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農村を活性化させる為には?

医農連携の実例

北里大学が提唱している「医農連携」という言葉があります。医食農同源の考え方の、一つの実践例として紹介します。
「農と環境と医療 38号」(北里大学学長室通信)
より抜粋引用します。
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■自然農法大学校とMOA健康科学センターの連携

 岡田茂吉氏(1882~1955)が提唱した自然農法の研究,教育,普及および実践などに役立つ人材を育成するために設置された「自然農法大学校(微生物応用技術研究所の人材育成機関)」では,現在の一般的な農業が,化学肥料と農薬によって汚染され,健康によい安全な食料を生産する場でないと認識し,それに代わる生態系と調和した農業の育成に励んでいる。

この大学校の教育に関する基本方針は,自然農法による健全な土壌で育まれる安全で健康な食料の生産と,自然生態系と調和した心身の平安にある。そのため,自然農法の原理や技術に基づいた環境保全型農業について,同じ敷地にある農場で実践的な教育を行い,安全な農産物を生産している。

 一方,この農場の敷地に隣接して「大仁病院」が設置され,熱海市にあるMOA健康センターと連携しながら代替医療をはじめとする統合医療の研究に取り組んでいる。ここでは農場のもつ「自然」との交わりが与えてくれる「癒し」の効果を取り入れ,そこで生産される食事を摂りながら,人間が持っている自然治癒力を最大限に生かしていく「自然順応型の健康法」が行われている。

「自然順応型の健康法」では,リズムエクササイズから自然散策,ガーデニング・家庭菜園で土に触れ,生け花・茶の湯・陶芸などを体験し,健康増進セミナーや食セミナー,さらには自然治癒力の活性化を促す療法が行われている。まさに農医連携の貴重な実例の一つであろう。

 今後,この種の環境を媒介とした農と健康の在り方を追求するシステムが間違いなく必要になる。ここに示した自然農法大学校とMOA健康科学センターの連携は,わが国の将来の農医連携の在り方の一つの例として示唆に富むものであろう。
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(引用おわり)
【参考】
自然農法大学校
MOA健康科学センター自然順応型健康法





橋口健一

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『いのちをはぐくむ農と食』小泉武夫著

いのちをはぐくむ農と食

著者 小泉武夫
1943年福島県の酒造家に生まれる。東京農農業大学農学部醸造学科卒業。現在、東京農業大学教授、鹿児島大学客員教授、別府大学客員教授。専門は醸造学、食文化論、全国地産地消推進協議会会長(農水省)などもつとめる。著書は100冊をこえる。

本文は 1章日本の農業は崖っぷち 2章食糧生産を外国に委ねたら 3章農業を活性化するために 4章食べるものが変った 5章食べものを選ぶ基準 6章地産地消と食育の構成ですが3章の事例を紹介します。

今全国で平均収入の多い農家は長野県川上村と大分県の大山町で1000万円を超える農家が200戸もある全国平均が470万からするとかなり高い。

大山町の人口は4300人農協組合員は640戸で、この農家が意識改革の一つとして農協ということばを「プロフェショナル農業集団」に改名し640戸が集団化する。

      1962年
   梅と栗栽培を奨励する
   年一度しか収穫できない
        ↓
   キノコ栽培を導入し収入増   →  大量のおがくずが発生する
        ↓                  ↓ 
   土作りを奨励する          農協で堆肥化し安く組合員
                     に販売する
        ↓                  ↓ 
   農薬を殆ど使わなくてよくなる ←  30年をかけて土に自信が
                     もてるようになる
        ↓
   安心、安全、美味しい農作物が     
   できる。農産物はエノキダケ、
   ナメコ、ハーブ類、クレソン、
   シイタケ、すもも、うめ、
        ↓
   加工、販売の取り組み
        ↓ 
事例1 ハーブ類のパック販売、パンやクッキー、ケーキの加工品販売、
    全国に売り出
    し生産が間に合わない状態。これらの作業を担うのが「ハーブク
    ッキーの魔女たち」、活発な農家のお嫁さん達
事例2 おばちゃんたちが料理をする農民食堂
    大山町内、福岡市内、大分市に3店舗、平日で2時間待ち、朝取
    りの有機野菜料理が100種類2時間食べ放題。
    料理をするのは農家のおばちゃん達で,4グループに分けて4週
    に1週間の休みを取る,仕事の週は各店舗での寮生活で、みんな
    でくつろいで、喜んで合宿暮らし。   
事例3 農産物直販所7店舗展開、大山本店にはキノコレストランと梅蔵
    物産館があり加工品の販売している。   
    
