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農村を活性化させる為には?

農協の実体③~協同ではなく統制を選んだ農協~

引き続き農協について引用します。
(引用元:ローカル通信舎)
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●農政の下請け機関に徹する時代

農基法農政の金看板「農業の構造改善事業による機械化一貫体系」に、農協は、構造改善事業の事業主体として積極的に関わり、誘導政策に「農政の下請け機関」として従いつつ補助金や助成金に全面的に依存いくようになっていく。

しかし現実には、補助を受け、せっかく融資をすすめて大型トラクターをはじめとする大型農業機械を導入したり、ライスセンターを代表とする大型施設をつくっても、それを利用するのに十分な周辺環境が整わず、それだけが農業現場で孤立し、稼働率も悪く、ほとんどが遊休化して償却費だけが高くつくという極めて不経済なものになっていった。

また、例えば農家が、農協の薦める補助事業の下で牛舎を建設する場合などは、柱一本の寸法から材質に至るまで「補助事業の規格」に支配され、雪国でもない地域にも豪雪に耐え得るほどの柱が要求されるという具合に、補助事業を利用すると結局は高くつくことにもなっていった。そして、そうした多くの負担が最後には農家個々の肩に重くのしかかり、農家は機械化や設備投資貧乏に悲鳴をあげるようにもなっていった。

~中略~

●変幻自在な農協の姿の原型
/農業者に対する巧妙な説得テクニックを会得した組織

農業者(組合員)や単位農協の声が反映されない農政追随型の農協の上部組織への不信や疑念、そして不満が、減反受入でピークに達すると、農協中央会は、1970(昭和45)年の第12回農協大会で「安易な政治依存を廃し、自主自立互助の協同組合精神の本旨に立ち返らねばならない」と、農業者(組合員)や単位農協の不満をかわす努力を必死で開始する。

そして、「農協の自主建設路線」を確立するために「組織がばらばらになってはいけない。これまでのいきさつを捨て、組合員の自主的な組織である組合の縦横のつながりを強め、総合した力で問題解決に立ち向かっていく」と、にわかに「協同組合」の顔を演出していく。

だが実際には、その議論の下で出現した筈の『総合三か年計画』の具体的な施策は「組合員(農業者)利益のために」とした「農畜産物の生産販売一貫体制の確立」「生活活動の拡充強化」「物的流通体制の確立」というもので、協同組合としての運営やこれからの方針をどのようしていくのかという内容とは異質の、上意下達的な農協の経営方針が高らかに謳われるだけになっていく。

そして、これを機に、「協同の精神」と「組合員利益」という極めて便利な論調の持ち出し、つまりは、対策に窮するごとに、あるいは誘導政策を推し進めなければならなくなるたびに、「協同の精神」と「組合員利益」を持ち出しては最終的に農業者(組合員)の不満をかわして合意を取り付けることが、農業者(組合員)に対する巧妙な説得テクニックの原型になり、今日に至るまでの農協の必須の手段になっていくのだった。

一方、農業者にしてもその多くが、自らが組合員として農協の運営に主体的にかかわることもなく、まして意に沿わない名前だけの協同組合から脱退することもなく、すべての方針を農協や農協職員に委ねて依存。農協の姿に不満や危機感を持ちながらも「農協が何とかするし、してくれる」という依頼心ばかりが強くなっていくのだった。





三浦弘之
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