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農村を活性化させる為には?

自給の社会化

農文協の出版する「現代農業」の5月号は、米糠・クズ大豆除草の特集を組んでいて興味深い。いつもの事だが、農業従事者の投稿記事、紹介記事は『現実直視・実現思考』で前進的である。幼いころ、雲の形や動きから天候を読んだ時と同じようなトキメキを感じながら記事を読んでしまう。それくらい、観察し洞察しながら理を極めようとする姿勢には説得力があり、引き付けるものがある。

そんな中に、「JA甘樂富岡(群馬県)の取り組みは『自給の社会化』にほかならない」という記事がある。
一頃のスーパーには、種類も形も画一的な作物が、あたかも工業生産物の如く並び、生産者は「市場の原理(?)」に蹂躙されるかのように単一作物の作付けへと偏重したきらいがあった。

JA甘樂富岡の実践活動で注目すべき点とは、
●地域で生産していた作物で商業的な農業に埋もれてしまった作物を、遡る事50年のスパンで見直し、復活を試みた事。
●生産の担い手として定年やリストラで退職した中高年層や子育ての終わった女性に働きかけた事。
●新規参入農家も巻き込んで、108品目に及ぶ多品目少量生産を実現した事。

そして、その基本概念が『自給』である、という。

商業的な農業の価値基準からすると、自家採種の地域特有の在来種などは地元の農家にとっては当たり前過ぎて商品価値がないのではないか、と生産も出荷もしなかったが、地域総点検運動で見直されて個性的な自給農産物が脚光を浴びるようになったという。

そもそも、地方色豊かで個性的な自給農産物は、近所や親戚に日常的にお裾分けしていた。それを地元JA直営の直売所「食彩館」や量販店の「インショップ」で扱ううちに販路拡大したという。

消費者の産地訪問や農業体験も組み込んでの交流を踏まえた「お裾分け」=「自給の社会化」により、今では、248品目を出荷して活性化している、という。
地産地消という概念を基調にしながら、経済基盤足らしめるものとして、『自給の社会化』という言葉は、とてもしっくりとするように思われる。

小圷敏文
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