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農村を活性化させる為には?

戦後農政の失敗から学ぶ明日の農業の有り方、大規模集約化がその答えではない。

戦後農政の最大の失敗は、稲作を中心にして、裏作に麦をつくり、牛や豚、鶏を飼うといった旧来の日本型の多角的な経営から、選択的規模拡大を奨励し、ミカンや酪農など単作で規模拡大するというアメリカ式を奨励したことにある。

その上で、70年代に入ると、ミカンの生産調整や牛の頭数制限をおこなって国内生産を破壊し、アメリカからグレープフルーツやオレンジ、牛肉の輸入自由化を強行し、専業農家を大量に離農や自殺に追い込んだことである。その結果、1、175万人の農業従事者を、僅か数十年で224万人まで減らし、自給率も40%を切るまで日本の農業を壊滅的なまでに破壊した。(以上、長州新聞記事より一部引用)

「安い外国産を輸入すればよい」という市場原理主義的な考えが、この間の世界的な食料危機による輸出制限で全く通用しないことが明らかになった。戦後、我が国は農業から工業への転換を遮二無二追及し、一旦は世界第二位の経済大国にまで登りつめることに成功した。

しかし、21世紀の世界を俯瞰したとき、環境や資源の問題が経済に優先して問われてくることは間違いない。その中でも農業問題は最も重要で緊急の課題として登場してくる。特に資源のない我が国にとっては農業の再生こそが最優先課題である。

にも関わらず、国の政策は輸入の自由化を強行する一方で国際競争力をつけるためにと規模拡大と機械化を強要し、補助金も約290万戸の農家の内、40万戸の専業農家に限定し、他を切り捨てるという馬鹿げたことをおこなおうとしている。戦後農政の最大の過ちは当に上記同様、欧米と同じように我が国の歴史や風土、地勢に逆行するような大規模集約化・機械化の先導にあることは自明である。

従って、我が国農業の再生のためには、三ちゃん農業といわれようとも小規模な兼業農家の再生に他ならない。農業は身近で日常的なものでなければ再生も成功もない。地産地消が原則で、決して専業化でも集約化でもない。

敗戦後の未曾有の食料危機を乗り越え8、000万国民の命を救ったのは、我が国の農業で焦土と化した都市部の後背地に拡がっていた豊かな(広さではなく、よく手入れされた)田園地帯に他ならない。

敗戦の年、昭和20年こそ度重なる台風や豪雨による被害で大凶作(米が587万㌧まで落込む)で、都市部では多数の餓死者も出し食料メーデーまで起きたが、翌年には米が920万トンと戦前の生産量にまで回復し多くの国民を餓死から救った。

勿論、連合国による小麦などの救援物資(数十万トン)にも救われたことは間違いないが、何よりも米作を中心とした我が国の豊かな風土=農地とそれを守り続けてきた農民に負うところが大きい。と言うことを私たちは忘れてはならないし、後世に引き継いでいかなければならない。


阿留毘
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