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農村を活性化させる為には?

農業の市場化について

現在の農業には兼業農家が多く、低コスト化、省エネ化が遅れている、があることは事実です。(但し流通の改善については他産業に比べて非効率的であるとはあまり思えません。例えば中間卸の比重は食料品の場合それほど高くありません)


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 従って、ミクロに見れば各生産者が、集団化や法人化等の手段をとることで、経営体力、組織体力を形成し、生産・販売体制をより高度にしていくことは生き残りの上で不可欠の条件でしょう。
 但し現在の様に農産物の貿易の国際化が進めば、当然価格競争が常態化します。農産物の場合の生産コストは、かなりの部分が人件費と機械の償却経費に当てられます。人件費は後進国に対抗することが殆ど不可能であり、かつ人件費に代わる機械経費も、より調達コストの安い東南アジアや徹底した大規模化が可能な条件にあるアメリカ等との価格競争に勝つのは極めて困難と言うことになってきます。
 実際(世界に冠たると称せられた)日本の製造業が、コスト競争に対抗するために製造拠点を人件費等の製造コストが安価な東南アジア諸国等に移動させている現実を考えていただければ明らかでしょう。これを農業に当てはめれば、生産は海外で、パッキングだけは国内でと言う国際分業体制となります。

 他にも例えば和牛の様に、輸入製品に対して、国内産としての高付加価値を形成することで、海外とのコスト競争を回避し、シェアを守るという戦略も経営体としてみた場合は取りうべき戦略だと思います。しかしこれをマクロに産業としてみた場合、国民の生活に直結し、かつ国家としての安全保障上不可欠である食糧生産というもの性格を考えれば、高付加価値製品だけに傾斜することには矛盾が生じます。(だからこそ高度成長期は主流の意見であった国際分業論=「一次産業は後進国に委ね、二次産業以降に先進国は傾斜すべき」は後退したのだと思います)
 つまり農業の問題は、単に市場化を進めれば、再生が可能になると言う問題ではなく、マクロに見てすぐれて社会的問題なのです。
(因みに日本の農業は補助金漬けということが問題になってきましたが、実は欧米と比較すればトータルの補助金はイコールかつ、一農家にかけられる補助金も欧米の方が約2倍~3倍以上費やされていると言う事実もあります。)


北村浩司
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