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農村を活性化させる為には?

生産履歴は本来、生産方法を皆で共有し、高度化する為にある

生産履歴やトレーサビリティーの本来的意味はどこにあるのか?

私達は農作物を栽培するに当たって、種まき、定植、施肥、収穫など、いつ、何を、どれだけ行ったかなどの管理記録を作成している。それは、毎回の作付けの記録を残すことで、何が良くて何が悪かったのか、次の作付けの際、どうすればよいのかを考えるためのベースとして記録している。この事により、技術的な経験の蓄積をはかり、栽培の高度化、普遍化を目指すものである。
(このようにして作成した生産履歴は、市場の要請に応えて公開しても充分に機能する。)

これまで作物栽培における経験の蓄積は、専ら農業者自身(=農家のおじちゃん、おばちゃん)の、個人的なノウハウによるところが大きかった。しかし、それでは生産の高度化は望めない。上手な農業者はそこそこの成果を上げるが、下手はずっと下手であり、新しく始める者にとっても敷居が高く、上手い人でも失敗する。
一般に、技術の高度化とは、確かな根拠に基づいて、誰でも出来る技術へと普遍化し、皆で共有してゆくことによって達成される。栽培管理記録=生産履歴の整備は、本来そのためにある。
(これまで農業技術が体系化されてこなかった理由は、生き物を扱っていると言うこと以上に、上述のような慣習によるところが大きいと考えられる。)

さらに、生産履歴の整備⇒公開は、生産者間や、直接農業に従事しない者へも生産過程への参加の可能性を開くことができる。生産者、消費者の枠を越えて、皆で生産を共有し、一緒に考えてゆく事が出来る。皆の為の農業生産を、皆で共有することで、より高度化も望めるし、皆の期待を反映し、応えてゆくことが出来るようになる。このことは、皆が農業生産の当事者になると言うことでもあるだろう。

生産履歴やトレーサビリティーを求める市場の声に追われているだけでは、安心を提供する事は出来ない。本来あるべき高度化と技術共有、生産過程の共有を推進する生産体が、評価と信頼を獲得してゆくのではないか。

馬場真一
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