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農村を活性化させる為には?

北の国から新しい風

先日の新聞に、北海道・浜頓別町で稼働し始めようとしている「市民出資の風力発電会社設立」の記事が載っており、興味深く読んでみました。

きっかけは札幌市の生活クラブ生協での勉強会から。電気をはじめとするエネルギー料金の自動振替が広まるあまり、あまりにも無自覚に電気を浪費したまま、ただ払っているだけになっている点がとりあげられました。そこで既に実績のある灯油の共同購入のシステムを電気に利用できないか、という発案をヒントに試行錯誤を続けた結果、「グリーン電力料金」制度導入の日本最初の事例へと結実しました。



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具体的には、2年前に「北海道グリーンファンド(現在NPO法人)」を設立させ、電力会社に代わって電気料金を徴収すると同時に、節電をすすめて浮いたお金を基金へ回してもらうことにしました。

会員の支払う月々の電気料金は5%上乗せされています。ファンドは電力会社に料金を代行支払いし、上乗せされた5%は自然エネルギーの普及基金にするのです。会員には「料金を多く支払うのではなく5%省エネしよう」と呼びかけました。実際、前年度比平均6.6%もの電気利用削減が達成されたそうです。

そしてファンドに集まった資金をもとに、標準世帯にして約900世帯分の発電を想定した風車を設置することに。ファンドに集まった資金だけでは不足するので、口コミで市民からの出資を呼びかけたところ、総工費約2億円のうち1億3千万円が個人の出資などで集められ、2001年8月に運転開始までこぎつけることになったのです…

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私が目を付けたのは、1.「割引くでのではなく割増しにしようとする方針」。訳のわからない使い道の税金より、実体感がありかつ共感できるお金なら、割高感を感じたとしてもきっと集まる、という発起人の信念、心意気を感じます。2.「地域独占の巨大企業が、この小さな市民団体の試みに追従しようとしている」。企業だけでなく、こうしたグリーンファンドの取り組みは各地の市民をも動かしつつあるようで、第2号は早ければ来年度にも南九州にも建てられる予定とのことです。

実際、資金を殆ど金融機関からの融資で賄っている企業体と比べても、単なる目新しさだけでなく、取り組みの先進性がうかがえることでしょう。それが次なる試みへとつながり広がっていくのだと考えます。

思うに、これまで「環境問題」への取り組みは、いわば犯人探しそのものに終始していたのではないでしょうか。ここに紹介した生活クラブ生協の勉強会も、86年のロシア原発事故、そして電力会社による原発建設への反対運動が大きな転機であったと聞き及んでいます。

責任の所在を明らかにすることの重要性は否定できません。しかし「自ら作り上げる」という、前進力に結びつける視点が欠けていたように思えるのです。その意味でも、このような先駆的で、画期的な取り組みの実現に学ぶ点はまだまだ多いと思います。

味方慎一
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