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農村を活性化させる為には?

週休五日制の三世代菜園家族構想⑥-学校の果たす役割


■地域に根付いた共同作業による調査・研究と菜園家族森の学校

□地域における学校の役割
もともと学校はさまざまな暮らしの局面で地域住民と深くつながっていた。山彦学校、美咲の分教場、花巻農学校など、学校が地域に果してきた役割は非常に大きいことが分かる。

そこで、学校の役割を、児童・生徒の教育と地域づくりという二つの機能からなるものとして、明確に位置づける。

週休五日制のワークシェアリングによれば、教員数は倍増し、教員にも菜園が与えられ、集落の人々とともに、教育と地域づくりの活動に主導的な役割を果たしていく。そして、山村における新しい教育が、新しい教育理念の下に行われていく。知識のつめこみによる産業のための人材養成ではなく、子どもたちの生きる力を養い、育て、真の子どもの幸せに結びつく全人的教育が模索され、円熟していく。

□森の学校設立の狙い
差し迫った世界の転換期にあって、何よりもまず、これまでのものの見方、考え方を支配する認識の枠組み、すなわち既成のパラダイムの革新によってはじめて、既成の社会のあり方は根源的に問いただされ、時代の社会の構想が可能になる。

延々と続いてきた既成の組織や制度や体制が、人間の思考を旧来の枠組みに閉じ込め、圧殺するものであるとするならば、パラダイムの革新は、既存の大学や研究機関や「学会」というアカデミズムの世界からは、望むべくもない。

それが期待できるとすれば、権威に装われ、一見、立派に整ったかのように見える既存の機構や制度からではなく、以外にも時流からはずれた位置にある素朴で自由な「在野の学」からなのかもしれない。犬上川、芹川、流域地域圏の最奥の山中で、地域の人々ともにスタートに向けてようやく動き始めた菜園家族山の学校も、そのような一つでありたい。

菜園家族山の学校は、菜園家族構想の研究成果を暫定的な作業仮説とし、住民、市民そして研究者による、犬上川、芹川流域地域圏の点検・調査・立案の終わりなき連続螺旋円環運動を粘り強く続けていく。この調査・研究は、菜園家族山の学校の研究と教育と交流の三つの機能の中にしっかりと位置づけられ、教育と交流とも相互に有機的に連動しながら、効果を発揮していくだろう。

都市の住民も農山漁村の住民も商工業者も、また子どもからお年寄りに至るさまざまな世代の人々が自主的に楽しみながら学びあう場。これが、菜園家族山の学校の最大の特長になる。

したがって、ここでの「教育」の理念は、受験競争を目的とした近視眼的な知識詰め込み主義を根本から改めたものでなければならない。

土地を耕し、作物を育て、収穫する。料理し、食卓を囲み、味わい、語り合い、楽しむ。現代人にはとうに忘れられたこの一貫した素朴なプロセスの中に、自然との一体感と豊かな人間関係の基礎が育まれる。本当の自己実現は、すすんで身近な自然に親しみ、地域の活動や調査に参画し、そこから得た智慧を暮らしに活かし、自らの地域を変え、築き上げていく努力の中でこそ、果たされる。21世紀の教育の理念は、こうした確かな社会性に裏打ちされたディープエコロジーの立場にこそ見出されるだろう。

こういった考えの下、菜園家族山の学校が、休園となった大君ヶ畑の保育園を校舎として完成、昨年8月から徐々に稼動している。

(以上引用・要約終了)

千葉裕樹 
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