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農村を活性化させる為には?

23歳で起業、年10%の成長続ける農園。成功の秘訣。

リンクより引用
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8haの畑で農薬・化学肥料を使わずに少量多品目の野菜を栽培し、年4500万円を売り上げる千葉・印西市の柴海農園。「自分から営業したことはほとんどない」というものの、ピクルスやジャムといった加工品は全国の高級食材店でも扱われる人気ぶり。5人の正社員に加え10人のパート従業員を雇用し、人材育成にも取り組む社長の柴海祐也さんに、少量多品目栽培における工夫と強い経営の秘訣を伺いました。

■「たくさんの野菜を作りたい」から始まる販売戦略
柴海農園は2009年、印西市で400年続く農家の息子でもある柴海さんが、23歳の時に妻佳代子さんと始めました。現在では8haの畑で年間100品目ほどの野菜を栽培し、飲食店と個人宅への宅配と、マルシェや小売店での販売をしています。また、規格外の野菜はジャムやピクルスに加工。これらはDEAN & DELUCAをはじめ全国の高級食材店で扱われています。

これらの多角的な販売は、「いろいろな野菜を作るのが好き」という柴海さんの意向から組み立てられているといいます。では、具体的にどうやって収益を最大化し、ロスを少なく売り切っているのでしょうか。

例えば、約40のレストランと取引する飲食店への販売は、「ほぼお任せ」を貫きます。焼き野菜にするのかバーニャカウダとして提供するのかといった要望は聞きますが、内容はその時旬の野菜を農園側で選んで詰め合わせます。レストラン側には、常にメニューに変化を付けられるというメリットがあります。約200件の契約がある個人宅配も、大中小3種類の箱の中身は常に旬の野菜の詰め合わせです。

一方、約20か所あるスーパーなど小売店での販売では、サラダ用の野菜を詰め合わせた「サラダセット」と加工品の販売に絞り、できるだけ価格競争に巻き込まれるのを避けているそうです。

■ビジネスマインドを磨いた「農家の台所」での経験
これらの販路拡大に、「これまで営業はほとんどしていない」という柴海さん。ただ、理想の農業をビジネスとして成り立たせるための戦略には、東京農大を卒業してから3年間勤務したレストラン「農家の台所」での経験が生かされているようです。

店長として、柴海さんは野菜売り場を併設した都内店舗の立ち上げにも携わりました。毎日運び込まれる大量の野菜を、調理用、販売用と仕分ける中で、「商品としての価値が高い野菜を常に出している農家」の存在に気付いたといいます。「シェフにもお客さんにも評判が高く、『今日のカブはあの人のでしょ』と味で言い当てられる。品種の選定から栽培方法まで他の農家とは違う特徴があり、これがブランドというものだと学びました」。

またレストランでは、どう付加価値を付けそれを客に伝えるかを常に工夫していたといいます。「野菜を仕入れて販売しているだけでは利益は薄い。農家自身が価値だと気づいていない部分にも価値を見出す必要があります」。
さらに、それを消費者にきちんと伝える技術と努力も必要です。「勤務していたのは都心の店舗だったため、野菜にこだわりを持つ一方でその野菜の旬の時期は知らないというお客さんもいました。農家の努力や『なぜ今この商品がこの値段なのか』といったことをきちんと伝える努力をしないと、価値は伝わりにくいとも実感しました」。

柴海農園で販売する野菜セットの箱には毎回、農園での日々の出来事をありのままに綴った「野菜セット通信」を同封し、顧客に畑を身近に感じてもらえるよう役立てています。

■雇用の責任と覚悟「農業に携わる人を増やしたい」
柴海農園の柱である「少量多品種野菜」の栽培・販売とともに、柴海さんがもう一つ軸に置くのが農業人材の育成です。

「社員5人パートさん10人と、この規模の農家としては多くの人を雇用しているのは農業に携わる人を増やしたいから」。2017年には農園を法人化し、福利厚生を整えるなど、安定した雇用の場づくりにも力をいれています。

さらに、柴海さんがここ数年取り組んでいるのが従業員一人一人に複数の工程に携わってもらうこと。野菜の出荷、栽培、種まき、土づくりと工程をさかのぼるほどに農園の経営を左右し難易度が上がる一方、やりがいや面白さは増えます。「農家の仕事は段取り8割。出荷だけでなく収穫や栽培から関わってもらうことで、結果として出荷作業の効率化や質の向上になると考えています」。

