれども、祖父や私達にとっては尊敬語である。よってこれを使うし、「「百姓」こそ理想的人間像であり、目指すべき生き方のお手本だ。」と祖父はよく説いていた。彼が自然体験教室などで講じていたからではない。第三次産業人口ばかりが増えて、直接モノを生産する第一次産業従事者がほんの僅かになって、生きることの基本がわからなくなってしまったのではないかと、本気で心配していたからだと思われる。
考えてみると、私達現代人は、衣食住の全てを外部化してしまっている。衣はファッションメーカーに、食はファーストフード店に、住はプレハブメーカーにすっかりお任せしてしまった感がある。しかし、人間が生きるといった実感は、自らの衣食住を自らの労働で満たす事にあったはずである。
自然界での唯一の生産反応式が光合成である。たとえ百獣の王ライオンであっても、地球上で最も賢い動物であると思っている人間であっても、この反応で生産された緑の植物に寄生する存在でしかないのと同じ事だと言える。サービス産業のような虚業が評価され、生産業のような実業が軽んじられるのを情報化時代といい、土から遠ざかる事、脱農を近代化というのなら、共に人間にとって不幸な時代というしかない。こう云う事を本能的に彼らは感じ、この事を伝えようとしていたのではないだろうか。

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みずほの村市場3~品質競争原理を導入する様々なルール、消費者会員制度

「みずほ」では、価格競争は農家をつぶすことになるとはっきり自覚し、これを封じる仕組み、そして商品の品質競争を促す仕組みを独自に導入している。
このように「組織的な生産計画と作付け計画」「本物を生産する品質・安全管理」「品質競争原理を導入する様々なルール」等を通じて生産者を強固に組織化してきたことではじめて、消費者との信頼関係を構築し会員の組織化にも成功したと言えるだろう。

【みずほ20年の歩み-農業の新しい時代を切り拓く-】(2010年11月 株式会社農業法人みずほ)より抜粋して紹介する。
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みずほの村市場1~直売所のデータ、20年の歩み

全国に広がる農産物直売所の中でも屈指の成功事例といわれる「みずほの村市場」(茨城県つくば市)。
その成功の秘訣は何か? 設立から20年の歩みを見ると、実に様々な手を打ってきているが、一貫しているのは「本物の農産物を提供する」「再生産可能な適切な価格設定」「品質と技術の向上」といったあたり。つまり、「生産者=農業経営者の意識を引き上げて、強固に組織化すること」が中心ポイントだと考えられる。

【みずほ20年の歩み-農業の新しい時代を切り拓く-】(2010年11月 株式会社農業法人みずほ)より抜粋して紹介する。
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直売所の運営実態について~農産物そのものの販売以外にいろいろやっている!~

(財)都市農山漁村交流活性化機構による2006年の直売所の実態調査で、指摘しているポイントまとめました。リンク


まず、農産物の販売に関しては、
●「品質管理は直売所の命。約7割の組織が独自の商品出荷規約を儲け、違反者には、出荷停止や会員抹消のペナルティも。」
65%が出荷停止処分、36%が会員抹消処分、7%が罰金・課金などのペナルティを設けている。「直売所活動は普段の生活もともにする地域での活動であるため、一定のルールがないとお互い律することも難しい。」とし、「出荷者合意の下、予め明文化した規約を設け、違反者には毅然とそれに則った処遇を行うことで、馴れ合いによる品質低下を抑止するところが増えている」。

農産物販売以外にもいろいろ多角的に運営している!

●約4割が飲食サービスを提供、約3割が加工品などの食品製造も行い、地域食文化の発信点になっている。

●地域での信頼と評判をもとに、約3割の店舗が出張販売や量販店のインショップなどに進出。
直売所は地域の常設店舗の営業のほか、地域内の山間地、過疎地での移動販売や、商店街や観光地での出張販売など。また、直売所が集客効果が明らかになるにつれ、量販店や百貨店のほかにも商業施設、病院、観光保養施設などから要請されているところもある。

●約5割が給食食材も提供している。また、給食プラスαの活動として食育、農業・加工体験、料理実習、店舗での職場実習などの企画を提供できることも直売所の魅力である。

●約3割の店舗が年間売上1億円以上。全国調査による1店舗あたりの年間売上平均も、まもなく1億円に届く。

●約5割の直売所が2006年も売上増加傾向に。直売活動全体の右肩上がりはまだ続く。

●直売所が直面している課題は、「出荷者の高齢化」と「商品の品揃え」。

三池晴与


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8/12なんでや劇場2 農と塾における業態革命~成功している農家は全て外部参入組である

◆先ほどの5つの事例から導かれるもう1つ重要なポイント

先程の5つの事例から、注目すべきもう1つの重要な視点は、ほとんどの事例が異農家であるということ。全て他業種から農業に参入してきている。そして、それが成功の原動力になっている。要するに、原動力は農村にあるのではなく外部にあり、外部で得た情報や発想で成功に導いている。