このような農業の形をつくるために、一人の中心的な人物がいたということです。リーダーシップをとって、みんなを一つにまとめる役割をはたしてきたのが矢羽田正豪さんです。こういう壮大なしかけを成功させるには、カリマス性をもったリーダーがいることも、忘れてはなりません。   

本の紹介は以上ですが、著者 小泉武夫氏の記事リンクでは下記のように紹介されています。
人口約3800人の大分県大山町で始まった地産地消運動では、組合員640人のJA大山町(農協)の2003年の売り上げが約30億円に達した。農家は1軒当たりの平均収入が2000万円を超すところが大半となり、町の自給率も100%近くに達した。やればできるわけだ。

以上




奥村博己

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共通課題と捉えればどこをきっても役割、充足がある。

>食べるだけでなく、人々が一体となって、食について考え、働く、農業共同体の可能性を感じました。

食べるという行為だけが独立するのではなく、農業という課題の役割分担として食べる人、買う人、つくる人、売る人などがいるという感じですね。
こうやって共通の課題を担うという地平で捉えられれば、それぞれの行為に(共認)充足が生まれそうです。

★これは農業はわかりやすい事例かもしれませんが、「脱市場原理の仕事」に不可欠な要素となるのでは?

消費者、生産者という分断のない協働NWのイメージが少しづつ鮮明になってきそうです。






かなめんた

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失業者の活力は続くのか?

大量の失業者対策として農業を受け皿に!という流れに、可能性は感じるものの、何か違和感が残ります。

実際農業は自然相手の仕事です。
(有)トップリバー の社長さんも下記のように言われています。

>休日
・野菜に合わせるから決まっていない
・週に1回休みたいという人はできない
・労働基準法で農業は労働時間が制約されていない
・のんびり農業をやりたい人は向いていない<
>朝4時5時から起きて働ける人はどんどん来てください

新規就農者の8割は辞めていくとう話も聞きます。
本気で農業をやりたい!と思って来る人はどれくらい居るのでしょうか。
雇ってほしいから、仕事があるから、という理由の人も多いと思います(特に農業である必要性はない)
今までホワイトカラーで仕事をしていた人たちの活力は続くのでしょうか?

失業者が大量に流入する受け入れ側にも、相当な覚悟が必要になると思います。

農業は目先的な受け皿にはなるかもしれませんが、政府や派遣企業がそこまで考えているか疑問です。

>農を取り巻く原因分析と可能性の「答え」がなければうまくいかないのは明らかです。

方針としても、就農者の活力としても、この認識がないと継続は難しいのではないでしょうか?






匿名希望

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共通課題と捉えればどこをきっても役割、充足がある。

>食べるだけでなく、人々が一体となって、食について考え、働く、農業共同体の可能性を感じました。

食べるという行為だけが独立するのではなく、農業という課題の役割分担として食べる人、買う人、つくる人、売る人などがいるという感じですね。
こうやって共通の課題を担うという地平で捉えられれば、それぞれの行為に(共認)充足が生まれそうです。

★これは農業はわかりやすい事例かもしれませんが、「脱市場原理の仕事」に不可欠な要素となるのでは?

消費者、生産者という分断のない協働NWのイメージが少しづつ鮮明になってきそうです。





かなめんた

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【書籍紹介】農業が日本を救う(その2)

 ~その1からの続き~

○オムロンの「成功」と「失敗」
 オムロンが持つ世界屈指のセンシング技術を背景にしたハイテク栽培。市場流通を避け、スーパーマーケットなどに直接販売することで、計画的な生産、販売のメドも立つ。オムロンが日本の農業に革命的な変化をもたらすのではないか。そんな予感と期待が盛り上がった。
 だがトマトの初出荷からわずか三年も経たぬ二○○二年の一月二十一日、オムロンはトマト栽培にかかわった関連会社を解散して、農業からの撤退を表明した。ーーーオムロンの農業参入には二つの大きな壁があったと私は考えている。
・一つは、農業参入への社内的なコンセンサスがなかったことである。
 企業にとって農業はとてつもなく遠い。農業参入への社内のコンセンサスを形成すること自体がきわめて難しい。しかし社内のコンセンサスがなければ、成功までの苦しいプロセスに耐えられない。ましてや上場企業ともなれば、「社会貢献」の大義名分だけでは株主の賛同を得るにも限度がある。
・二つ目の壁は、農業の非合理性である。
 オムロンがそれまで営々と積み重ねてきた経験知が、農業においては役に立たないことがあまりにも多すぎたと言うほかない。(P85)

