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農村を活性化させる為には?

これからの農家は「油田」もつくる?!

>21世紀初頭、先進国の経済破綻が目前に迫り、再び国力を蓄える必要が登場している。貿易を管理する鎖国という経済理論も検討するに十分値するのではないだろうか。

自分たちが使用する燃料も自給しよう、という実践事例があったので紹介します。


■以下、月間現代農業より引用________________

これからの農家は「油田」もつくって燃料自給率100%
宮城県角田市・(有)角田健土農場

角田健土農場のナタネ畑。9月中旬に播種した。
角田健土農場は、4軒の専業農家が平成7年に立ち上げた有限会社。受託も含め、水田経営面積は100ha近い。

社長の小野健蔵さんは、8年ほど前からある構想を練り続けてきた。それは農場の運営に必要な燃料を完全に自給するというもの。

最近、炭酸ガス排出削減の観点から注目されているBDF(バイオ・ディーゼル・フューエル)とは、食用油をディーゼルエンジンでも使えるようにした燃料である。

これまでも角田健土農場は地元NPO「エコショップかくだ」に参加し、家庭から回収した廃食用油を名取市のBDF製造業者に納入、替わりに1リットル100円でBDFを売ってもらいトラクタに使ってきた。

しかし小野社長はそれでは飽き足らず、自分たちで栽培したナタネから油をとり、それをBDFとして機械の燃料に使えないかと、3年前から計画を進めてきた。


■BDFは農家がやるから面白い

現在全国でひろまりつつあるBDFプロジェクト(菜の花プロジェクト)は廃油の回収率の悪さがネックになっているようであるが、農家と組めばその心配はないと小野社長はいう。農家は畑を持っているから、ナタネを播いただけ油はとれる。廃油回収が不十分でも、BDFの原料には困らない。軽油が高騰する中、農家にとってもBDFのメリットは大きい。BDFプロジェクトは農家と組むからこそ面白い。


■本物のナタネ油を食べて欲しい

小野社長がナタネ栽培に踏み出した理由は3つある。
一つは、本物のナタネ油を消費者に食べて欲しいから。大手スーパーや商社は外国からどんどん安くて悪いものを輸入して、まともに太刀打ちできないような底値で毒入り野菜や毒入り米を消費者に売っている。

「せめてね、自分たちのお米を食べてくれる人や地元の人には、本物のナタネ油を食べさせてあげたいんです」


■3割転作でナタネを播けば年間に使う燃料は確保できる

2つ目は、燃料の自給だ。化石燃料はいつかなくなるわけだが、このまま燃料の高騰を指をくわえて見ているか。軽油が200円/リットルになる時代が必ず来ると小野社長はいう。もしそうなったらいよいよ農業は続けられない。

稲作一haの農家なら、トラクタとコンバインに使う年間の油は約200リットル。ナタネの収量は200~300kg/10aだから、減反が30%なら最低でも600kgのナタネが収穫でき、そこから200リットルの油が搾れる。これをBDFにすると5%ほど目減りするが、ほぼ200リットルの油が確保できるので、機械を動かす量がピッタリ自給できる。


■播きっぱなしで収穫できる

3つ目は、ナタネは栽培に手間がかからないということ。
9月中旬頃、湿害がないような畑ならどこでも播種できる。雑草と一緒に生えてきても霜が降りれば雑草だけ枯れる。生き残ったナタネの春の生育はいいので除草剤いらず。肥料もほとんどいらない。播きっぱなしでも次の年の7月にはちゃんと収穫できる。
イノシシが見向きもしないので、山間部の耕作放棄地にもピッタリだ。


■馬力は同じ 不具合もない

現在BDFを使うのは、専用のトラクタ一台だけだが、今後はBDFの確保ができれば使える機械も増やしていくつもりだ。

「軽油と比べて、馬力はまったく変わりません。軽油のようなニオイも黒煙もないのでとにかく快適です」

BDFはゴムや樹脂など一部の部品を劣化させるそうだが、今のところ不具合は感じていない。部品はこまめに点検、交換。BDFはなるべく早く使うようにしている。


■搾油もBDF化も自分たちで

地域の担い手育成にナタネを普及するという目標を掲げ、市に掛け合い続けて2年間、ようやく7月に搾油機が導入できた。焙煎機、搾油機、精油機など合わせて680万円。精油業者に頼んでいたときは30%きっかりしか搾れないと決まっていたが、自分たちで搾ったら、35~40%は搾れた。

油を搾ったあとのナタネ粕は、刈り草や牛糞と一緒に良質の堆肥になって田畑に還元される。

小野社長、いずれはBDF化の設備も揃えたいと考えている。ナタネ油を直売所で販売し、廃油を回収してBDFにすれば、完全に油が自給できて、地域でエネルギーが循環する。

「ここには、お米、野菜、味噌、梅干し、それから天水がある。ないものといったら油くらいなもん。油が自給できれば、、生きていくためのものは何でも作れます」

よそ者に頼らないでも暮らしていけるむらの力を取り戻す。小野社長の夢を載せ、天ぷら油の香りを漂わせたトラクタが今日も走る。

____________________________引用以上




大森義也
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