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農村を活性化させる為には?

福井県上中町・若者の就農定住事業①「上中町とは」

上中町は、福井県の若狭地方にある人口8200人の町で、古来若狭と京都を結ぶ要路=鯖街道が通過するところにあります。

これまで、町内では、施設園芸、養鶏や酪農など様々な取組をしてきましたが、いずれも市場の大きな流れに抗することはできず、現在は主に兼業による米単作エリアとなっています。そして、全国の農村と同様、農業後継者・新規就農者の不足の解消、有機(低農薬)による米作と販売ルートの開拓が農業の課題となってます。



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上中町は、一集落あたり40~50戸で構成される約40の集落があり、どの集落も総じて、「結(ゆい)」=相互扶助の精神と、「自主管理」の気風が強い地域となっています。
昭和30年代までは集落毎にある社寺の檀家、氏子としての寄進の程度から強い序列社会だったのですが(会合で座る順序も決まっていたと言います)、当時の町長が新生活運動(民主・自治)を推進したのが契機だったようです。
その特徴は、①街頭電気代、集落センター、公園維持管理費、行事費等は区費でまかなう。②道路整備等は特別予算として別途徴収(行政7割 集落3割負担で大きいもので500万/年もある)というように受益者負担を徹底し、したがって計画をどのようにするのかについて住民自身が真剣に議論する仕組みをとってきた点と世代ごとの自主学級をもち各種の集落活動を行ってきた点にあります。

この集落自治体制を支える町(行政)もユニークな体制をとっています。5つの旧村単位で公民館を置き、その館長は町の課長級が常駐して各集落の相談窓口・自治支援を行っています。また、道路・電気柵・街灯…集落3割負担が伴う事業にあたっての町の役割は、「うまく補助金を取ってくること」と「集落とのコンセンサスづくり」という点にあります。そのため、町の職員は、補助金体系を熟知し、県との密接な協議の上、柔軟で適切な読替えと運用していくことを得意とし、昼夜関係なく集落の会合に出席することを日課としている、「お上」という感覚とは無縁で、町民のコーディネーターとして行政が機能している様は、現在さけばれている「住民参加型行政」「行政によるアカウンタビリティー」を昔から実行している行政体と言えます。

しかし、集落共同体の気風を色濃く残した上中町でさえ、個人主義と市場社会の風圧にさらされ、集落基盤の変革・再生が余儀なくされていますし、その端的な現象が「農業後継者がいない」という形で表れているのです。

そして、現在展開しつつある「若者の就農定住事業」は、このような状況を真正面から捉え、
『都市の若者の就農・定住を促進し、集落を活性化すること』
……を目標としています。



前上英二
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