○ユニクロの農産物販売からの撤退
 永田農業研究所の指導を受けた全国六〇〇戸の農家と栽培契約し、通信販売と宅配を中心に販売が行われ、立ち上がり当初は、まずまずの勢いで売り上げが伸びたものの、長くは続かなかった。スーパーマーケットと比べると価格が割高であったことで販売が思うように伸びなかったばかりか、売れ残りのロスも大きく、黒字化のメドがまるで立たぬまま、販売開始からわずか一年半で撤退表明をせざるをえなくなってしまった。
・オムロンとの共通項。
 一つは、農業参入がオーナー経営者の強い意向で始まったこと。もう一つは、農業ビジネスに見切りをつけ、撤退を決断するまでに要した時間が非常に短かったことである。その背後には、農業に対する認識の甘さが透けて見える。(P87)

○ドールが育てた西洋野菜市場
 日本の農産物の付加価値の高さに早くから注目し、日本の農業の育成に大きな役割を果たしてきたのは、米国に本社を置くドールだった。ドールというとフルーツジュースがすぐに思いつくが、ドールはたんなるジュースメーカーではない。じつは、ドールは野菜や果物を日本国内で大量に生産している。ただしドール自身が畑を持つのではなく、契約栽培をする農家に対して、きちんとした生産のノウハウを伝えながら、ドール・ジャパンは品質の高い国産の野菜や果物を世に送り出してきた。
 ユニクロとの決定的な違いは、ここにある。ドール自身が農業のプロフェッショナルであるということだ。たしかに、ユニクロは生産者と消費者を直結させるビジネスモデルを衣料の世界でつくりあげた先駆者ではあったが、こと農業についてはずぶの素人だった。生産を委託するのは簡単だが、点在する畑を組織化して、商品企画から栽培、流通、販売に至るビジネスチェーンのすべてに責任を持って専門スタッフが関わるドールとでは、勝負にならない。(P90)

○カルビーがつくりあげた「三連番地主義」の成果
 スナック菓子だから、多少品質が劣っていてもよさそうなイメージがあるが、事実は逆だ。品質の良いポテトチップスは、品質の高いジャガイモなしには作れないのである。カルビーは「ポテトチップスになれるジャガイモ」の要件として四つの基準を挙げているが、これを見ると、ジャガイモ畑からポテトチップスに加工され販売されるまでのサプライチェーンの充実が、いかに生死を分けるかが理解できる。
 ①比重が高いこと  ②サイズが揃っていること  ③病気、キズ、打撲などの不良品が限りなくゼロに近いこと  ④チップカラーがよいこと
「畑にも工場にもスーパーにも番地がある。だから三連番地。いつ収穫するか、いつ生産するか、いつスーパーマーケットで販売するか。細かくいえば、三つ以外にも番地がある。工場に隣接する立体倉庫のなかにも番地がつけられ、誰が生産したジャガイモが、どこにあり、いつ使う予定になっているか。こうした情報がつながってこそ、おいしいポテトチップスを消費者の皆さんにお届けできる」(P93)

○ついに見えたカゴメの国産トマト単年度黒字化の道
 ここで注目すべきは、カゴメがなぜそこまでやりきれたのかだ。ジュースにしろケチャップにしろ、原料となるトマトは海外からいくらでも調達できる。しかしカゴメは自社によるトマト栽培に執着し、加工品の原料としてのトマトではなく、生で食べるトマトの生産にとてつもない執念を抱き続けてきた。
「一プロジェクトとしてトマト栽培をやろうということではなかった。ビジネスユニットとして、いわば役員の総意でこの事業に取り組んだ、という強烈な経営の意思がいまのトマト栽培事業を生み出したんです」
 企業の農業参入にとって必要なものは何か。カゴメは多くの示唆をくれる。ただし、カゴメの成功は栽培そのものの難しさと、国の規制との戦いなど、壮絶な苦闘の歴史の上に成り立っている。(P99)





正国稔

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市場を越えた充足(農業の場合)②

では、人々は何故好き好んで奴隷への道を突き進んでいったのか?