柴海さんが思い描くのは、「社員、パートに関わらずゆくゆくは農業全体を見られる人材を育てる」こと。
「現在、農園には『農業が好き、面白い』という人や、将来農家として独立を視野にいれた人まで、様々な人材が働いてくれています。『農家の台所』を運営する国立ファームの創業者、高橋がなりさんが『自分が現場を離れても、自分が育てた人材が日本の農業を変えてくれる』とおっしゃっていたことを思い出します。自分もそんな役割の人でありたい」。

「農家の台所」で様々な農家の作る野菜に接したことで、柴海さんの中に「農業に正解はない」という考えも生まれたといいます。「いろんな人がいて、いろんなやり方がある。ならば好きにやればいい」。柴海農園のビジネスマインドを受け継ぐ人材が日本の農業にさらなる彩を添える日も、近いのかもしれません。




根木貴大

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キャッシュレス地域経済こそ高齢者・社会的弱者、そして商店街のためになる


リンク

1月17日夜は北区の商店街連合会の新年会等でした。区長や国会議員の来賓スピーチでは「プレミアム付き地域商品券」や、増税に伴って行われる「ポイント還元」の話などについて言及がありました。

そこで改めて思ったのが、キャッスレス経済の可能性について。

消費増税の際、クレジットカードなどのキャッスレス決済を行うと、消費者にポイントが還元される政策が議論されています。

ポイント還元Q&A「来年10月から9カ月間」「キャッシュレス決済で最大5%」
リンク

これに対して

「地方の商店街は現金商売で、キャッスレスなど不可能だ」
「高齢者に優しくない」

という反対意見が相次いでいます。実際、現金でしかやり取りしたことのない高齢者は、不安に感じている方もいらっしゃるようです。

しかしながら、他国の先進事例を見てもわかることは、キャッスレス決済はむしろ高齢者や社会的弱者に優しい・便利だということです。

高齢者になると、細かいお釣りの管理が難しくなったり、高額紙幣で支払いをした際にお釣りの間違いが生じる可能性が高まります。

この点、キャッスレス決済であれば、計算違いや勘違いが起こる可能性は限りなくゼロになりますし、悪意を持って騙すことも現金より遥かに困難です(遡及的に確認が可能ですし)。

また、紙幣の判別が難しい視覚障害者からは「ICカードなどの電子決済はすごく便利」「騙される不安がないので、現金ではなくすべてキャッスレスで決済できるようにして欲しい」という要望はかねてから強くあるところです。

連動した家計簿アプリなども充実してくれば、生活保護者の支出に対して専門家がアドバイスすることも容易になります。



そして、地域経済・地元商店街への貢献可能性について。

基礎自治体の政策には「子育て応援券」「プレミアム付き地域応援券」など、現金やバウチャーで市民に対して直接給付を行う政策が多数存在します。

こうしたものはすでに「地域限定」になっているものもあれば、マタニティパスのように用途・範囲が限定されていないので、必ずしも地域経済に還元されないものもあります。

これらの給付・補助金等を、すべてポイント(電子マネー)にして、自治体内の商店のみで使えるようにすれば、確実に地域経済にお金が回っていくことになります。

お金の流れも追いやすいので、政策としての費用対効果を検証することも簡単になり、政策の幅が広がる気もします。

というわけで現在私が研究しているのが、「地域限定で利用できる電子マネーの可能性」についてです。

すでに民間で普及している電子決済システムに地域性を付与することができて、当該自治体と連携することができれば、

・高齢者や障害者に対する給付を地域限定電子マネーで行い、
・地域商店街などで積極的に利用してもらう
・キャッスレス化による利便性が高まり、地域経済も回って一石二鳥!

