FC2ブログ

農村を活性化させる為には?

21世紀の逆集団就職(2)

21世紀の逆集団就職(1)211695の続きです。

↓リンクより引用
------------------------------------------------------------------

■結論

前置きがいささか長くなってしまった事をお許し願いたい。結論は明白である。

高度成長期と逆の事をすれば良いのである。都市から中山間地への逆集団就農である。中でも大企業から特定区域への人材受け入れである。

煎じつめれば広瀬町字マツダ、仁多町字三菱、吉田村字NTTを創る事である。そしてそこでできた米、野菜、加工品は直接出身母体の企業内生協等を通じその従業員家族に食べていただく。

それぞれの家庭でこんな会話が交わされるかもしれない。「今日の飯はうまいね。」「お米は営業1課におられた沢田さん、ブロッコリーは総務課長だった石田さんの畑から、企画室長の堀江さんのところは今年からお味噌も来てるのよ。」

「食」においては顔の見えている関係が何よりも大切である。不具合があった場合でもクレームをどこに持ってゆけば良いのかはっきりしている。誰が食べるのか知っていれば、安易な出荷はできない。企業内食堂でこれらの食材を使うとどうなるだろう。多少コストがかかっても安全な食事によって従業員の健康レベルは向上する。疾病が減少しうっかり労災も少なくなり、仕事の質もあがるはずである。食材のコストと後者のメリットを比べた時、冷静な意識があれば選択は自ずと決するはずである。

かくして中山間過疎地に企業専用のファームが誕生する。

大企業が千人の希望退職者を募る。漠然と田舎暮らしの方が良いと思う者は百人を下らないはずである。目の前に字○○という具体案(リスクの明示をきちんとする)を示されれば50人は心動かされる。その内25人は実際に字○○候補地で農業研修を受けてくれるかも知れない。

彼らは2~3年の給与保障(退職前研修費、公的支援金)を受け、実地体験を積む。農業に従事する喜びはもちろんだが、その生活の困難さもきちんと理解していただく。

そして覚悟の定まった10人とその家族に定住をお願いすれば良い。目途がつけば研修期間中から家族にも農業を知っていただく。始めから大企業の胃袋を満たす事はとても難しい。それでも周辺の農家の生産する安全な食材でバックアップは可能なはずである。

小さく始めて大きく育てる事が大切だと思う。字○○はそれまで連休ともなれば人込みの中で散財してきた企業従業員達のレジャーの質をも変える可能性を秘めている。

グリーンツーリズムである。研修施設を拠点として農業体験をしていただく。

それに加え島根は温泉が多いのも魅力の一つである。施設ではその地の食材を中心にした献立を提供し宿泊は在来農家が有料で受け入れる。

農家は消費者のニーズや不満を学び、ツーリズム参加者はマーケットに並ぶ1本百円の大根の不条理に自ら気付かされる。最近、地方交付金、道路税問題等、郵政民営化、都市部と田舎の対立が目につく。グリーンツーリズムの場でお互いの実状を伝え、理解し合う事がこれから益々求められる。お互いのコミュニケーション不足による対立は不幸である。グリーンツーリズムによってそのような感情の一部でも解消できれば消費者と生産者とのパイプはさらに太く育つ。

今、中山間地の農業を支えている人々の平均年令は80代に入ろうとしている。その地へ平均年令50才の血を導入する。それまで消費者であった人々。おそらく民間企業においてITやマーケットリサーチ、流通知識に関しては鍛えられた人々。

出身企業との人脈を持った人々。そのような新しい血が中山間地に根付く事によって様々なアイデアが産まれ、地方の再生が実現してほしい。研修施設の運営団体は何にするのか。学齢期の子ども達を抱えるこの世代が簡単に地方移住に動いてくれるのか。

受け入れる側が抵抗なく耕作放棄している土地を提供してくれるのか。

このプランが実現するには難問が山積みしている。仲介する者が汗を流し歩きまわり現場の声を聴き、知恵を絞り、情報を集めれば道は開けてくる。

中山間地を抱える自治体が両方の立場に立って、ねばり強く、誠意を持って取り組めば全国に例をみないシステムで中山間地農業は復活できる。

「人材がない。予算がない。冒険はしたくない。」という被害者意識的発想からは何も育って行かない。

中央から流れてくる金が確実に減少する中で、自ら産みだそうと努力すべき時代が始まっている。全国の地方で様々なアイデアが試され、実現している。うまくいっているアイデアに追随しても軌道に乗る頃には時代遅れになっている事が多いのだ。

2000年7月1日 三島昌彦

(引用終わり)


チウエ*
スポンサーサイト





にほんブログ村 企業ブログ 農業へ

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://gensenkeijiban4.blog.fc2.com/tb.php/381-16aaa492
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)