これこそ、市場の得意とする騙しの戦略であったのではないだろうか。

例えば、農業は昔ながらの産業であり、元々は村の仕事=共同体の生産基盤でした。そこでは、土地も収穫も集団の共有財産であり、継承物でもあった。

よって、投資といえば精々種まき、子作りがメインであり、必要以上に儲けを上げる必要性なども生じなかった。言い換えれば、集団的存在基盤が先に有り、それらを次代に繋いでいく為に仕事をする、という自然の摂理に適った仕組みが、そこには存在していたと考えられる。

ところが、市場の発展した都市では、主役は持つものと持たざるもの、あるいは、金貸し(資本家)と経営者と従業員とに分けられる。そこでは、生産基盤を持つもの(金貸しが所有する企業)に雇われない限りは、仕事すら出来ない世界が広がっている。

しかし、客観的に見れば非常に不条理なこの世界に、多くの人々が集まり、発展をもたらした事実がある。これらの人々の活力源となっていたものは、性幻想と私権獲得そのものであった。これこそが、市場の思う壺。私権に目のくらんだ人々が足を踏み入れた先は、略奪と騙しにまみれた借金地獄であった、という結末であろう。

さて問題はこれからであるが、果たして儲からない仕事の代表格でもある農業を、この市場の中での安定基盤へと再生する事は可能だろうか?

今日仲間達とも議論を行い、いくつかのポイントが抽出できた。

1.不安発⇒充足発へ
昨今の農業への期待は、将来への不安視ももちろん内在しているが、それ以上に安定・充足基盤の整備に向けての期待が勝っている。将来に渡って必要なものへ、期待の投資を行うという視点を持てば、そこにはお金が集まっていく。(201628 お金儲けは不安発 )

2.脱私権闘争⇒認識闘争へ
>儲けるという私権闘争が封鎖される以上、新たな同類闘争を生起させる必要があり、これに社会不全という現在の情勢を照らし合わせると、みなの役に立つ認識を創り出すという認識闘争に闘争の軸を移す必要がでてくると思います。 (201624)

農業における認識闘争の土壌も、無限に存在する。自然を相手にした仕事である為、自然の摂理の解明、具体的には微生物の世界から、土壌、水、植物の根本原理を掴む事は、自然の恵みへの感謝を生起させると共に、共生の概念を一段と深める方向性へとシフトするだろう。

3.取引から協働へ
以前、るいネットでも紹介した197332「儲かる農業=幸せになるための農業(有限会社トップリバー)」では、常に相手企業と対等の立場で仕事に取り組む事を是としていた。この心は非常に重要で、良い仕事をする為には常に相手との協働関係が不可欠であり、お互いが期待・応合の関係で結ばれる事で、相互利益=共認充足の得られる仕組みが出来上がる。

4.儲けは、みんなの物
私権闘争における「儲け」は、更なる私権闘争の呼び水となる。しかし、そんな事を繰り返したところで心底の共認不全は膨らむばかりだ。だが、認識闘争、あるいは共認闘争における「儲け」は、お互いにもたらされる充足となる。

 充足発の期待投資    => より良い答えを出す為の認識闘争
    ∧                ∥
    ∥     共認充足の輪     ∥
    ∥                ∨
儲けたものはみんなに還元 <= 答えを具体化させる為の協働作業

5.内圧保存⇒内圧上昇へ
上記の共認充足の輪を実現するにあたり、重要となるのが各過程に加圧ポンプが加わる事。
私権社会では、常に不安発の貯蓄や隠蔽が先行して来たが、それでは内圧は上昇しない。
期待を具現化する為に、常にどうする?という可能性収束⇒統合の加圧構造が形成される事が、外圧への適応度を高める秘訣であり、生命原理に適った構造となる。

以上、今回は農を中心に市場の今後を考えてみたが、このような持続的循環構造は他の産業にも適用可能な仕組みであると思う。




川井孝浩

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市場を越えた充足(農業の場合)

