>本当に、日本の漁業はもうだめなのでしょうか?周囲をぐるりと海に囲まれているこの国で、漁業は「ほろぴていく産業」なのでしょうか?
>「そんなはずはない」と、私たちは考えました。「どこかに明るい未来に向けてのヒントがあるはずだ」と、私たちは日本中を駆け回ってみました。すると、あったのです。日本の漁業は決して暗くないのだ、という実例が。希望を持って、しかも「儲かる漁業」を行っている方々が、あちこちにいらっしやったのです。
4つの事例が紹介されているが、共通しているのは、「次世代へのバトンタッチ」をどうするかが一番の課題になっていること。
>未来がないんじゃなくて、未来のことをきちんと考えていないだけじゃないかい?(石田丸)
>特別なことなんか、何もしてません。ただ、少しずつ、出来る範囲で工夫はします。当たり前ですよね、仕事なんだから。(明神水産)
>ウチの息子は、自分から船に乗りました。上の者がプライドを持ってやっていれば、必ずついてくる若者はいるんですよ。(辻水産)
>同族だけが生きる道じゃない。『家業』でなくて『企業』にすれば、未来も見えてきますよ。(千鳥)
高度経済成長時代に、日本は工業立国としての道を選び、結果として農林水産業は切り捨てられたのだと理解していた。就業者人口や年収の過去比較等を調べれば調べるほど、現在の沈滞は構造的なものであり、可能性はないに等しいと思っていた。しかし、この考えそのものが高みに立ったそれだと気付かされた。
変革は下から起こるのが世の常であり、逆境こそが変革の時期であることを再認識。農業でも林業でも調べればまだまだ可能性は見えてきそうな気がする。
クレイン
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