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8/12なんでや劇場1 農と塾における業態革命~農の経営は、販路の開拓、農家の組織化、技術開発の3点セットの構造が基本

◆農業経営者の視点(農業経営をする視点)を5つの事例から実現方針にむかってポイントを絞り込む。

『わらび座』:最大の特色は、観客組織力、会員組織力といった消費者の組織化にある。核引力は演劇。演劇を集客源として強固な会員組織をつくり、地元に客を呼び込んで様々なイベントを開催している。

『モクモク手作りファーム』:わらび座と同様、消費者の組織化に特色がある。核引力は主にソーセージづくりなど、豚の加工。豚の加工を集客源として会員組織をつくり、自然体験など、様々な体験事業を開催している。

『和郷園』:販売経路を農協ではなく、直接スーパーや飲食店など、新しい販路の構築をしているのが特色。販路開拓の武器は商品力・技術力にある。注目点は、商品・技術における差別化ができなければ、群を抜いて販路を構築するには至らないという点。

『マイファーム』:貸し農園方式。ただし、巨大な資本にモノを言わせて農地を取得し貸し農園をしているのではなく、資本力が無いので農地そのものを借り賃貸料を払って、その差額で収益を得ている。この事業の注目点は、週末農業など都市における貸し農園需要が増えてきた点、かつ農家にとっては都市住人に貸す方がつくるよりも利益が出る構造にある点。

『グリーンファーム』:この10年、年々増えてきている産直・直売方式の代表格。農協に代わる販路開拓の究極の姿。生産者が消費者と直接結びつこうとするやり方を実現している。ここでの注目点は、販売経路の確保として究極な姿であることが1点と、もう1つ経営上の視点として大きいのは、かなりの規模で直売所の出店が増加し、かつそのほとんどの直売所でほぼ黒字経営を達成できている点。

これら全体を受けて、結局、現代あるいは近未来にかけての農業経営のポイントは何なのか、について狙いを絞り込んでいくと、農家にしても、消費者にしても、組織化そのものが重要だとわかる。
その場合、消費者の組織化と農家の組織化のどちらがより重要かが焦点となる。もちろん、どちらも重要であることは当然であるが、逆にいえば、誰もが考える当たり前の認識にとどまっていては、絶対に勝てないことを意識する必要がある。

そこで、さらにどちらが中心ポイントなのかを見抜いていく。その点では、なんでや劇場でも経済危機の問題や分析を過去10回くらい扱ってきている。そこでは経済原論等々にも遡ってきた。つまり、『需要=供給』という等式においてどちらが重要かは既に扱っている。要するに、供給が重要であるというのが答えである。

つまり、何をするにしても、農については、供給源である農家をどう組織化するか、農家の組織化をどう実現するかが一番の核となっている。このことを踏まえた上で、改めて消費者をどう組織化するかという手順で考えていくことが不可欠となる。

要するに、
まずは販路の開拓、言い換えれば消費者の組織化。
それを実現するためには、農家をどう組織化するかにかかっている。
そして最後に、消費者や農家をうまく組織するためにも、結局は差別化商品、技術開発が不可欠になってくる。
以上から、販路の開拓、農家の組織化、技術開発の3点セットの構造が基本となっている。

ここまでが、ある1面からのまとめであるが、先程の5つの事例から、もう1つ重要な視点がある。
その前に、貸し農園における『つくるより貸す方が利益が出るのはなぜか?』について整理しておく。


◆つくるより貸す方が利益が出るのはなぜか?(貸し農園における採算がとれる理由)

週末農業をやりたいといった需要は、おそらく、自給志向から来ている。そこでの、頭の中にある究極のイメージは、いざとなったら自分で耕して食べていくといった意識と連動している。従って、自給志向は年々益々強くなっていくだろう。これを従来の市場概念で捉え直してみれば、幻想期待そのものである。実際、農地を借りたもののお金だけ払って何も耕していません、といった者も半分位いる。そうであっても、貸している側からすれば、しっかりと安定的に収入が確保できている。

このような人たちの登場は、幻想期待と言えば幻想期待だが、非常に新しい意識潮流発の幻想期待である。つまり、ここまで先行きが見えない状況だからこそ、生まれてくる新しい期待だと云える。現在、このような幻想期待が色んな所に一杯湧き出ている。ただし、期待があるから勝手に需要が生まれるわけではなく、誰かがそれをキャッチして商品という形にして供給するかで、顕在化の度合が決まってくる。

以上から端的に言えば、貸し農園方式が、幻想期待に応える商品だったから利益を出せているということである。

(8/12なんでや劇場2に続く)

吉田達乃鯉


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