注目を集めている農業も、それがいかに必要な仕事であるかは誰にでも解る事だが、一方で「儲かるか否か?」というふるいに掛けられると、とてつもなく弱い産業となってしまう。

これは、市場の大原則である「略奪」「騙し(幻想価値)」「価格格差」という3軸から見て、最も遠い存在である事が農業=儲からない原因、と見る事が可能であるが、逆に言えばこのしがらみを突破しない限りは、農業の再生は困難になるとも言えるのではないだろうか。

農業の視点において、利益を上げなければならない理由は、初期投資にある。
実際に、ゼロから農業を始めようと思った場合に、土地・生産機器等の設備投資に、少なくとも2000万は掛かると言われている。

仮にこれらを借金によって賄った場合、毎月の売上げは食べるのに十分な量だけではなく、利子も含めて返済に充てるだけの「儲け」をあげなければならなくなる。

即ち、この社会において生産に携わろうとした場合、まず最初に「借金」が必要となり、次に元本以上の利子を支払う必要性が生じる為に、常に「儲ける」必要性が付加される事になる。

この仕組みは、農業に限らず市場に参加する万人に課せられた負担であり、世の中の大半のサラリーマンは、実は生きる為ではなく借金(住宅ローン等)を返済する為に日々労働力を提供する、という歪んだ構造が生まれてしまった。まさに、市場の奴隷と呼ぶに相応しい事態だ。




川井孝浩

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「高速堆肥化処理装置(ハザカプラント)」とは? 2

引き続き、もう少し詳しく紹介しているサイトから引用してみます。

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■「廃棄物の行方―有機物を中心にー」
 1998年9月 生涯学習学科 池田庭子さん

・〔堆肥作り〕「科学肥料の無かった時代、百姓は皆“肥”をかけた。百姓は自分の分の“肥”が足りなくなると、学校や病院、役場など人の集まる場所の糞尿を奪いあった。普通農家では、農産物の収穫時期に出る残 物や、盆や正月、祭りなどで家から出る残 物を積んで、堆肥作を作った。」(葉坂さんの話)

・高度成長とともに廃棄物の考え方と社会性が変わりました。“農地還元”という考え方は無くなりました。物が貴重な時代までは“廃棄物”という言葉はないです。便利さを求める時代が急に発展してから、“棄てる”考えが美徳と“掟”ができました。
燃やす・川や海に捨てる・谷を堰きとめて止める・平地に穴を掘って捨てるなど、掃いて捨てる思想が常識となりました。人間が毎日の生産活動に伴って必然的に発生する“廃棄物は”焼けばダイオキシン・捨てれば海洋汚染・地下水汚染 と、廃棄物処理は私たちの生命を守っている地球、そして宇宙の生命を奪っているのが現実です。

・見学したときは、プラントの中にブタの頭も見えていました。ブタの頭も25日で“つち”になるようです。“つち”は、さらさらしていました。見学した日は、微生物学者、中嶋常充さんが来ていて、既存の土いくつかと、出きた“つち”に水をかけていました。微生物の生きている良い土は、水はけが良いとの説明がありました。実験の結果、水はけが良く水持ちの良い完熟した堆肥(つち)でした。

・《 ハザカプラントができた歴史》
ゴミ処理場、汲み取り業の歴史は、ここ数十年という 浅さです。
市長村のし尿処理場が使えるのは、一般廃棄物だけです。僕は、工場排水や家畜糞尿の処理処分施設を持っていません。汚泥を埋め立てるべき畑を借りました。
(「廃掃法」条・14条)畑を貸してくれた農家はいい作物が出来ると喜んでくれ まし た。しかし、周りから臭いやしみだした汚水による公害問題が出て畑が借りられなくなりました。そんなことから困った末に「ハザカプラント」が出来ましたと、話されました。 “生きんがため”に必要にせまれて、原始的な知恵によってプラントが出来たようです。

《プラントの原理》 四季ごとに発酵して4



浅野雅義

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「高速堆肥化処理装置(ハザカプラント)」とは?

