FC2ブログ

農村を活性化させる為には?

「農業の復活」は今や「自給自足」の課題(2)~日本の農業の方向性

継続紹介していきます。
最後に日本の農業の方向性を示唆しています。

>土壌劣化の原因は化学肥料・農薬の大量投入とモノカルチャー(大面積での単一作物栽培)と言われる。モノカルチャーとは農業の産業化だ。かつて人間の大半は自給自足の生活をしており、農業は多品種少量生産が基本だった。しかし、「人間万事金の世の中」になると、農産物は、工業製品と同じく、換金目的の「製品」に変質した。当然、大地主や大資本が、金儲けのために、土地を集約し、機械化による少品種大量生産に乗り出す。

現在、飢餓人口を抱えている地域では、それがわずか数十年のうちに急激に進行し、その他の産業が育つ余裕すらなかったのだ。飛行機で肥料や農薬を散布し、巨大な農業機械を使う大規模農業は土の中に棲む生物(菌類・微生物を含む)を死滅させ、同一作物の連続栽培は土の成分を吸い尽くす。

その証拠に、この50年間、野菜に含まれる栄養素が減り続けている。ホウレンソウ100g中に含まれるビタミンCは1950年に150mg、1985年に65mg、そして2000年には35mgと激減している。同じく鉄分もmg→3.mg→2.0mgとなっている(科学技術庁:日本食品標準成分表)

かくして土地の生産性は低下し、地下水の汚染や過剰な汲み出しと相俟って農地は劣化し耕作不能となる。「緑の革命」からわずか50年にして現代農業は持続不可能と分かって、世界各国は自国民の食料確保を最優先で考えるようになっている。昨年、ロシアが小麦の輸出を停止したのはその一例に過ぎない。

取り敢えず、それぞれの国が、その与えられた環境の中で、可能な限り食料自給率を高める努力をするしか方法はない。

日本の農業はこれからどうあるべきだろうか。

正反対の二つの道があるが、役割分担で両立させることはできると思う。一つは、農業の産業化を更に進めて「植物工場」の普及を図ることだ。非常に「不自然」な方法だが、背に腹は替えられないと言うことだろう。作物によっては2毛作どころか、5毛作、10毛作も可能だ。日本はこの分野でも最先端にあり、大いに期待できるが、過信は禁物。この方法は「不自然」であるが故に、循環型ではなく、常にエネルギーを注入し続ける必要があることを忘れてはなるまい。

もう一つの道は有機農業・自然農業への回帰だ。日本の農業には、縄文以来の「持続可能な発展」の実績がある。これほど長く耕作を続けながらいまだに国土の7割を緑に保っている地域はこの地球上にはない。先端技術を使っての伝統農業の復活は十分に可能だと思う。

田野健
スポンサーサイト





にほんブログ村 企業ブログ 農業へ

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://gensenkeijiban4.blog.fc2.com/tb.php/484-55203e36
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)