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農村を活性化させる為には?

農業という地域産業の活性化事例~モクモク手作りファームに学ぶその2:現実課題発のコンセプトが根強いファンづくりの基盤に~


『農業という地域産業の活性化事例~モクモク手作りファームに学ぶその1~』に続いて財団法人 都市農山漁村交流活性化機構(リンク)より引用します。
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②地域資源を活かす視点
0.地域への視点

●ここは良いところ?地域の良さを活かそうとしましたか?
⇒この事業における最も重要なポイントは、「ものづくり」が中心に据えられ、それが「しっかりとしていること」が何より重要だと考え取組まれている点である。
その意味で、この地域で生産される豚や小麦や野菜が契約によって仕入れられ、手づくりハムや地ビール、そして農家風食堂のメニューとして利用されている。また、豚の生産においても、豚の品質を上げるため抗生物質の使用制限や、品種・飼料を統一するなどを協議会の方針とした。


1.地域資源の利・活用状況

●地域資源の発掘の手法は?
●地域資源を誰と掘り起こし、磨いたか?
●活かしている地域資源の種類は(もの・人・技術・情報)?
●事業実施の上で、地域資源の何を・どのように利・活用しながら事業展開をおこなってきたか?
●資源を活かす上での、地域の人たちのかかわりは?
●地域資源にどのような価値を見いだしたか?(経済価値・教育価値・美的価値・エネルギー価値・福利厚生価値など)
●価値を交流につないでいるか?それはどの程度か?その推移はどうであったか?(通販含む)

⇒この事業のきっかけは、当時伊賀地方の養豚産業が、輸入の自由化と産地間競争の影響を受け、非常に厳しい状況となっていた。その状況を打開するため、差別化を図って独自性のある豚肉作りが必要と考え取組んだことから始まっている。
すなわち、置かれた状況を打開するための取組みであった。

⇒木村氏は、まず地域を知ることが重要と述べられた。その上で、ブランド化を図るため「ストーリー性」を作り上げることが重要と考え実行(反対に、観光と言う切り口での集客はだめという確信を持って事業を推進)。多くの一次産業は、1.5次産業止まり(商品ではなくレベルの低い加工製品だ)となっているとの認識から、消費者ニーズを取り込んだマーケティングに支えられた品質、味、パッケージなどを調え、ドキュメンタリータッチのストーリー性を備えた商品を世に出すことを基本とした。

そのため、「本物であること」を基本に置き、ハム作りにおいて、機械も本物のドイツ製を導入した。
この考え方の基本にあるのが、①「普通の豚に伊賀豚と名前をつけて流通させる」にはどうすればよいか。
そして、②成功している農業公園事例を調査し、すべて「ものづくりがしっかりしていることが基本」であることを確認し事業を組み立てている。
ストーリーを作り上げるため、例えば実際の成功例として「伊勢の赤どり」が話題となった。これは、木村氏が中心となって伊勢の赤福のおめでたいイメージから「赤」に注目し、フランス産の鶏(レッドブロー)を輸入し育て「伊勢の赤どり」というストーリーづくりに成功させたこともこの事業の背景にある。
すなわち、常に「ストーリーをつくる」、そして「品質は一流」、これが製品と商品の違いであるとの確信を持って全ての事業を推進している。

(中略)

4.地域資源の活かす方策

●地域資源に新たな価値を付与するにあたって、利用した事は?
●例えば、積極的なIT利活用や、地域の小学校での出前事業など新たな価値を作り出す上で、工夫をしたことは何?
⇒当初苦労した手づくりハムの販売において、工場の見学会や手づくりウインナ体験を地元幼稚園のPTAの人たちを対象にして実施したことから話題となり、事業が軌道に乗った。すなわち、消費者ニーズを直接把握する仕組みを積極的に活用し、ファンづくりに成功したことが事業を成功に導いた大きな要因である。
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モクモクファームに行ったお客さんの感想を見ると「加工品はちょっと値段が高いけれど、それに見合った美味しさがある」というものをよく目にします。
またモクモクファームの様々な取り組み内容を見ても、いわゆるテーマパーク型の農園とは違ったものを感じていました。
それは上記の通り「観光という切り口ではもはやダメである」「本物をつくること」というコンセプト段階から一線を画していることがわかりました。

それらも全ては現実課題(安い外国産豚肉や他地域産に対抗するにはどうする?)を突破する為の方針がコンセプトとなっているということが大きそうです。
だからこそ、現在のように事業規模が拡大してもその軸がブレずに、常に高い品質を保っていられるし、それらが根強いファンづくりの基盤になっているのでしょう。



千葉敏昭
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