ということになると思うのですが、いかがでしょうか。

もう一段階進めて、地域仮想通貨(地域トークン)を発行するというのが理想的な手段だとは思いつつ、さすがにそこまで一気にやるのはハードルが高いので、民間の電子マネープラットフォームとの連携が現実的なところかなと何となく思っています。

私もさらに事例やシステムを検証してみたいと思いますが、何か妙案なご指摘がある方はぜひ教えてくださいませ。

それでは、また明日。



やおよろず

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現在、売られているニンジンの栄養は、50年前の半分以下


リンクより引用
>あちらこちらで、野菜をたくさん食べる重要性が語られますが、現在、日本で一般的に出回っている野菜の栄養価は昔と比べてかなり減ってきているようです。

例えば、2010年までの過去50年にニンジンのビタミンAは81%、ほうれん草のビタミンCは77%も減っており、キャベツのビタミンC、アスパラガスのビタミンB2、玉ねぎのカルシウムは半分になってしまっています。

つまり、一つの野菜から摂取できる栄養量が大幅に減ったわけですから、質を量でカバーするという意味では、「野菜をたくさん食べろ!」という世の中の声は確かにその通りなのでしょう。

栄養価が極端に下がった原因は、収穫量を上げるために化学肥料を大量に使用したことで、日本の土壌が弱ってしまったことが原因です。

昔から世界中で良い土壌を維持するためには、作物をつくらず一年土地を休ませたり、人間や動物の糞尿を積極的に肥料として活用したりと様々な努力が必要でした。

草は一年、小枝や篠竹(しのだけ)は3年、真竹だと土に戻るまでに10年以上かかるのだと言います。

植物にしても、動物にしても、生まれてくるものに決して無駄なものは無いだろうし、ガウディが不用品から芸術を作り出したように、面倒くさがらず、しっかり活用して土に返すことで、栄養価の高い作物をつくる強い土壌ができていくのでしょう。

農業は自然相手の厳しい仕事ですが、スーパーなどを通して作物を買い、作り手の顔が全く見えないため、どんどん安い方へと平気で値段を叩いてしまうのかもしれません。

近代化が進むと古き良き時代が美化されるのは、当たり前と言えば、当たり前だし、かと言って江戸時代の生活に戻れと言われも、それは、当然無理なことでしょう。

でも、司馬遼太郎さんが残した言葉のように、今の大多数の日本人には、合意すべき何かがあって、無理な拡張や破壊をやめて、自然を美しいものとする日本に戻れば、一時的な経済活性のために「三本の矢」なんて飛ばさなくても、少しずついい方向に向かっていくのではないだろうか。

ファーストフードが普及して、食事の時間が短縮できるようになり、少しは余裕が持てる生活ができるようになっただろうか?

いや、ファーストフードが普及すればするほど、どんどん忙しくなってきているような気がする。

働き方改革をする前にまず食べ物を、食べ物を変えるなら、まず土づくりを意識していかなければならないのかもしれません。



匿名希望

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農業を志す人達へ、現実直視した道筋を立ててあげることが大事

私は農業とはまったく関係ない企業で働き、まったく関係ない道を歩んできたわけだが、農業に興味を持ち、実際に仕事にできないかという気持ちを抱き、現在の農業の現場にいる。
そんな中で、農業を仕事にする=生計を立てる。と、いったことでもさまざまな、道がある。一人で就農することや、農業法人に勤める、農業法人でなくても住み込みで農家にて働くなどのさまざまな道がある。
私は今の仕事場に、たどり着くまでにいろいろ模索したわけだが、農業を志す中で、大きな壁になってくるのが、【生計を立てられるのか?】と、いったことだったと感じる。

好きなことを仕事にしたいといっても、飯を食っていけなければ、それは趣味の領域で留まってしまい、仕事とはなりかねない。
今現在、農園としても就農を志す若者を研修生として迎える体制を整えており、インターネットでの募集や農学部の学生に声をかけているが、なかなか農業を仕事にしたいという学生は決して多くはない。
その背景にはやはり一生の仕事として生計を立てられるのかという現実を前にしり込みしてしまうことだと思う。

こんなデータや話がある。↓
リンク

農家の平均収入は決して高いとは言えないものの、サラリーマンの平均年収以上に稼いでいる人も決して少なくない。300万円以上の収入を得ることができない農家が多いのも確かで、簡単とは言えないが、だからといって不可能なことでもない。活動や販売の地域を考える、規格外に稼いでいる農家と同じ工夫や努力をするといった対策で着実に収入を上げていくことはできる。どうすれば収入アップに繋がるのかについて良く考え、実践することが大事。

