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農村を活性化させる為には?

農業という地域産業の活性化事例~モクモク手作りファームに学ぶその1~

農業による地域活性化の成功事例として様々な地域・メディアから注目されている「モクモク手作りファーム」。
スタートは1987年4月に現社長木村氏と専務吉田氏によって伊賀豚の手作りハムのブランド化を目指してということだったそう。
その後、農業を基軸に据えた大規模な農村型テーマパークとして大成功を収めています。
年間50万人が来場し、リピーターも多く、ネット上での口コミも大評判。

その大成功の理由を探るべく、財団法人 都市農山漁村交流活性化機構(リンク
の調査による木村氏の言葉を掲載いたします。

以下引用
――――――――――――――――――――
地域産業マネージャー先進事例に関する調査3 モクモク手づくりファーム
1. 概要・産業化についての視点
2007.07.06

地域産業マネージャー先進事例に関する調査3.2007.07.06
対象者 木村代表社長理事
地域・取組み名称
農事組合法人伊賀の里 モクモク手づくりファーム

(中略)

1.財政リスク
●立ち上げ資金はいくら? どうしたか? 
●初期投資について
●その後の資金調達先と推移について
⇒立ち上げ資金=200万円×19件の出資を獲得、最初から一流の事業を目指した。
補助金を3,800万円加えて7,000万円をJAから借り受け立ち上げ資金とした。そして、約10年後の1995年にモクモクファクトリーパーク「モクモク手づくりファーム」を15億円の資金(その内5.4億円は国県の補助金)を投入しオープンした。その後も、制度資金を積極的に活用している。

2.人材リスク
●事業開始時のスタッフは誰?
●人材はどこから調達したか?
●その後の推移は?
⇒生産農家19軒の協議会の代表として経済連を退職し事業を開始。そして、事業が順調に推移する中で、多くの若い人材が全国から応募してくるようになった。また、地域からもパートを中心に雇用を図っている。

3.リスク負担
●スタートから現在までのリスク負担について、どのようなリスクがあり、誰がそれを負担したか?その後のリスクは?
●制度等の壁はあったか?
●事務所等の設置はいつから、どのように?
●設備やラインの導入はどうしたか?
●既存インフラの利用は検討・利用したか?
⇒事業当初、操業半年で3,000万円の赤字を出した。それは、「手づくりだから売れる」と いうことの誤算であった。良いハムなのに売れない現実に対して、工場見学やウインナ作り体験など工場に消費者を呼び寄せファンになってもらう戦略を採ることによって危機を回避した。そしてその後、大きな課題であったのは、制度の壁をどのように超えるかであった。
⇒地ビール生産における麦芽工場には大きな壁があった。一般に流通する麦芽の発芽工程の設備は規模が大きく全く手が出ないものであった。そこで考えたのがお茶の乾燥機による発芽、そして日本酒の麹菌発酵器、結局世界一小さな麦芽工場が稼動した。

4.素材調達と廃棄物
●当初の原料調達は?その後の推移は?
●地域資源の利用状況は?
●在庫管理はどうしているか?
●廃棄物管理はどうしているか?
⇒地域内からの調達を基本としている。

5.販売促進
●当初の販売促進手法は?
●その後の販促手法の推移について?
⇒「モクモククラブ」3万人のファンが、この事業を支えている。当初、3,000万円の 赤字を半年で出したことの反省から、消費者とのつながりが最も重要との認識から、事業の趣旨を伝える努力を欠かさずおこない、ものづくりでつながる関係が 作り上げられている。同時に、農業公園テーマパークへの入場(年間40~50回のミニイベントを開催)と通販がこのファン層とのつながりを支えており、事業の骨格を形成している。

(中略)

8.経営管理
●当初から、経営管理をおこなっているか?
●生産・流通・販促・営業・人事・労務・財政・資産の運営管理ができているか?その手法は?
⇒当初は、手づくりだから売れるとの確信から始まったが、その間違いに気づき早い段階で消費者ニーズに沿ったマーケティングを基本とした経営管理がおこなわれている。また、経営管理において、ファンド的な「物言わぬ株式制度」が可能か検討中。

9.経営企画
●経営資源のマネジメントが機能しているか?
●人・もの・金・情報・技術・ネットワークを把握し、運営管理ができているか?(PDCAサイクルが機能しているか?)
⇒地域資源を積極的に活用することを基本に、マネジメントサイクルが組み立てられている。

10.情報・マーケティング力
●需要の想定と、その手法は?
●事業の独自性を意識したか?またその手法は?
●外部情報やニーズ情報がマネジメントされているか?
●当初、およびその後のマーケティングはどうしているか?
⇒すべては、商品のストーリー性をつくることが基本となり、モクモクのファン作りを目指したマーケティングが展開されている。また、専門のデザイナーなどと組み、イメージについてもコントロールしている。

11.経営能力
●論理と直感に基づく経営度合いは? 理論← →直感
⇒完全に理論的におこなわれている。

(中略)

13.ものづくり開発体制
●R&D、いわゆる調査と開発の体制は?
●品質・価格・デザイン・ものづくりの思想性に関するマネジメントはどうなっているか?
●当初は?その後の推移は?
●生産ライン、設備はどうなっているか?
⇒すべて消費者の購買分析と会員の意見に基づき、商品開発と販売手法の革新を実行。

14.デザイン・知的財産
●デザインや知的財産の管理・活用状況は?
⇒デザインは重要であるとの認識から、専門のスタッフと契約し活用している。

――――――――――――――――――――
(引用終わり)

ちなみに、2012年4月にTV番組で紹介されたモクモクファームの会員数は4万2000人。
この時点での調査より着実に数字を伸ばしています。

私が注目したのは
「手づくりだから売れるとの確信から始まったが、その間違いに気づき早い段階で消費者ニーズに沿ったマーケティングを基本とした経営管理がおこなわれている。」という部分。

ホームページを見ると、雰囲気が良さそうで、楽しそうでついつい「今度の休みに行ってみようかな」と思う自分がいました。
しかしその雰囲気作りの背景には、しっかりと消費者のニーズを掴み、
その中で自分たちのブランドをどう確立させていくかを分析した結果がある。
だからこそ多くのファン層を獲得し、地域からも愛されているのでしょうね。



あしか
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