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農村を活性化させる為には?

山菜の栽培を研究して20年余り。「山菜には夢がある!」

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より引用

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西わらびに限らず、奥羽山系に位置する西和賀町の山菜は、アクが少ないのが特徴。

そしてそれは、〈母ちゃんの店わがや〉の記事にもあるとおり、豪雪が温室の代わりとなって土や根を守り、たっぷりの雪解け水が短期間の成長を促すから、といわれている。

そんな魅力的な西和賀の山菜だが、高齢化により山で採取する人は次第に減少。
そこで町では、山菜を特産品として安定供給するため、畑での栽培に取り組むことを決める。
その立役者のひとりが、「山菜栽培名人」として知られる御年86歳の小田島 薫さんだ。

長い年月をかけて研究し確立してきた技術を、惜しみなく披露する小田島さんの人柄を慕う人は多い。

平成3年に営林署を定年退職後、自宅裏の広大な畑で山菜栽培の研究を始め、平成7年に町の農林課などとともに「ゼンマイ研究会」を発足。
その後平成13年から、町やほかの生産者とともにワラビの栽培にも取り組んだ。

「西和賀の土地や気候が山菜に適していることは確信していましたが、
初めての試みだったので、秋田県の阿仁町や山形県の朝日村(当時)などに出かけて勉強したんですよ」と当時を振り返る。

ワラビを畑で栽培するためには、山で自生しているワラビの地下茎を掘り出し、植え替えることが必要だ。
そして、商品価値の高い、太いワラビに育てるためには、地下茎も太く大きく育てることが求められる。
そこで小田島さんたちは、春に畑の土に生たい肥を混ぜてやわらかくすることで、地下茎が大きく育つよう工夫。
育てた株は「ポット苗」にして希望者に無料で提供し、栽培者を少しずつ増やしていった。
こうして町ぐるみで普及を進めた結果、平成21年には「西わらび」の商標登録が実現したのだ。

小田島さんはその後、黒系統(茎が紫色)のワラビの栽培にも取り組む。
ワラビには多くの系統があり、現在出回っている西わらびは緑系統。
しかし小田島さんによると、黒系統のほうが粘りが強く、生で食べられるほどアクが少ないことが、食味試験で実証されたという。

小田島さんが自分の畑で栽培している西わらびは、すべて黒系統。「サラダで食べてもおいしいですよ」

「黒系統のワラビは緑系統よりも地下茎が深いところにあるので、
株を増やすことが難しかった。試行錯誤の末、植えた後にチッソ肥料をまくことで地下茎を『上げる』ことに成功したんですよ」。

こうして増やした黒系統の株は、やはり「ポット苗」にして3年前から栽培者に配り、緑系統からの切り替えを進めている。
西わらびの販売数は増える一方で、高齢の栽培者たちから「年金をおろさずに済んでいる」と喜ばれる、と小田島さんはうれしそうに話す。

小田島さん自身も、西わらびのほかゼンマイ、シドケ、ウド、ホンナ、コゴミ、ギョウジャニンニクなど18種類の山菜を栽培し、そのうち12種類を㈱西和賀産業公社に出荷している。
町ではその栽培技術を受け継ぎ、生産者の所得増や雇用創出につなげようと、同公社に「山菜栽培マニュアル」の作成を委託。
マニュアルは、公社職員の1年間の「密着記録」によって平成26年7月に完成し、関係機関に配付されたという。

「山菜は売れる。だから夢がある」が持論の小田島さん。
定年退職後、20年以上山菜栽培に取り組んできたが、「これまでまったく退屈したことがなかった」と断言する。心から山菜栽培を楽しんできたのだ。

営林署に勤めていた小田島さんは、山菜はもちろん樹木のことも詳しい。

そして、「奥羽山脈には食べられる山野草が70種類もあるそうなので、
ほかにも挑戦してみたい」とさらなる意欲を燃やす。
西和賀の中でも特に自然豊かな本屋敷地区に住みながら、80歳まで除雪機を使わずに雪かきをしていたという強健さは、この山菜栽培への情熱が支えているものなのかもしれない。
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(海沿い)
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