そして、そんな農業を志す人達へ、道筋を作ってあげるのも、農業法人である私達ならではの仕事と言えるのではないか。
そのための基盤つくり。売り先や販売先の確保であったり、地域を集約し、農村全体での受け入れ、協力体制を作ることにより、これから就農を志す人にとって、安心して地に根を生やして仕事をしてくれることが期待でき、また、若手が加入することにより地域活性化に結びつき、農村にも活気が出てくる。そういった期待応合関係の仕組みを作ることも我々の役割なのだと感じる。




村井直道

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地産地消

地産地消とは、地元で生産されたものを地元で消費するという意味で使われます。この地産地消は健康と密接に関係があるのです。
例えば、熱帯地方には、身体を冷やす食べ物がたくさんあるように、寒い地方には身体を温める食べ物が多くあり、地方の特性に応じた食べ物があります。
また、「(よその土地に行くと)水が合わない」ということが言われますが、水は、その地域によってミネラルなどの成分や含有量が違います。土も同じことです。土地によって土の質や微生物・昆虫・小動物などから受ける影響が違うので、その土地によっては作物が育たなかったり、栄養素の含有量が違ったりします。

地産地消が健康によいということは、その辺りに由来しています。地域の気候風土に合ったものを食べることが、一番健康によいという考え方です。
しかし、現代社会、日本においては大きく狂いはじめています。

『Rakuten Infoseek News(武田教授が警告。日本の「食料自給率の低さ」が世界に迷惑な理由)リンク』より引用します。

■□■引用開始■□■

■食料自給率が40%。そんなに低い先進国は日本だけ
今から10年ほど前に「こんにゃく騒動」がありました。ある有名なテレビタレントが「こんにゃくが健康に良い」と言ったということで、主として主婦がスーパーに駆け込み、あっというまに売り場からこんにゃくがなくなったという騒動です。

こんにゃくが栄養に良いというのは全く根拠がありませんが、栄養素がもともと少なく、特にカロリーがないので「食べても肥えない」という点でよいということでした。

でも、これほど日本人の不道徳を示した例も少ないと思います。ダイエットはしたい、でも食べたいという多くの女性の希望をかなえられるということですが、世界的な視野がまったくない、驚くほど自分本位の考えです。

現在の日本の食料自給率はたった40%です。これだけでも世界に対して顔向けができない状態です。というのは、ある国の食料自給率というのは人口が多いと自給率は100%に近づかなければならないからです。人口の多い国の食料自給率が低いと、他の国がその分を埋め合わせする必要があります。だから、他の国に迷惑をかけるので、人口の大きな国で食料自給率の低い国は日本ただ1ヵ国です(韓国がやや似ている)。

先進国は一部を除いてほぼ自国で自国民の食料を確保する政策をとっていますが、開発途上国は外貨を得なければならず、工業製品は競争力がないので、農業生産物を輸出することになります。

もともと生産力が弱い開発途上国がお金のために輸出するので、「日本向け食糧輸出用畑」は時によって鉄条網で囲われ、地元の人が入れないようになっています。それは飢餓の国民が多いので、飢餓の人たちが日本向けの食料を取らないようにするためです。

しかしいま、世界では8億人以上の人が飢餓に苦しみ、そのうち1億5000万人がこどもで深刻な発育障害がみられています。

日本のご婦人はお金を持っている。それはよいことですが、お金があれば何をやってもよいということではありません。特に昔から村に飢えている人がいるのに、お金があるからと言って食料を無駄に使う(たとえば家の外に飢えた子供がいるのに、お金持ちがパンを暖炉にくべるなどの)行為は絶対に許せません。

「自分だけ良ければよい」というような曲がった考え方は、それが自分にも跳ね返ってきて、「緑黄色野菜は健康に良い」とか、「肉の脂は悪いが、植物油は体に良い」などということでも間違い(本当は、バランスの良い食事、日本式の食事や、動物の脂のほうが健康に良い)さらには、「減塩食が良い」とか(10人に2人だけには良い)、「卵はコレステロールが多いからダメ」(本当は問題ない)というように、すべて間違ってきます。


