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農村を活性化させる為には?

不作地域の道連れになりたくないから自給!?

>自給問題、市場システムの問題

 外部市場と内部組織間のバランスの問題です。「日本」に立脚すれば、国際農産物市場と国内農業間の問題として、国境で区切ることが可能です。しかし、「地域」で見れば、そのような明確な境界はありません。市場社会では、物の調達に要する費用によって、外部重視になったり、内部重視になったりすると考えられます。

 確かに、リスク・不確実性をその費用として考慮に入れれば、いくら安いと言えども、外部市場にすべてを託すことは正常な判断とはいえません。しかし、その逆も然りです。つまり、自給自足の内部組織を確立するほど、同様のリスク・不確実性が高まります。

>例えば、経済恐慌が起これば安定的な貿易は望めない。生活の基礎となる食料が市場にまかせて暴騰すれば大混乱となる。

 市場を根拠にすると、不作地域の道連れになりたくないと解釈されます。

 農産物は安定的生産が困難であるため、工業製品以上の価格の乱高下は避けられません。そもそも暴騰は、市場システム以前に、「どこかの不作」が原因です。逆に、「地元の不作」を前にすれば、自給自足にするほど、不作の問題は局部的・直接的になります。

 人々は、「食料の安定的調達」を望みます。そのため「どの程度の食料をどの程度安定的に調達するか?」というシステム問題が焦点になります。それが自給率であり、国内農産物保護です。

 「食料の安定的調達」を前提にすれば、国内外の農業生産の不安定性を直視したうえで、常に最悪の不作時に耐えうる体制が求められます。自給率アップの根拠は、市場システムの不安定性にあるのではなく、農産物の不安定性にあります。


福田尚正
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