FC2ブログ

農村を活性化させる為には?

新自由主義―WTOの本質(2)農業の使命

・・・引き続き

農業協同組合新聞の特集記事
東京大学大学院経済学研究科 神野直彦教授の記事を紹介します。


5.農業の使命
経済とは人間と自然との、物質代謝の過程にほかならない。それは人間の生命活動であり、農業はその基本である。
 しかし、農業を工業と同一視して、市場で「儲かる」ことを求めて、機械とコンクリートを大地に投資してきた。しかも、「小さいものは何であれ、儲けが少ない」という理由で、農業の経営規模の拡大がひたすら追求されている。<儲かる社会>という幸福への呪文にかかってしまっているからである。
 この<儲かる社会>こそ、WTOを牛耳る巨大資本の要求である。しかし、<儲かる社会>は幸福をもたらさないどころか、人間の生活を画一化させ、「平安というべきものを使い果し」、人間の絆を破壊してしまう。
 自然にはそれぞれの地域ごとに特色がある。人間と自然との物質代謝を最も効率的にするということは、それぞれの地域ごとに特色のある自然の恵みを最も効率的に引き出すことにほかならないのである。
 農業の使命はそれぞれの地域において、人間と自然との最適な物質代謝の関係を築くことである。こうした農業の築く、自然と人間の関係が、地域における人間の生活様式、つまり文化を規定する。そうした文化は人間の思考にも浸透し、感受性や価値観をも規定して、人間の社会と生命を持続させていくことになる。
・・・・
しかし、地域において人間と自然との最適な関係を築くという農業の使命を、政府は守らなければならない。国民の生命を維持することこそ、政府のレゾン・デートルだからである。そのためには直接支払による所得保障政策も厭うべきではない。

・・・引用終わり





雲渓
スポンサーサイト





にほんブログ村 企業ブログ 農業へ

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://gensenkeijiban4.blog.fc2.com/tb.php/362-8a8193a2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)