■日本人の体は日本列島から採れる物でできている
食というのは動物が生きていく基本ですし、人間以外の動物は「栄養学」などはないのですから、「楽しく生活して、おいしいものを食べる」ということが大原則なのです。舌で感じる「味」というものは「自分の体に良いものをおいしく感じる」というためにあるのですから、まずいものが体に良いはずはありません。

また、サボテンは水の少ない地域で生活するのであんなに奇妙な格好をしていますし、園芸でも「水をあまりやると枯れる」という植物がいるのもよく知られています。このことは「生物というのは、その土地によって体ができているので、あまり違う生活をするのは良くない」ということを意味しています。

日本人の体は日本列島からとれるものでできていますので、お米、みそ汁、魚、根菜を中心とした野菜の煮物、絞ることを前提としたお浸しや漬物のような葉物、リンゴ、ミカン、カキなどから身体ができています。決して、ヨーグルトやキウイなどが体に合っているわけではないのです。

つまり、「食」というのは体そのものですから、「健康に良い」とか「最近、…ということが分かったので、これを食べるとよい」というようなものではないのです。できるだけ自然と接し、動物としての自分の感性を磨き、歳相応にものを考え、そしてじっくり味わって自分のからだが欲しがっているものを偏らないように注意して食べるというのにつきます。




村田頼哉

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激変気象に対応できる稲つくり(1)~炭水化物利用への期待~

気候が激甚化する傾向がある中、2018年8月9日に「お米の勉強会」の「田んぼ宿泊研修会」で、【激変気象に対応できる稲つくり】についての講演がありました。お米づくりに於いては農閑期の年初に当り、2019年の米作りを考える参考になればと思い紹介します。
       
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■テーマ【激変気象に対応できる稲つくり】
講師:佐々木茂安氏〔佐々木農業研究会代表〕
記録:お米の勉強会・中井女史

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1.炭水化物とは

栄養学上は、炭水化物は糖質と食物繊維の総称として扱われており消化酵素では分解できずエネルギー源になりにくい食物繊維を除いたものを糖質と呼んでいる。
炭水化物を分子量で分類すると、

低分子量:単糖類・ブドウ糖・蔗糖
中間  :オリゴ糖
多糖類 :セルロース・リグニン

稲の構造物の素材も、炭水化物だということが、重要視されていない。

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2.炭水化物とタンパク質の関係(1)

炭水化物+チッソでタンパク質。炭水化物とタンパク質は表裏一体。チッソ施用の効果は、一定水準までは、増収するものの、その後の過剰施用は停滞か減収に転ずる。
同じ炭素量の時に、+チッソで炭水化物が消化され減る。

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3.炭水化物とタンパク質の関係(2)

炭水化物とタンパク質は、縦糸(炭水化物)と横糸(タンパク質)の関係に例えられる。同じタンパク量でも、炭水化物が多いと太く丈が短い。一方、同じ炭素量で、タンパクが多いと茎は細く丈が長くなる。茎が細いと、水分や養分を送るホースの径が細いことと同じで、収量や品質が悪くなる。太いと生産量がアップ。(勿論、微量要素は過不足なく必要というのが、共通認識です)

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4.炭水化物利用への期待(1)

水稲の有機栽培で普段思うこと。
稲の栽培は、本来お米を収穫することを目的としている。一方有機栽培の研修会では、雑草の抑草に関することが非常に多い。いつしか、有機栽培は、雑草を抑える事が主目的になっている。

慣行の稲の栽培では、除草剤の効果(ほぼ20日~1カ月間)が切れているにもかかわらず、中干し以降は、あまり雑草が増えてこない。
抑草技術で、稲も影響を受けて生育が不良になる。
抑草資材や動植物利用の結果、土が肥沃になる。
そして雑草の多いほ場になっていく。
⇒稲の活力だけでも雑草は抑えられるシステムがある

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5.炭水化物利用への期待(2)

有機栽培の抑草の考え方:
米糠除草や機械除草は、ほぼ農薬使用と同じ考え方。

新しい除草剤未使用の考え方:
田植え20日後の姿を確保(する期間の短縮移植20日間)を考える。

●植え痛み⇒丈夫な苗を確保する。
●土壌還元害⇒植え干しなど早期落水による土中の酸素を確保する。
●成苗等による発生茎数減少(ポット栽培等)⇒若い苗を植える。
●老化・徒長苗(いもち病の発生)⇒徒長しにくい育苗方法を用いる。
●過剰な土つくり⇒適正地力に戻す。
         稲が吸う以上の養分があると、雑草が増える。
         必要以上に肥沃にしない。

