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農村を活性化させる為には?

農協の実体①~農業協同組合の誕生~

農業を追求していく上での基礎知識として、農協についてのなるほど~な記事がありましたので引用します。
(引用元:ローカル通信舎)
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■農協/農業協同組合の誕生

日本の農業を取り巻く環境が厳しくなる中で今、肥大化し過ぎた農協の組織改革や意識改革の必要性が唱えられている。「農協が変われば日本の農業も変わる」「農協職員が頑張れば農業者も頑張れる、農民のための唯一の協同組合なのだから」。そんな期待を込めた声が、方々で持ち上がっている。

しかし、果たしてそうか? 

「協同組合」。それは、川下からあくまでも必然性をもって生まれ、育まれていくものだと思われている。例え、その育まれ方が最初に意図したものとは異なり、時代の流れと共に変質したとしても、どこかに基本的な「生まれた時の意図や精神」は、潜在している筈である。

そうした認識の下に、農協もまた、「協同の原点に立ち返って」と、事あるごとに期待も込められ、そのあるべき姿が議論されてきた。しかし、それは「あくまでも川下からの要望が突き上がり、必然性をもって誕生した協同組合」であれば、の話。誕生からこれまで「協同組合」を名乗ってきた農協・農業協同組合は、誕生したその日から、実は本当の意味での「協同組合」ではなかった。

●戦後復興と民主化の中で
/農地解放とセットで実施されたGHQと政府主導の協同組合づくり

戦後復興と民主化は、GHQ(アメリカ軍が主体になった占領軍)政策の下で「財閥解体」「労働三法の成立」「農地解放(改革)」の3本柱で進められた。

農地解放は、「全人口のほとんど半分が農耕に従事している国において、長い間、農業機構を蝕んできた甚だしい害悪を根絶しようとするもの」(GHQの農地解放指令)という趣旨の下で、小作と地主の関係を代表とする封建的な弊害を解消するために実施された。

そしてGHQは、農地解放で自作農化した日本の農業現場の民主化をさらに進めるために、『農地改革に関する覚書』で「農民の利益を無視した政府の官憲的な統制や非農民的勢力の支配を脱し、日本農民の経済的、文化的向上に資す農業協同組合運動を助長し奨励すること」を指示し、日本政府に農業協同組合をつくりあげるように指導していった。
 
しかし、1947(昭和22)年に成立した「農業協同組合法」に基づいてできたはずの日本の農業協同組合は、実際にはそれとは異質の組織として誕生していく。

●農協が誕生した背景
/GHQと政府の利害調整の末にできあがった協同組合

GHQによる農地解放は、日本に旧くから残っている封建的な土地の所有関係を一掃し、実際に働く農民自らが土地を持ち、民主的な農村をつくることを目的として実施された。

そしてさらに、農地解放によって土地を地主から取り上げて自作農化しても、そのまま放置していたのでは、どんな勢力が地主に代わって農村を包囲し、支配するかもわからない、という事から、未然の防止策として、農民が結束して自分たちの利益を守る協同組合をつくることが最良の方法だとGHQは考え、農業協同組合の設立を促した。

GHQの指令に基づいて具体案をつくった農林省は「すでにある農業会を民主主義の方向にそって部分的に手直しして農協に改編、これを職能協同組合組織とする」とした。しかし、農業会そのものは、戦争中の統制経済体制の中から誕生した食糧供出を強要する封建的な統制団体で、いわば民主化の敵。これを排除するのがGHQの方針であり主張でもあった。

しかし、日本政府とGHQの駆け引きは、食糧難の解消(食糧供出の徹底)という当面の課題とマッカーサー指令による「反共の防壁」という利害のまえに、GHQが日本の政府案に譲歩することで決着。

実際には、農業者の意識が高まって議論を尽くし、農業者自らが主体的な組合員となって結集に動いて農業協同組合を作り上げたものではなく、農業会の資産を含めすべてをそっくり引き継いだ形で、政府が用意したひな形に沿って、農業者を組合員としてはめ込むようにして農協が誕生していくのだった。

そして「農業協同組合法」施行後わずか数か月という短期間に1万3800の総合農協が全国にできていき、都道府県単位の連合会が全国に660も乱立するという結果にもなっていった。

だから実際には、組合員にしても農協の当事者にしても、農業会と農協がどれほどの違いがあるのか、協同組合が一体何であるのかは、皆目見当もつかない状態での出発になっていた。




三浦弘之
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