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農村を活性化させる為には?

世界の小農に宿る「自給の思想」が未来をひらく、4.資源生産性の高い、環境創造型産業をつくる

農業関係の書籍、雑誌を出版している「農文協」の主張より(現代農業・2009年1月号)。

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以下引用・・・・

資源生産性の高い、環境創造型産業をつくる

 東アジアの一角、日本は、かつても今も家族農業の国である。日本の農家は激しい農産物輸入攻勢と、「農業基本法」以降の大規模化・機械化をテコとする「構造政策」にさらされながらも、欧米のような企業的な大規模農業の道をとらず、家族経営を維持してきた。資材や機械を家族経営を守る道具として活かしながら、イネの増収、経営の複合化、そして兼業によって稲作を維持し、経営とむらを守ってきたのである。この間、急増した集落営農も、むらを維持する農家の助け合いであって企業経営への一里塚ではない。

 そしていま、農家は、購入資材を手づくり資材に置き換え、地域資源活用型農業の道を切り拓いている。

 エネルギーや廃棄物に注目し、地球環境に負荷の少ない持続可能な社会への転換に向けて「資源生産性」という考え方が世界で広がっている。「資源生産性」は天然資源の投入量と、投入によって生まれる生産量の関係をみるもので、少ない投入量で生産量が変わらなければ「資源生産性」は上がったことになる。たとえば、昨年の本誌10月号「肥料代減らしハンドブック」を「資源生産性」の観点からみると、成分が高くて値段が安い「鶏糞」の活用、肥料成分を計算して使う「家畜糞尿」「屎尿」の新しい活用法、畑にたまった「リン酸」の引き出し方、「納豆・乳酸・酵母菌」に働いてもらう方法など、従来のやり方に比べて「資源生産性」は2倍から5倍にもなっている。

 循環を強めることによって、「資源生産性」は上がり廃棄物は減る。生物資源、有機物資源など再生可能資源の利用を基本にする農業は、もともと、エコノミーとエコロジーが融合した資源生産性の高い産業であり、環境創造型(快適な生活空間創造型)産業である。

<三澤勝衛の「自然力更生」に学ぶ>

 資源生産性の向上、環境創造型産業を考えるとき、三澤勝衛(1885年~1937年)が生涯のテーマとした「風土学」が大変大きなヒントを与えてくれる。

 三澤の言う「風土」とは、大気と大地が触れあっているところになりたつ「もはや大気でも大地でもない、気候でも土質でもない、独立した接触面」のことであり、この接触面=風土の特徴こそ「地域の個性」「地域の力」の源泉であるとした。風土とそこに生活する生物と郷土人の歴史的な努力が総合されて、有機的に連環する「全一体」としての風土=地域が形成されると考えたのである。

 昭和のはじめ、世界恐慌の嵐が吹き荒れ、地方の疲弊と財政破綻が深刻化するなかで、三澤は「風土産業」の旗を高く掲げた。当時の国策的な経済更生運動・農村工業導入に対し、「適地適業になっておらない場合が多い」、「風土が見逃されて、なんでもやろうと思えばできると思うのは、大へんな誤りであります。その風土を織り込んで、ここでなければできぬというものを考えてやらねば強みはありません」と述べ、風土を活かす「自然力更生」こそ根本に据えなければならないと三澤は訴えたのである。「無価格の偉大な価値をもつ風土」を活かして「連環式経営」をつくり、衣食住全般にわたって地域自然の恵みを取り入れる「風土生活」を築く。こうして、最小の投資で最大の効果をあげることが、市町村財政再建の基本であり、「風土を活用して国内生産を強化すれば、満州やブラジルに行く必要はない」と三澤は考えた。

 地域コミュニティの動きは世界的に広がっている。矛盾の激しいアジア、アフリカばかりでなく、欧米諸国でも、小農を守り風土に根ざした教育や医療を復興させる農村都市連携の動きが起きている。グローバリズムが惹き起こした破綻を救うのは、「自給の思想」による連携と「暮らしを創る技」によって支えられる地域コミュニティである。

・・・・紹介終わり

レオンロザ 
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  • 2015/05/07(木) 21:25:48 |
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