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6.炭水化物利用への期待(3)

発芽の時は、胚乳から炭水化物は供給される。葉が出てくると光合成由来の炭水化物。田植え後、根切り、活着で糖を消耗、炭水化物がドスンと減少。茎のところの炭水化物が減るといわれている。
糖や有機酸を施用すると、回復して立ち上がりも早く茎も太い。

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7.炭水化物利用への期待(4)

従来は、資材供給により、炭水化物の生産効率を上げることに重点が置かれた。
⇒炭水化物の直接供給で、
 苗での供給は、姿勢、茎径の改善。
 生育途中での供給は、姿勢改善、光合成の活性化。
 登熟期での供給は、登熟アシスト、光合成支援、発根促進。

 供給形態を考える
●有機酸━吸収が早い。付着しにくい。
●糖蜜━吸収が遅い。濃度障害おきる。
●増粘多糖類━吸収が遅い。付着しやすい。
(1)実例
   チッソを与えた細い苗
   炭水化物を与えた太い苗
(2)実例
   糖蜜の葉面散布1箱当たり3回
   苗箱1000枚1kg
   苗箱1枚1g
   幼齢の割に、短く太い苗
(3)籾枯細菌病を有機酸で抑えた実例

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8.炭水化物利用への期待(5)

炭水化物供給の形は色々。
糖や有機酸等の資材からの供給の他に、冬作でナタネ、チャガラシ、ソルゴなどの栽培で土壌の炭水化物を増産。稲わら分解物。

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9.質問は、炭水化物の与え方に集中。その回答。

●食酢は、4%なので、原液でも枯れない。
 しかし根にかかると、葉も白くなり枯れる。
●食酢は、有機JAS適用されるので、大丈夫。
●糖は砂糖水でも良い。分子量が小さいとカビ易い。
 分子量の大きい方がカビにくい。
●葉面散布での糖蜜は20倍以上に希釈しないと、濃度障害がおこる。
 50倍希釈でもすぐに乾くと濃度障害が、起きるので夕方に散布
 した方が良い。
●播種の時に苗箱にPHが高く薄い酢水をやれば、
 土と中和するから、大丈夫。
●プール育苗に、外から流し込んでも、濃度の高いところと薄いところ
 が出来る。タンクに適正濃度で作って置き、プールの下にホースを突
 っ込み、奥から手前に引きながら流し込めば良いのでは?

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連絡先
〒523-0075
滋賀県近江八幡市野村町1446番地
佐々木農業研究会 
代表 佐々木茂安
E-mail:info@sasakinouken.com
(090-9167-3547)
――――――――――
「お米の勉強会」会報(2018年10回通算545回)より転載




小圷敏文

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激変気象に対応できる稲つくり(2)~経験則をうまく活用する~

前回に続いて、稲の熱中症対策の話です。
形県農試で県内河川のけい酸濃度を調査した結果、 
「1956年平均:19.7ppm → 1996年平均: 9.8ppm」
40年で半減しているといいますから、河川経由のけい酸は、
期待できなくなっているようです。

お金のかからない方法としては、深水注水管理。これかも?

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■テーマ【激変気象に対応できる稲つくり】(2)
講師:井澤潤次郎氏〔(株)井澤商店社長〕
記録:お米の勉強会・中井女史

引用紹介
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 高温対策の話をと云う依頼で、いつも、農家さんにしている、良い効果のあったお薦め3つを、そのまま、お話します。

1)ケイ酸の施肥
2)深水注水管理
3)カリの施肥

――――――――――
1)ケイ酸の施肥

ケイ酸を施肥すると気孔の働きが活発になり、熱を放出しやすくなる

『 気孔は光合成が盛んに行われる晴天の時に開いて、葉から水を蒸散させ、根から水や養分の取り込みを促進し、同時に光合成に必要な二酸化炭素を取り込み、光合成により産出される酸素を放出します(これをガス交換と呼びます)。また、蒸散は強い日差しで上昇した葉の温度を低下させる役割もあります。』(ネット調べ)

