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農村を活性化させる為には?

企業の農業参入は「共認充足をいかに高められるか」がポイント

 企業の農業参入では、ワタミ(自社店舗や施設にて消費)やセブン&アイ・ホールディングス(イトーヨーカドーにて販売)などの華々しい事例が大きく紹介されているが、どうも違和感を感じてしまう。他店舗展開のチェーンストアという「大量生産大量消費型の業態」が、農業に参入するポイントは「中間マージン▼によるコスト削減」だと思われます(付帯的に安全やおいしさとはいっているが・・)。

 つまり、農産物を「モノ」としてとらえ、それをどれだけ効率的に中間マージンを廃して低コストで流通させるかというカタチの違いでしかなく、市場原理(市場拡大、売上拡大)の延長線上にすぎない。モノとしての農産物の流通構造を変えるだけでは限界がある。

 また、(工業品のように)カタチの整った農産物を安い価格で年中(あるいは24h)買いたいという消費者の利便性追求や美食志向などの「快美欠乏」こそが、生産者や企業に過酷なコスト削減を強いたり、過剰な生産効率の追求(そのためには大量の農薬や化学肥料も必要)や安全性確保(必要以上の防腐剤等の使用)につながっている。消費者の「快美欠乏」第一という意識そのものも変えていかなければ根本的には変わらない。

『生存のための農から「共認充足」の農へ』橋本氏
>かつては、「生存するための『食』」でしたが、現在は貧困を克服したため「共認充足するための『食』」へとあり方が大きく変化しているのです。この「共認充足」は広く捉えれば、「食の安全・安心・楽しみ・健康」、それらすべてを包括します。

 対して、地方中小企業の取り組みは、生産者側の共認充足(生産過程の協働課題や、収穫の喜び、地域社会への貢献という役割充足等)を意識しているように思います。そして、今後、考えていかなくてはならないのは消費者の共認充足を「食」を通じてどう実現するかということではないでしょうか。

 つまり、皆といっしょに調理したり食べたりする、健康的で活力向上につながるための新鮮で安全で滋養溢れる野菜や穀物、そして、日本の食を支える農業を応援している(支えている)ことで永続的な循環型社会の実現に貢献できるという役割充足もある。

 そういう視点でとらえれば、いつでも便利に食べたいものを買うということではなく、生産者が作ってくれたものをありがたく戴くという人類本来の食のあり方に回帰していくことこそが重要なのではと思います(その意味では脱市場原理ということも不可欠な要素)。


浅野雅義
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