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農村を活性化させる為には?

農村レストランと攻めの産直の展開/「江刈川集落」の取組 その1

岩手県北上山系んお奥深い葛巻町の江刈川集落に住む町役場勤務の公務員夫妻が、地域活性化のために「農村レストラン」のそば屋を開店、地域に雇用の場を創出し、さらに地元産品の加工場、そして、県都盛岡への主張型の「攻めの産直」に取り組んでいる事例を紹介します☆

以下「農」と「食」の農商工連携 著:関満博 より引用

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公務員夫婦が集落の女性たちを集めてスタート
高家卓範氏と章子さん夫妻は、いずれも葛巻市町の職員であった。自宅は江刈川集落にあり、夫婦は20年ほど前から標高550mのこの土地で何かできないかを考えていた。卓範氏は「県内でも葛巻町は山の中、同じ葛巻の中でも江刈川はさらに奥。戸数は56戸、人口は200人ほどだった。『江刈川はい良いところ』と言われるようにしたかった。地元の水車やそばはそのために使えると考えていた」と語っていた。

夫婦はそば畑のオーナー制やそば祭りの開催を試みたが、賛同を得られず挫折。そのため、当時、新しい家を建てて空き家になっていた旧自宅に着目、改装してそば屋を開くことを決意する。卓範氏44歳であった。集落の多くの人々に声を掛けたが、ようやく賛同してくれた水車組合の9戸の主婦と1992年8月に「高家領水車かあさんの会」を立ち上げる資金は高家夫妻が出し、建物もある。お母さんたちには「そば打ち技」を提供してもらい、お父さんたちには「了解」してもらい、時々、労務提供してもらう。高家氏は「お金を出した人だけが出資者ではない」と語る。

活き活きしている姿を見るのが幸せ
農村レストランの「森のそば屋」は1992年11月に開店、「自分たちでそばを栽培し、水車で挽き、手打ちで出す」ことが最大の特色である。当ス初、周囲の目はひややかであったが、開店当初から大繁盛となった。

開店時間は10時30分~17時まで。出勤は9時、退勤は18時であった。しかし、近所の女性たちは夜が明ける頃には準備のために集まってきていた。
年配の女性たちは「お金が貰えて楽しい。歳をとってここに来れなくなったら悔しいでしょう」と語る。時給は600円+食事。働いているのは70前後の集落の女性たちで、15~16人の方がローテーションで働いていた。

売上は天候に大きく左右される。2007年は年間で1万5000人が訪れ、最大で1日200人であったが、最低0人の日が2日あった。

高家氏は「10aの畑で2俵(1俵45kg)のそばが採れる。市場価格は1万5000円だが、粉にすると7万2000円になる。それを生そばにして宅配で売ると18万円になる。さらに食事として提供すれば48万円になる」と語っていた。

集落の3.5hの畑が森のそば屋に確保されていた。売上額はやや落ち着き、年間1900万円。900万円が給料として支払われていた。高家夫妻は無給。「地域の皆さんが活き活きとしている姿を見れているのが幸せ」と語っていた。

農村レストランと攻めの産直の展開/「江刈川集落」の取組その2に続く



八幡早紀
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