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農村を活性化させる為には?

『自然の野菜は腐らない』~自然栽培農法の試み~

【書籍紹介】奇跡のリンゴ「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録
>・六年の間、探し続けた答えが目の前にあった。森の木々は農薬など必要としていないのだ。今までどうして自分は、そのことを不思議に思わなかったのだろう。自然の植物が、農薬の助けなど借りずに育つことを、なぜ不思議に思わなかったのだろう。(P124)
・それで、とにかくリンゴの木の根を丈夫にするには、山の土を再現するしかないと思って、雑草を生やしてみることにしたの。山の柔らかな土、微生物が豊富で、深く掘っても温度の変わらない土の中で、根っこは育つんだってわかったからな。(P132)
・つまり木村の抱えていた問題は、自然の摂理と人間の都合の折り合いをいかにつけるかという問題でもあった。折り合いの付かない部分が、虫や病気として現れていたわけだ。(P155)

 木村さんの「奇跡のリンゴ」は無農薬無肥料による自然栽培農法とのことです。無農薬にとどまらず、肥料さえ使わないということに興味を持って調べてみました。

 本来、植物には育つ力があるのに早く生育させたいがために必要以上に肥料を入れる。成長促進剤としての肥料とは「窒素」であり、「窒素過剰」なものを虫や病原菌は好むとのことです。よって「成長促進のため肥料(窒素)を過剰に与える→窒素過剰なため虫や病原菌を呼んでしまう→農薬が必要となる」という悪循環に陥ってしまうらしい。

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■『自然の野菜は腐らない』朝日出版社 河名秀郎著 
→そのほかの自然栽培野菜の特徴
・虫や病気にやられず、肥料も農薬もいっさい使わない
・「これが本当の野菜の味だったのか!」と驚く
・甘ったるくない、自然な甘味がある。
・トマトが水に沈む。実がつまっており、ずっしり重い
・葉や茎の緑色が薄く、体内で発ガン性物質に変化するという野菜の「硝酸性窒素」が少ない
・自然本来のスピードで育つので、細胞がしっかりしている
・のどにしみ入るような繊細な食感……などなど。

■農薬だけじゃなく肥料も使わない自然栽培野菜・玄米の専門宅配「ハーモニック・トラスト」より抜粋引用
 
◆究極の、至福のサービス
・現在さまざまな食に関する情報が溢れています。サプリメントやと特定の食べ物の効果・効能などが膨大に流されています。こういう状況を眺めると、本当に正しい情報が消費者に届いているのか?さらに「食べる」ことはどういうことであるのか?こうした問いに対して、自分には重大な責任があります。本当の流通業とは、この問いを深く掘り下げていく、ここにこそあるのだと思うのです。
・自分はこの仕事を"流通業"というより、むしろ"サービス業"であると思っています。買ってくれる方にとって「良かれ!」と思うことができて、はじめて"サービス"と言うことができる。それこそが「究極の、至福のサービス」ではないかと思うのです。そしてそれを追求していくことが私の責任、そして使命でもあります。たとえその場は分かっていただけなくても「いつかは!」という思いでいつも仕事をしています。

◆自分自身への誓い
・現在も国家予算の30兆円もの金が医療費に流れている。アレルギーとかの病気も蔓延している。「間違ったことがあれば正したい!」、これも自分の譲れない性分なのです。18歳の時に「栄養」と「医療」という概念を捨てようと決めました。栄養に対しては「脱栄養学」、医療に対しては「絶対医者に罹らない」、この2つを自分自身に誓った。
食べ方もあえて三食とは決めず、お腹がすいた時に食べるといった具合です。
・自然栽培というのは、言うなれば、「無」から「有」を生じさせること。ある種、オカルト的な世界にもなってしまう訳です。でもこれは有機栽培の次の世界であって、そこに対する市民権も今は得つつあると実感しています。化学的な分子構造の下に見えなくて、もっと深い世界がある。肥料をあげることは作物を過保護にしてしまう。さらにそれは土の力・「地力」を弱め不能にしてしまう。

◆流通業とは?
・流通業とは、その考え・哲学を世の中に広めようという業種に他なりません。お金はそれが受け入れられたこと、その結果としてのものなのです。「もっとニーズを聞かなきゃ!」と思いを新たにし、出直すことに決めました。
・ただ最終的には、自分は消費者のニーズをただ聞くつもりはありません。自分が経験し、研究し、実践してきたことを「それがニーズだから」の一言で葬り去ることは絶対できないのです。けれどもこちらの思いを相手に伝えられるようになるまでは、ニーズを受け止めなければなりません。

◆本当の肥料とは
・本当の肥料は有機肥料ではなく、「コミュニケーション」なのです。人間の作物に対する愛なのです。生命とのコミュニケーションは本当に大事なのです。野菜にとって「一番必要なものは何か?」、このことをもっと深いレベルで考えなければなりません。

<ナチュラル・ハーモニー代表 河名秀郎プロフィール>
1958年東京生まれ。國學院大學卒業後、自然食品関係の仕事に従事するが「もっと自然に近づきたい」と脱サラ。千葉県の自然栽培農家で1年間の研修を経て、ナチュラル・ハーモニーを設立し、自然栽培野菜の移動販売をはじめる。
スーパーやレストランなどへの卸業、自然食品店、自然食レストランを手がけている。
衣食住におけるナチュラルライフを提案するショッピングスペース「ナチュラル&ハーモニック」を展開、また自然栽培農産物だけを取り扱う個人宅配「ハーモニック・トラスト」を立ち上げている。ナチュラル&ハーモニックスクールを立ち上げ、生産者および消費者にむけて各種セミナーを精力的に開催している。自然の摂理から学ぶ生き方、暮らし方の普及に力を注いでいる。
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 上記からは、流通業とはまさに認識の発信(意識生産)そのものなのだと気付かされます。そして、そのためには本質(何の為の食か?野菜にとって必要なものは?等)を追求していく必要がある。

 もはや、農業(それに関わる流通業も含め)は、どのような認識を発信できるかにかかっているのではないかと感じます。そして、人々の意識がより社会そのものへと向かっている以上、食や健康だけに留まらず「今、社会はどうなっているのか?」「何が問題なのか?(その原因は?)」「どうすればいいのか?」といった答えを提示していくことが必要となるのだと思います。




浅野雅義
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