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農村を活性化させる為には?

「小規模多品種作物農法」の可能性

>「国連と一体化」して、カーギル=ロックフェラーは食糧を増産するという名目で、世界中の貧しい国々に単位面積あたりの収穫量が増加するという大豆の種子等と、農薬、化学肥料をセットにし大量に売り付けてきた。

 農のグローバル化とは単一作物生産による大規模効率化といえると思います。では、その「大規模単一作物農法」がもたらすものは何か?について考えてみたい。

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『貧困とグローバル化』ヴァンダナ・シヴァ 訳:志満 直実より抜粋

・それは女性と小規模農家です。彼らは第三世界における主要な食料供給者であり、生物多様性と取り組んでいます。支配的な前提に反して、それらの生物多様性に基づいた小規模農家は、産業的単一栽培より生産的です。 

・収穫高(Yield)は通常、単一の作物の単位面積あたりの生産を意味します。生産高(Output)は、種々の作物や生産物の生産の合計を意味します。単一栽培として全体に単に1つの作物を植えれば、もちろんその個々の収穫高は増加するでしょう。様々な作物を混ぜて植えればそれぞれの収穫高は減りますが、合計の生産高はとても高くなります。

・生物多様性の観点からは、生物多様性に基づいた生産力は、単一栽培の生産力より高くなります。私はこれを、多様性の高生産に対する無分別、私たちの畑や世界に単一栽培をもたらす「心の単一栽培(単一文化)」と呼んでいます。メキシコのチアパスのマヤの農夫たちは、1エーカー当たりトウモロコシをたった2トンしか生産しないので、非生産的として特徴づけられています。しかし、マメやカボチャ類、野菜や果樹などの多様性を計算に入れると、総生産高は1エーカーあたり20トンになります。 
・ジャワでは、小規模農家は家庭菜園で607種を栽培しています。サハラ以南のアフリカでは、女性が120種類の異なった植物を栽培しています。タイのある家庭菜園には230種、アフリカの家庭菜園には60種以上の木があります。

・東ナイジェリアの研究で、1世帯の農地のたった2パーセントしか占めない家庭菜園が、その農場の総生産の半分になることが分かりました。インドネシアでは、家計収入の20パーセント、国内の食物供給の40パーセントが、女性が管理する家庭菜園からです。 

・FAO(国連食糧農業機関)によって行われた研究でも、小規模の生物多様性のある農家の方が、大規模で産業的な単一栽培よりも何千倍も多くの食物を生産できることが明らかになりました。また、より多くの食物を供給することに加えて、多様性は干ばつと砂漠化を防ぐための最良の戦略です。 

・増え続ける人口に持続的に供給するために世界が必要としているのは生物多様性の強化であり、化学物質の激化や遺伝子工学の激化ではありません。女性や小規模農家が生物多様性を通じて世界に供給している一方、遺伝子工学や農業のグローバル化なしでは世界が飢えるだろうと、私たちは繰り返し言われてきました。遺伝子工学で多くの食物が生産されず、実際にはしばしば収穫減少につながることを示すすべての経験的な証拠にもかかわらず、空腹の者に供給するために利用可能な唯一の代案として、常に推進されています。
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 「大規模単一作物農法」とは対極にある「小規模多品種農法」の方がトータルに見ればより多くの生産高を生み出し、より多くの人を養い、そして土壌への負担も少ない。ある単一品種のみ大量に栽培するというのは「農の市場化」「自由貿易(生産と消費の分離)」という構造が前提とされている(集団防衛上はそんな危険なことをするはずはない)。そして、収穫高の計算方法そのものにも「大規模単一作物農法」が有利になるように設定されてる。

 世界的な人口増大、飢えへの対策は「小規模多品種作物農法」でその主たる担い手は女性であるとの提言は、「農のグローバル化→数年で収量低下→借金と健康悪化→持続性がなく飢餓の発生」の農の分野における世界支配に対する反証事例となるのではないでしょうか。

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