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農村を活性化させる為には?

成功する農村女性起業―仕事・地域・自分づくり

■成功する農村女性起業―仕事・地域・自分づくり (岩崎 由美子・宮城 道子 (編集) )の紹介です。

内容(「BOOK」データベースより)
痛快!やればできた、もう一つの働き方が地域をまきこむ。多様化する農村女性起業をさまざまな視点からさぐる。

内容(「MARC」データベースより)
農村における女性起業で、法人の設立ではなく協同出資による起業での実現のケースが増加している。あらゆる成功事例を分析しながらノウハウや起業者たちの歩みなどについて、詳細に報告する。〈ソフトカバー〉

●ポイント
1、「複業化」する農村の女性起業。
 1)ネットワーキングによる「複業化」は女性起業それぞれが持つ各種技術や知識、消費者等との結びつきなどは、ネットワーキングを構築する事で、個別の女性起業だけで活動することでは得られない新しい広がりが期待できる。

2、消費者との対等な関係を大切に
 1)野菜の宅配では、最初のうちは、同じ野菜が続く、野菜の食べ方を知らないなどの壁にぶつかることもあったが、そのような不満には、料理の方法を説明したレシピを添えて消費者の調理技術の向上を助ける工夫を続け、旬の野菜を届けてきた。
 2)野菜の宅配を行ってよかった点
 ①自然の良さを伝え、美味しい野菜を届ける事が出来た。消費者から直接、「おいしい」と言う反応がもらえた。思いやりや感謝の気持ちを寄せてもらえた。
 ②地域の伝承料理を広める機会ができた。反対に消費者をとおして新しい食べ方を知る事が出来た。
 ③消費者の家を直接訪問する事で、農家とは違う生活スタイルを知る事が出来た。花や書を飾って生活に潤いをもたらすなど、様々な特技にふれることで、自分の生活を豊かにするきっかけができた。
 ④子供の教育について情報交換ができた。
 ⑤仕事の中に宅配がある事で生活に変化ができた。

3、直販に取組む中で生産の現場を知らない消費者会員との意識のギャップにたびたび直面する事になる。
 「例えば、野菜を配達すると、青虫が入っていて食べられないと言う苦情が来る。そんなときは、自分ら百姓のどこが悪いんだという態度を取らずに、自分たちから農業について繰り返し説明して、同じ理解ができるまでもっていくよう努力した。」

4、出発点は商人ではなく農民である事を忘れてはいけないと思う。ここでないと買えない、ここに来ないと食べれない、農家のおかあちゃんたちが作った手作りの品物だという事を崩さないように次の世代の非農家メンバーに伝えていきたい。

5、「産地間競争」から「産地間連携」へ=ネットワーク、協働へ

6、「消費者教育」の場としての直売所。
  直売所は「消費者ニーズ」にいたずらに迎合するのではなく、農業者自らが「農」の情報を大都市の消費者に発信する場になる。
  =生産者と消費者は交流ではなく協働の関係へ。

7、自分たちだけではなく地域を巻き込む
 1)加工場や店舗は村内住民のふれあいの場としても有効。
  「季節感が感じられ、ほのぼのとした雰囲気のなかで、本当に美味しいものを食べてもらえるような店作りをめざしたい。仲間と一緒に楽しさを忘れずに、夢に向かっていきたい」「夢は持つものであり、かなえるもの。一歩踏み出せば次の展開は必ずある」

8、地域のなかで福祉をつくる
 1)女性による福祉的起業は限りなく起業に近い助け合い組織
 ・元気な高齢者がもっと元気になる、そのカギは働く事にある。
 ・体力に応じたやり方で畑に来るだけの人がいても良い。
  こうしたデイサービスと一体化した農園作りも考えられる。
 ・高齢者農園をつくり高齢者のこまぎれの作業を組合わせた農園で、給食サービスや学校給食用の野菜づくりも考えられる。
 ・こうした活動の延長線上には障害者の自立支援事業も視野に入ってこよう。

9、どんな仕事に携わっていても、生活が維持できるほどの労働報酬を得るということは当たり前のこと。


10、事業の規模をどうするかー販売戦略
 1)適正規模となる売上を実現するために、どのくらいの製品を売る必要があるのか見込み計算をしてみるとよい。必要な売上金額がわかれば、おのずと必要な顧客数も計算できるだろう。
 起業するときに顧客をどう確保するのかということについての戦略を立てておく事が重要である。
 いいものをつくればおのずと道が開け売れるのではないか、との考え方では少し楽観的すぎるだろう。どういう人に的を絞るか、地域を限定するのか、自分たちのところでつくった製品だけに絞って販売するのか、さまざまな選択肢があるだろう。ターゲットをどこに絞るかによって、量、パッケージ等々にも違いが出てくる。ま
 2)女性起業は、一方で自分たちの思い、生きていく目的などを事業化することで実現するといった、従来の男性起業にはあまり見られなかった側面が感じられる。現在の市場経済のなかでは収益力が低いからと打ち捨てられてきた、しかし、私たちの暮らしに本当に必要で価値のある生産物(サービ)を生み出し、かつ、労働報酬も得られるように果敢に挑戦している人がいる。そうした場合、ものがただ売れればよいという販売戦略ではなく、販売するという行為を通じて。自分たちの考え方、思いをどう情報発信するかが非常に重要となろう。

11、消費者も事業に巻き込んで
 1)販売戦略は非農家や都市に住む女性をどのくらいキャッチできるかにかかる。
  →都市に住む消費者も事業経営の仲間に入れてしまう。

12、「継続は力なり」の意味するところ
 1)女性起業は活動内容や形態が少しずつ変化し、継続している。
  女性起業の変化は柔軟で融通無碌のようでありながら、女性たちの等身大の現実感覚に裏打ちされている。
 2)この等身大の現実感覚とは、毎日の何気ない暮らしのなかで鍛えられるものである。
 →人々の生活や地域社会に本当に必要な事業が育つ。





丸一浩
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