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農村を活性化させる為には?

「農は意識生産」という明確なパラダイム転換が必要。

 ここのところの地域ネット、自給に関する投稿を拝読してあらためて感じるのは、実は、「農」は、意識生産であるということです。

 市場化の波に巻き込まれていなかった時代には、「農」は、不可欠な食糧生産という営みであると同時に、生活と一体化した、あるいは、生きることそのものであったと言えると思います。それは、物的追究というよりも、精神的充足も含めた、一種の意識生産と呼べるでしょう。
 つまり、「農」は、元来、意識生産という側面を持っていました。

 ところが、「農」が市場に組み込まれ始め、「農業」となり、大規模化、少品目多量生産化、効率化(市場で言うところの)、コスト削減を目指し始めたときから、「農」は物的生産となり、工業製品化の道を辿り始めたと言っても過言ではないと思います。

 しかし、この会議室で何度も話題として挙がっているように、流れは逆転して、本来の方向に向かいつつあります。ただし、社会状況や諸条件が昔とは異なる現在、全く可逆的に元へ戻るわけではないし、目指すべきでもない。

 「自給の社会化」を始め、いろんな提起がされると思いますが、これからの農を考える上では、「農は意識生産」という再認識、パラダイム転換が不可欠ではないでしょうか。

 具体的に言えば、たとえば、無農薬栽培品、有機栽培品、味がよい、栄養価が高い、希少品種という、生産物そのものが持っている価値は、それは、それで大切なことではありますが、本質的に重要なのは、農をとおした、あるいは、それにまつわる精神的な充足、人の営み、つながり、活動や考え(意識)です。

 農業体験事業や、インターンシップ事業は、それを具体化したもののひとつですが、「農は意識生産」という認識を明確に持っていないと中途半端なものになってしまうでしょう。

 また、地域ネット、統合ネットとの関連では、、敢えて市場社会の概念である「売る」という言葉を使って表現すると、農業生産物を売ると言うよりも(実際売ってはいますが)、生産グループや地域での取り組みや、活動している人達の活力を売る、地域を売ると言ってもよいと思います。
 
 これからは、農産物を買うとは、そういうものを買うということを意味するのではないでしょうか。

長谷暢二
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