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農村を活性化させる為には?

【不耕起移植栽培】3.水田の浄化機能

引き続き、「不耕起移植栽培による環境保全型農業の全容(リンク)」岩澤信夫 の紹介です。

 上流域の冷水の注ぎ込む水田の水口部に、ビオトープを設けて鮒や鯉を飼って水温の管理をする事例がありますが、その場合も、きちんとした飼料による有畜農業であるなら、その汚水浄化も兼ねられると思いました。

〔注記:中見出しの設定(*)及び改行は、紹介者が行いました。〕

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・《引用開始》・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 水田は読んで字の如く水があって機能する。それが畑になっては水田の機能は消滅する。水田は水溜りなのである。稲刈り後の8ヶ月を水溜りにすれば河川湖沼の汚染も生態系の維持も解決する。それよりもこの水溜り維持は大きな福恩を齎す。災い転じて福になる。

 それは水の浄化である。水道水の浄水手法に緩速ろ過と急速ろ過の2つの方法がある。緩速ろ過は200年前に英国で発明された自然の浄化法である。原水池で自然の沈殿を待ち汚れの取れた上水を浄水池に落とす。

 浄水池は厚さ1m位の砂を敷き集水管を埋設して置く。浄水池には太陽光が降り注ぎ砂の表面を照らす。砂の表面には植物プランクトンである珪藻の一種メロシラが大発生する。流入される原水にチッソやリン酸などの栄養塩が多く含まれていればこれを吸収して更に大繁殖する。

 メロシラは太陽光を利用して水中で光合成をして水中に大量の酸素を供給する。この溶存酸素によって砂の表層には土壌生物や微生物が大発生をする。これらの生物が有害物質や有害微生物のチフス菌や0157などの有害菌までトラップする。最終的に分解出来ない塵を砂層でろ過する。この生きもの達を流さないスピードでろ過するので緩速ろ過と言う。しかし実態は生きものによる生物ろ過が正しい呼び方のようである。

 それに反して急速ろ過は原水を沈殿剤などの薬を使い、浄水池にはカルキなどの消毒薬を使い金魚も住めない水道水を供給している。生きものは皆殺し薬物によって処理し大量生産を行う。これを科学的と言うのは現在の稲作手法に似てはいないか。

 実は冬期湛水と不耕起移植栽培を組み合わせる農法のメカニズムは、生物ろ過の浄水場と全く同じメカニズムを内蔵している。違うところは水田土壌と砂と水田には稲の栽培を行っている事である。

つづく


小圷敏文
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