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農村を活性化させる為には?

「住民出資の株式会社」の可能性2:生活に不可欠な社会インフラとしての企業

つづきです
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■「農村コンビニ、生活守る」日本経済新聞2009.6.28

ノーソン大分県にある住民出資による村のコンビニ。
その名も「ノーソン」。
ローソンじゃないですよ、農村のノーソン。
BE-PALの鹿熊さんから噂を聞いていたその店が、日経新聞で紹介されていました。

ノーソンがあるのは大分県中津市(旧・耶馬渓町)の山あいにある津民という集落。
旧・耶馬渓町は、4年前に周辺3町村とともに中津市へ編入。それまで過疎化が進み、線路も廃線。役場もなくなり、そして農協までが撤退。中津市街の大型スーパーまで20km、歩いていける店がなくなった、、、。2005年、元・町職員の中島信男さんは、撤退し売りに出された農協売店を240万円で買い取り、NPO法人・耶馬渓ノーソンくらぶを設立。周辺住民80名を会員に「自分たちに必要なものを仕入れ、売る店、ノーソン」を始めたとのこと。(参考=日本農業新聞e農NET←農協系の新聞です、、、)

はい、ここまで書いたらお気づきでしょうが、なんでもやさん(宮城県丸森町)、広島県安芸高田市川根地区の万屋さん、それに以前にこのブログでも紹介した「農協撤退で全国に『共同売店』」と、ほぼ同じケース。沖縄・名護市の共同売店、羽地中部共同売店も農協撤退後に周辺住民が再出資してできた共同売店です。
「本当に困ったら、やっぱりみんなこれに行きつくんだね〜」と鹿熊さんも言っていましたが、まさにそうですね〜。

これらの店は単なる商店ではないです。生活に不可欠な社会インフラであり、ライフラインであり、セーフティネットでもあります。日常生活だけでなく、災害時にはさらにその重要性がはっきりすると思います。しかも補助金や交付金や税金に頼らない、いや頼れないからこそ生まれた、自立した存在です。
今後、農村だけでなく都市部においても、歩いていける店(徒歩圏で生鮮食料品、医薬品など最低限の生活必需品を手に入れられる場所)はますます必要になってきます。特に高齢者、子ども、障害者などの交通弱者には死活問題です。

「村のコンビニ」と聞くと、なんだかほのぼのホンワカのんびりしたイメージで、「田舎ではみんな助け合って生きてていいな〜」なんてテレビドラマみたいな想像をしてしまいがちですが、とんでもない。この村で生きるのか、村を捨てるか。生活と村の存亡をかけた苦闘の毎日なんです。

「共同売店ファンクラブ Official Blog(リンク)」より引用
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 そして、これらに共通しているのは、その共同出資企業が、

「これらの店は単なる商店ではないです。生活に不可欠な社会インフラであり、ライフラインであり、セーフティネットでもあります。日常生活だけでなく、災害時にはさらにその重要性がはっきりすると思います。しかも補助金や交付金や税金に頼らない、いや頼れないからこそ生まれた、自立した存在です。」

 のように事業を通じて住民の生活の貢献するだけではなく、もっと広い領域において住民の生活に不可欠の存在となっていることです。

 過疎地という極めて厳しい事業環境においても「住民全員出資」「住民参加経営」という方法で企業経営が成立しているという事実は非常に注目されます。それは「自分達が自ら出資し、経営に参加している」店だという当事者意識が強く影響していると思います。

 これは、現時点ではなくなっては困るという(=必然性が高い)過疎地における事例や業態が多いように見えますが、都会においても、食の安全や防犯などの生活に関わる様々な課題はあります。あとは、その企業のサービスを受ける市民がどこまでその課題を共認し、出資や経営に参加することをみなの共認として形成していけるかにかかっています。

 また、企業経営において、まずは社員による出資(全社員の協働出資)及び経営への参加(全社員取締役)という企業の共同体化の可能性にもつながります。

 株式会社という制度は、単にお金を儲けるための出資ではなく、その企業の存在の必要性や意義に共感して行う出資という運営に切り替える事によって、大きく変るのだと思います。


浅野雅義
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