FC2ブログ

農村を活性化させる為には?

アメリカの集約型農業の例

昨日、農業改良普及員をしている大学時代の友人に久々に会いました。その時、彼がこんな話をしていました。

友人は去年、カリフォルニア州で農業を学ぶために、2週間渡米したそうです。その時見てきた、カリフォルニアの農業についての話をしてくれました。

アメリカでは、大規模農業はほとんど、企業が雇用人を使って行っているそうです。農業労働者の雇用条件については、非常に細かく法律で決められているらしい。例えばカリフォルニアでは、「腰を30°(数値は正確でないかも?)以上曲げてする労働を農業労働者に○時間以上させてはならない」、というようなことまで細かく法律で規定されているそうです。日本の農業者が聞いたらきっと笑ってしまうのではないかと思いますが(そんなこと言ってたら仕事にならないと思う)。



にほんブログ村 企業ブログ 農業へ

農業経営者は、実際の農作業などは一切せず、事務所で作物の取引を行うだけのことが多いそうです(なんか植民地総督みたいですね)。一方、労働者は、経営者がお膳立てした作業工程上で農業機械を駆動させるのが主な仕事です。栽培法や効率については(たぶん環境や作物の安全性についても)頭を使わず、経営者と取り交わした契約書に書かれている労働だけを行います(契約条件以上の労働は一切しようともしない、というのが彼らの特徴で、友人に言わせると「日本の公務員よりひどい」らしいです)。

結局友人は、「これは日本の農業には参考にならない」と思い、残り一週間は観光に充てたと言ってましたが(遊んだ言い訳かも?笑)。



日本の農業はアメリカと違い、農業生産者=農業経営者という傾向が強く、政府・農協は彼らに「直接補助」という形での補助金政策を中心に対策を行ったため、競争原理が働きにくくなり、他国に比べて競争力の低下が起こってしまったのだと推測します(小坂井さんのおっしゃる「市場化の遅れ」の問題点はおそらくこのことだと思うのですが?)。


>また一昔前ならば市場化を進めると利潤重視になって、安全性や環境への配慮が欠 けてしまう事がありました。しかし現在では安全性・環境への配慮いずれが欠けても 競争力を弱めることになるため、こういったことに関しても市場化によるデメリット はあまり無いと思います。(小坂井さん)

私は、それほど楽観視できないかなと考えています。人間の労力や資源・エネルギーコストを可能な限り低減し、環境・自然からいかに効率よく養分やエネルギーを搾り取って作物を商品化するか、ということが市場経済では優先されます。特に、集約型の大規模農業は、気を付けているとは言ってもやはり環境に著しい負荷をかけることになるでしょう。「背に腹は代えられない」とうかたちで環境の方が犠牲になる傾向があると思います。

確かに、食品の“安全”に対する配慮不足は直接競争力を弱めるので、経営者も考えるでしょうが、環境への配慮不足が与える影響は間接的なのでさして考慮されているようには思えません。実際、アメリカ中央部のトウモロコシ畑では、地下水の組み上げすぎによる水資源の枯渇が、地域の自然を破壊し、農業運営そのものが危ぶまれている所があります。

日本の農業が、上記のような米型になることは現実的ではないし、本当にいいこととも言えない、と思うのですがいかがでしょうか。


蘆原健吾
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://gensenkeijiban4.blog.fc2.com/tb.php/28-32d904c7
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)