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農村を活性化させる為には?

定住化の環境的要因~環境変化と森林化

前稿で遊動生活について紹介したが、次は著書でかかれている定住生活の部分について紹介しておきたい。
人類の定住化への歴史的必然はやはり環境変化とそれによって登場したあたらな森林地帯という処に帰結する。

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【定住化の環境要因】
定住生活が出現する背景に、氷河期から後氷期にかけて起こった気候変動と、それに伴う動植物環境の大きな変化が重要な要因となったことは、定住生活がこの時期の中緯度地域に、ほぼ時を合わせたかのように出現していることからも明らかな事である。

地球的な規模で起こった当時の環境変化をごく大まかに見れば、氷河期から後氷期にかけての環境変動は、高緯度地帯でより大きく、低緯度地帯では少なかった。すなわち、氷河期における温度環境は、大きく南下していた寒冷的な環境と、あまり動かなかった熱帯的環境の間にはさまれて圧縮されていたのである。そして氷河期が去り、地球が温暖化して、温帯環境が拡大を始める。定住生活者が現れるのは、いずれも拡大してきた温帯の森林環境においてであった。定住生活は中緯度地帯における温帯森林環境の拡大に対応して出現したのである。

氷河期の中緯度地帯には亜寒帯的な草原や疎林に棲むトナカイ、ウマ、バイソン、マンモス、オオツノジカ、ウシなどが広く分布し、後期旧石器時代の狩猟民はこれらの大型有蹄類の狩猟に重点を置いた生計戦略を持っていたと予想されている。しかし、氷河が後退し、草原や疎林に代わって温帯性の森林が拡大してくれば、これらの有蹄類は減少するし、またそれまでの視界のきく開けた場所で発達してきた狩猟技術は効果を発揮しなくなる。しかも広がった森に生息したのはアカシカやイノシシなどの氷河期の大型獣からすればいずれも小さい獣である。発見が難しいばかりか、障害物の多い森の中では、それまでの開けた環境では効果的であった槍を投げる事もできず、たとえ獲物を倒しても肉は少ないのである。

中緯度地域における温帯森林環境の拡大は、旧石器時代における大型獣の狩猟に重点を置いた生活に大きな打撃を与えたに違いない。

ヨーロッパでは後氷期の森林拡大と共に、遺跡が海岸部に集中する事が知られており、日本ではこの環境の変動期に、細石刃や有舌尖頭器の出現と消滅、土器、石鏃(弓矢の鏃)の出現など、異質とも思える激しい文化要素の変化が認められている。狩猟に重点を置いた生活様式が破綻し、新たな生活様式の成立に向かって多様な試みがなされたことを暗示している。
ーーーーーーーーーーーーーー以上抜粋・以下要約ーーーーー

森林の拡大によって狩猟が不調となり、植物性食料或いは魚類への依存を深めるしかない。
これらの定住が始まった地域では定置漁具や加熱調理がその必然として発生していった。従って定住が始まった地域のほとんどが貝や魚類を安定して獲れる水辺に登場した。

残る疑問は人類史の中で何度も寒冷化と温暖化を繰り返しており、森の誕生も何度も繰り返されてきたはずであるが、なぜ最後の氷河期の後のみに登場したのかという疑問である。

それ以前の温暖期には、定置漁具による漁労やでんぷん、ナッツを食料化する大量調理、大量貯蔵を発達させる技術的経済的な前提条件を欠いていたと考えざるを得ない。
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定住化の為にはかなり発達した道具技術が必要になる。しかし、これは直前の寒冷期での人類の北方拡散での石器技術の高度化が、定住の為の道具化能力の獲得に関与しているのではないか。(私の見解)

著書「人類史の中の定住革命」~西田正規




田野健
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