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農村を活性化させる為には?

【不耕起移植栽培】1.冬期湛水は、酸素を中断し雑草の発芽を抑制する

 既に、るいネットでの紹介記事(202375、202376、202384、231109)がありますが、慣行栽培の常識からすると、「なんで?」の種は尽きない【不耕起移植栽培】です。その答えが分かる「不耕起移植栽培による環境保全型農業の全容(リンク)」岩澤信夫 の紹介です。

 初回は、雑草対策と投入エネルギー効率の話です。
 他の紹介記事(リンク)によりますと、「イネを学びに訪れた東北地方で、80~81年と続いた冷害に遭遇。壊滅的な被害の中で、わずかに実っていたのは、機械化に乗り遅れたお年寄りの田んぼだった。調べると、田植え機の規格に合う稚苗ではなく、昔ながらの水苗代で育てた成苗を手植えしていた。『どうしたら冷害に勝てるか夢中で研究した』。試行錯誤し、たどり着いたのが「不耕起栽培」だ。」といいます。

〔注記:中見出しの設定(*)及び改行は、紹介者が行いました。〕

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・《引用開始》・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 不耕起移植栽培は冬期湛水を重ねる事に拠って農法として大きく前進を遂げた。それは無肥料・無農薬栽培が可能になったからである。不耕起移植栽培の難所は除草問題が解決出来ていなかった事である。従って無農薬栽培をするには人手による除草をしなければならない。(中略)

 不耕起移植の取り組みの時代は、目的が冷害の回避と多収穫であった。食の安全性も叫ばれない時代であったから、化学肥料の大量投与と農薬に拠る多収技術が優先された。先ず移植以前の雑草退治である。移植前15日前後に全面撒布を行いその上に移植を行った。化学肥料は耕起追い上げ型の晩期追肥を採用して目的は達成していた。

◆冬期湛水は、酸素を中断し雑草の発芽を抑制する (*)

 慣行栽培は冬の雑草は耕起によって土中深く埋め込み除草剤の使用はないが、土壌の反転は休眠種子の掘り起こしと土壌中に酸素を供給する事により、雑草の発芽条件を整え雑草の生育を助ける。少なくとも除草剤が開発され30年以上経つが、未だに雑草が減らないのは休眠種子の掘り起こしにある。

 耕起を繰り返す事に拠って土中の休眠種子を地上に出し、酸素を与え発芽を促し雑草の繁殖を助けているとは誰も思ってはいない。意外な所に落とし穴があったのである。しかし、この移植前の雑草を処理出来れば無農薬の夢は叶えられると確信していた。

 不耕起水田も耕起をした水田も冬の寒さが到来するとスズメノテッポウが一斉に発芽する。彼等は水陸両用で棄てて置くと稲の発育を阻害する。発芽に際しては寒さによる休眠打破と酸素呼吸が伴わなければならない。従って冬期湛水して酸素を中断すると発芽は抑制する事が出来る。(中略)従って冬期湛水は冬草・春草の発芽抑制には素晴らしい効果がある。(中略)

◆不耕起移植栽培で、化石燃料の消費量を削減できる(*)

 一般的に耕起は1回のみに止まらず秋起こし・寒起こし・春起こし・荒代かき・本代かきと数回の耕起を繰り返す。この行程を不耕起移植栽培は省くのであるから、一番エネルギー消費の高いトラクターの不使用であるから地球に優しい農法と言わねばならない。直接の石油消費量は一概に断定は出来ないが慣行栽培は1ha当たり約200ℓ、不耕起移植栽培は約40ℓで五分に一程度で済んでいる。トラクターの生産過程のエネルギー消費を考えると更に地球に優しくなる。(中略)

 稲作分野では冬期湛水と不耕起移植栽培の組み合わせによる新しい手法が開発された今日、無駄とも言える耕起の繰り返しは、非常にもったいない話である。水田面積200万haで換算するとha当たり200ℓであるから、単純に40万トン石油が消費される。これは表の顔で裏では切りワラや切り株が土中深く鋤き込まれ、嫌気性菌であるメタン細菌にエサを与える為に大量のメタンガスの発生を促す。

 ある試算によると10aの最大値は65kgにも達すると言う。耕起を伴わない不耕起水田は切りワラ・切り株共に地表にある。従ってその最大値は5kgと言われている。差し引き60kgの量はCO2に換算すると容積比20倍、重量比50倍であるからCO2=3トンに換算される。ha当たり30トンであるから200万haが不耕起栽培に変身すれば6000万トンのCO2を削減出来る。夢でもあり夢でない話である。(中略)

つづく



小圷敏文
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