「徴農制」耳馴れない言葉なのでネットで検索してみました。アイデアレベルでの発言が多い中、ウィキペディアでは過去の例や導入に対する議論と言う視点で紹介されています。
徴農制導入により雇用確保など社会に対して良い効果を生む視点や、逆に強制としてマイナス視される意識もあります。議論の基を作る上でウィキペディアの一部を紹介します。
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概説
国民を徴用して農業に従事させる制度である。歴史上では国民ないし庶民を徴用し生産労働に強制従事させる事例は多くみられるが、それらは徴用ないしは戦中下などでの奉仕活動であり、いわゆる制度としての「徴農制度」として話題となる議論は21世紀の日本で取り上げられることの多いニートや若年労働者の失業、非正規雇用の問題、あるいは農業従事者の後継者不足や高齢化、食糧自給率、食育に関する論題についてであり、あるいは俗流若者論として「近頃の若い者に性根を入れ叩きなおす、鍛え上げる」ための制度として徴兵制度の代替案として話題に挙げられることが多い。同様なものに徴林制度などがある。在籍者 (学習者)などに農業体験学習をさせる場として「徴農」という語が用いられることもある。
日本における議論
近年の日本では、政治家や実業家、知識人(稲田朋美、東国原英夫、勝谷誠彦、水野正人・ミズノ社長、曽野綾子など)が「ニートを徴農制で叩き直す」「18歳の青少年全員に農業奉仕をさせるべき」と言ったプランを主張する事例が見られるようになっているが、国民の徴用を前提とした制度の義務化は日本国憲法第18条(刑罰以外の奴隷的拘束及び苦役からの自由)に反する可能性があり、国民の義務として制度化するためには憲法改正が必要となるかもしれない。
伊藤忠商事会長丹羽宇一郎は、他の先進国と比べても国土に占める耕作地率が低いことを問題視し、農家に安価な労働力の提供し、また、若者に農業を志すきっかけを与えることを目的として、現在普通農学部の専門課程として開講される農業実習を、 国立大学の教養課程必修科目とすることで多くの学生に実際に自然の中で農作物を作る喜びを体験させることを主張している。本人はイタンビューの中でこの制度を「大学生が農繁期に農家を手助けする制度」と言っている。
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橋本正雄
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