有機農法というと無条件に「安全」「おいしい」「信用できる」と考えてしまいがちですが、実際には有機農法、有機農産物でも峻別していかなければいけないようです。

<参考書籍>
『本当は危ない有機野菜―リサイクル信仰が生み出す「恐怖の作物」』

内容:誤った「有機神話」「リサイクル信仰」で土壌と作物が汚染されている!健康被害の恐怖から、安全な野菜選び、調理法まで、緊急レポート。

松下 一郎著:農水省の仕組みに詳しい、現役の施肥技術指導員。GAP指導員。土壌・肥料分析に基づいた栽培指導で現場を回る。4年制大学の水産学科に入学、のち農学科に転科し卒業した異色の経歴を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

 未発酵の有機物(牛糞、豚糞、鶏糞等)を使用すると作物への悪影響だけではなくその中に含まれるウィルスや細菌、寄生虫の卵なども残存してしまうという危険があるとのこと。

 主に畜産業や家庭から出る生ゴミを25日で「完全堆肥」に変えるというプラントを紹介します。

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■循環型農業を目指して~たい肥化施設・ハザカプラント(十勝毎日新聞社)

東京農大 小泉教授に聞く[1999.11.12]

発酵した土で農業を
有機物は作物の差別化にも 

 東京農業大学の小泉武夫教授(醸造・発酵学)は「21世紀は発酵革命の時代」と説き、世界中の“臭い”発酵食品を食べ歩くユニークな学者だ。そんな小泉さんが十年前からハザカプラントに興味を示し、支援者の一人に名を連ねている。その背景には、日本農業の将来に「土づくりは不可欠」との強い認識がある。
  
◆◆     ◆◆

-先生がハザカに興味を抱いた理由は。

 農薬や化学肥料に慣らされた現代では、それが環境汚染につながり、食物連鎖を通して次世代への影響も懸念されている。また薬品に慣れてしまった農家には、よい作物を生産するんだという意欲が薄い。まさしく「農学栄えて農業滅ぶ」で、日本農業の再構築に土づくりは避けて通れないと認識していた。ハザカプラント発酵技術を見て“これだ”と思った。

-つまり土づくりが背景にあると。

 その通り。農業は一年一作の世界。たとえば米を一年間作らなければ、その水田は地力が回復するのに二年かかる。二年使わなければ四年かかる。今のうちに土づくりをしておかないと、いざ自給率が極端に落ち込み慌てても間に合わない。その意味で土づくりは大切なことだ。

-その自給率は今でもかなり低い。

 私が危惧(きぐ)するのは、その点。先進工業国のドイツ、フランス、イタリアは実は農業国。自分たちが食べて余った分を輸出しているのであって、農業が強いから国力もある。しかし日本では医師になろうという人の方が、農業を始めようとする人より多い。原点となる食べ物を作る人がどんどん減り、外国から食料を買っている。日本の自給率は四〇%を切るとも言われているが、これは大変なことだ。

-ただ農家は有機物(たい肥)を使いたがらない。

 それは悪いたい肥を使っているから。収量が下がったり病気になれば、もう使いたくない-となり悪循環。それに土づくりという側面のほかに、たい肥を使うことが農産物の差別化につながることを、もっと理解してほしい。

-たとえば。

 ある大手ハンバーガーチェーンは有機の材料を使うようになり、都内の有機野菜レストランは予約をしないと入れない状況。つまり有機農産物がどんどん流通する時代に変わりつつあり、先を見る目が必要。ただ有機農法というと嫌な顔をする人も多い。「発酵した土で農業を行う」のだと考えてほしい。
  
◆◆     ◆◆

 小泉教授が強調するように、果たして発酵は日本の農業を救うのか。十勝管内でもここ数年、バイオガスをはじめ家畜ふん尿の発酵処理の研究が急ピッチで進んでいる。ハザカプラントに限らず発酵技術の進歩は著しい。しかし有機物の循環利用は進んでいないのも現状だ。

 「今こそ土づくりを」。小泉教授の素朴な呼びかけが実現したときに初めて、技術の恩恵を享受する享受することになるのではないか。
(おわり)(政経部=能勢雄太郎)

<参考サイト>
「現代的にシステム化したハザカプラント ハザカプラント」
リンク
「高速堆肥化処理装置(ハザカプラント)」視察報告
(リンク)

「バクテリアを呼ぶ男―究極の生ゴミ革命」葉坂 勝著
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(続く)





浅野雅義

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