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農村を活性化させる為には?

【書籍紹介】伊賀の里 新農業ビジネスただいま大奮闘(モクモクファーム)(1/3)

■伊賀の里 新農業ビジネスただいま大奮闘 金丸 弘美 (著)の紹介です。
商品の説明
三重県阿山町にあるユニークな観光農場の試みをレポートした本だ。
人口八五〇〇人の小さな町に立地しながら、年間五〇万人もの観光客が訪れる「伊賀の里モクモク手づくりファーム」。地元産の豚肉を使ったハムやソーセージのほか、パンや地ビール、野菜ジュースなど手作り農産物を製造販売するだけでなく、レストランや温泉施設、結婚式場まで備えた一大テーマパークとして、人気を集めている。
 地元農家が一体となって地域起こしに賭ける姿を生き生きと書きつづっている。これまでの試行錯誤を紹介した本書を一読すると農業の将来、「ニューアグリビジネス」の可能性について考えさせられる。
(ノンフィクション作家 野口均)
(日経ベンチャー 2002/09/01 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
内容(「MARC」データベースより)
三重県は伊賀の山里「モクモク手づくりファーム」に年間50万人のなぜ?! 町起こしのテーマがない、若者が定着しない…。「ないない病」にかかっている村・町への処方箋がぎっしりつまった1冊。

●ポイント
まえがき
1、「何もない!」全国どこにいっても聞かされる言葉。
 しかし、すべてを「ある」に変えたのがモクモク手づくりファーム。
 人が集まる、特産品がある、若い人が来る、・・・これは与えられたものではない。創り出したところに意義がある。

第1章 「モクモク手づくりファーム」の原点
1、小さな農場に五〇万人もが来訪
1)パン工房の人気の裏には、やる気を引き出させ、既成にとらわれない展開がある。
 店をよく観察していると、客への対応も細かい。みんな言葉もはきはきとしていて、個々のお客さんに合った対応をしている。
 社員もアルバイトも会社のコンセプトをわかっている。マニュアルはない、お客さんとの会話を大事にしている。
 木村さん(社長)は、終始笑みが絶えない。ただ、こだわりは半端じゃない。パンは素人だが、きちんと貫くところを貫かないと地域のものが本物にならないという事をよく知っている。
2)「地産地消」と「身土不二」
 「地産地消」「身土不二」が原点。
 農家自身が生協やスーパーなどの店頭に立って、自らがチラシを配り、宣伝し、直接消費者に試食してもらい、販売を経験させてもらい、消費者と生産者が直接触れ合う機会が原点。

第2章 信頼のブランド確立まで
1、ファームの足取りと現状
1)「伊賀の里モクモク手づくりファーム」は、おしゃれなリゾート施設のように見えて農業を主体とした、生産と加工、販売までを行う農業公園。
2)施設は、地場野菜花市場・農村料理の店・ホットドッグの店・焼肉専門館・コロッケの店・モクモクショップ・ぶたのテーマ館・バーベキュービアハウス・ミニブタハウス・小さなのんびり学習牧場・ウインナー専門館・生ハム専門館・フランクフルトの店・地ビール工房ブルワリー・麦芽工房・ヘルシージュースの店・手づくり体験教室・小麦館・ビアレストラン・野点モクモクの湯など。
3)概要
1988年開業。年間50万人の人が訪れ、売上げは25億円。
2001年に温泉開業。社員80名、パート100名。平均年齢27.5歳。
入場料400円。
ファーム以外の販売網は中部、近畿の百貨店、スーパーの直営店。
生協、農協。
2、地元でブランドを確立
1)自ら作り上げた安全、安心ブランドとしての「伊賀豚」の創出と人気、そして自ら販売する事により確かな手ごたえが基礎。
 そこから、ハム、ソーセージ作りへと発展。
2)まず、ここに来てもらって、自分たちの工場を見てもらって、試食してもらって、話を聞いてもらって徐々にファンを増やして行く事を考えた。そこで、料理教室を開始、偶然にウインナーを作りたいという人が現れウインナー教室が始まった。
 この消費者からの提案を原点としてウインナーつくりを開始。
3)「会員制がよかった。ウインナー作り教室と、自分たちの消費者を組織していくという、この成功が要因でしょうね。でもね、最初は会員と言っても身内ですよ(笑)。特典というのはね、要するに割引。でも割引だけじゃ面白くない。だから、コンサートとか自分達でイベントを始めたんです。リピートしてもらうようにしようと。リピート対策を含めイベントを行い、そこから会員を増やしていったんです。」
「驚くことにはね、ウインナー教室がまたたく間に広がった。口コミなんです。」「人が来るとモノが売れる」
4)足元から商品を見直し、地元の人の信頼を勝ち得、地元からブランドを築く。そして、直接消費者の声を吸い上げ、それを形にしていく。ここは見事なまでのマーケティングがあった。
3、成功の原点はものづくり
1)最初に伊賀豚という信頼のブランドづくりを地元から始めるという戦略の成功。そして体験教室とバーベキューという消費者との交流。
 モクモクの発展要因は出発の時点で揃っていた。
2)農業公園のきっかけは人が集まるということ。
 コンセプトは自分たちで確かめ、生み出すという基本をきっちり守った。観光に重きをいているところは失敗している、成功しているところは、そこにものづくりがあるということ。
3)地元で麦を作り、地元でハムを作り、ここで加工して販売していく。その当初に出発した基点がよかった。だから消費者が指示してくれる。
4、こだわりのビールづくり
1)小麦から麦芽まで地元で作る地ビールが農業公園オープンと同時に誕生。
5、なんにでもチャレンジ
1)最初はみんな素人でやったから、行列はできるわ、ビールもレストランも待たせるわで、もうお客さんから怒鳴られました。なかには「金返せ」まで言われた。
 しかし、お客さんのクレームにも。毎回。即座に取組んで対処し、改善してきたからトラブルの教訓も生きている。
2)モクモクは全部農業を柱にした。いままでは農業はメーカーやスーパーの下請けだった。そうじゃなくて、脱下請けという考え方。ものづくりに挑戦してきたんです。未熟ではあるけれど、確実に伸ばしてきた。でも生産、販売はある程度限界はある。そこを品目化しながら、枠を広げてきたんです。
 モノとソフトがうまく噛み合って、モノだけでは絶対に生まれない広がりをモクモクは持っている。
3)ここになにかあるから売ろう。売れるものからなにをつくろうか、という発想がないと生き残れません。それには知恵と情報がいる。付加価値のあるもの、オリジナリティーのあるもの、そういうものをつくっていく必要がある。
6、手づくり体験の楽しさ
1)いまも一番の人気はウインナーの体験工房
2)園内に自分の工房があるから、さまざまなバリエーションで食材を新しい商品として生み出す事が出来る。イチゴ摘みから大福づくりまでを一つの商品とするこの試みはまさにモクモクの懐の深さと柔軟性を物語る。
~続く~



丸一浩
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