タキグリーン施肥(ケイカル資材)
ソフトシリカ21

〇赤外線温度計で稲を測定の表
 外気温36℃の時の平均

無施肥         :37.1℃
タキグリーン100㎏施肥:36.9℃
タキグリーン200㎏施肥:36  ℃

外気温で36℃で無施肥では、37.1℃と外気温より高い。
稲が熱中症状態で熱を放出できてない。
ケイ酸をしっかり効かせると、稲が熱中症にならない。

《高温障害が発生する登熟期の危険時期の温度と時間》
 農研機構のHP資料より

●特に出穂後2週目までの高夜温により障害の程度が大きくなる。出穂後20日間の間に平均気温が29℃以上、最高気温が34℃以上、最低気温24℃以上の、いずれかの日が5日以上続く(最近では普通です)
 水管理により圃場の温度を下げるようにする。

●夜間温度28℃3日間では影響が少ないが、5日間継続すると玄米の整粒歩合が5%低下し、7日間では約10%低下する。日中温度34℃が5日間継続すると整粒歩合が、約3%低下し、7日間では、約7%低下する。

●出穂後20日間に平均気温が29℃以上、最高気温が34℃以上、最低気温24℃以上のいずれかの日が5日以上連続して出現している年次が過去20年間に4回あるが、これらの年次はすべて1等米比率が90%を下回っている。(山形県)

――――――――――
2)深水注水管理

一番効果が高くお金もかからないのでお勧め。但しバルブで水管理。

〇浅い水では、田んぼの中は、お湯のようで、外気より温度は高くなる。東北の、浅い水では凍るので、深水管理と考え方は同じ。深水だと上下温度差が出来る。根圏域は低い温度。

〇胴割れ、シラタ、乳白の改善
 高温障害で養分が流れない、根がヘロヘロで養分吸えないのが原因。出穂後は間断潅水が、一般的だが、注水管理をして根圏を冷やしてやる。

〇キヌヒカリの同じ苗を、同じ日に田植えしたが、
 注水管理をしたのと、間断潅水をしたのでは、刈り時期が1週間ずれました。

〇東北のように深水25~30cmというのは、無理でも出来るだけ深水に、上下の温度差が必要。オーバーフローをしないように、1日の減水深だけチョロ出しする。

〇出穂後、刈り時は積算で900℃、1000℃。30℃なら33日後と計算。昔は35日から40日だった。
 注水管理で温度を下げると日数が取れるので、3週間注水、2週間強制落水。

〇最近は、コンバインで刈るために、カピカピに乾かし過ぎ。乾き過ぎの時は注水する。昔は、刈り取りの3日前に水を通したコメは美味しいと言われていた。

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3)カリの施肥

〇なぜ、ニコマルは、暑さに強いか?
 株元に炭水化物(デンプン)を蓄える能力が高い。稲が熱中症になると、スムースに栄養が送られなくなり、実に養分を送ったり送られなかったり隙間が出来て、乳白シラタになる。
 ニコマルのように、蓄えているデンプンが有れば、それを優先的に使いシラタに成り難い。

〇ニコマルのようにしてやれば良い。
 カリを施用すれば、養分の流れが良くなる。実への転流が良くなる。果樹の肥大期にはカリが必要。

〇稲の下葉の先
 水欠  :肌色
 チッソ欠:薄い黄緑
 カリ欠 :本当の黄色

〇花落ち後、穂が出た直後にアグロカリ(30%カリ成分)反当り12㎏施用で、ポツポツのシラタに。穂が出る1週間~10日前15㎏施用でポツ位のシラタに。穂が出る20日前20㎏では、全部の粒が美しかった。

〇昔は、カリのやり過ぎは、食味が落ちると云われたが、シラタになっているのは実へ糖が移動していないという事なので、適正なカリの施用は実に糖が入り美味しくなる。

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連絡先
(株)井澤商店
〒675-1111 兵庫県加古郡稲美町印南829
℡079-495-0019 fax079-495-3017
E-mail: info@nihon-rice.com
――――――――――
「お米の勉強会」会報(2018年10回通算545回)より転載





小圷敏文

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