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農村を活性化させる為には?

農村の新パラダイム論

『九州のムラ』
というサイトから発行されている雑誌の中に、面白いコラムがあったので紹介します。

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「これからのムラを考えるための新パラダイム」

「これまで農山村では、過疎化対策としてさまざまな地域活性化事業や『村おこし』活動が展開され、膨大な補助金が投入されてきました。そして、これらの事業や活動では、過疎からの脱却や若者定住といった地域の人口増加が目標とされてきました。ところが日本全体の人口が減少している中、農山村で人口を増やすことはほぼ絶望的。ではムラの解体・消滅といった悲観的なシナリオしか描けないのかというと、そんなことはありません。そこでポイントになるのが、人口増加=地域発展といった従来の『人口増加型パラダイム』ではなく、人口が減少することなどを前提にして、少ない人口でも地域の人々が生き生きと暮らせるシステムを形成することなんです。」

「現在の農山村は、単に産業構造や交通の利便性などの不利益地帯だから厳しい環境にあるのではなく、従来の人口増加時代にできた制度やシステム、さらに人々の意識が、現在の農山村社会を維持していく上で、適応しなくなっている事が問題なのだ。そこで必要なのは、人口増加型パラダイムとは違った視点から農山村を見ること。そうすれば、必ずしも悲観的な未来しか描けないわけではない。」

「現代の農村はもはや農業中心ではなく、他産業の依存度も高くなっています。・・・農業の担い手も、統計上は見えてこない非農家出身者の嫁も大きなウエイトを占めています。これからは、従来の農業経済論や産業論からだけでムラを見るのではなく、現代の農村に住む人々の生活や暮らしから農業・農村の在り方を考察していくという『生活農業論』が大切です。」

「ムラが元気であればそのムラは生き残れる。つまりムラを構成する家族を、更に個人をどうやって元気にできるかが、大きな鍵なんです。」


「九州のムラ」<特集A ムラの行方>のコラムより一部抜粋。
---------------------------------この新パラダイムの根拠としは、歴史的に見て人口の爆発的増加という現象が20世紀以降の特異な現象である事、そしてそういう現象が100年も続けば、人々の中に人口増加が当たり前という社会認識が生まれ、人口増加のパラダイムが出来上がったに過ぎないという点でした。

そして現状、どこをどう見ても今後人口が増加しつづけるという現実はない。さらに、現状を正しく認識し、集落が抱えている問題をどう解決していくかを浮き彫りにして、現在のムラの在り方を追求するという、この歴史的事実と現実の現象を基盤に考えていくスタンスにとても可能性を感じました。

つまりもう既存のパラダイムではどうにもならない事、そして現実を見つめる中からしか答えは出てこないことに気付いて、実際に動き始めている農村がある。何だか心強さを感じました。

確かに新たな就農者を増やす事や、新たな農の形を考える事も必要かもしれない。そしてもう一方で、こうやって根底のパラダイムから切開していくことって大切なんじゃないかと思います。

森本亜希子
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