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農村を活性化させる為には?

生産体・経営体として自立している農業者の事例

■生産体・経営体として自立している農業者の事例

●事例1:三重県農家の青木恒男氏
・水稲5haと少量多品目のハウス野菜・花20aを中心に、売上ベースで約1000万円。経費率40~50%。花は農協と直売所、野菜は2~3カ所の直売所へほぼ年間出荷。一人経営。
・はじめからうまくいった訳ではなく、最初のうちは、花の栽培で経費率が83%もかかり収益があがらず。しかし試行錯誤の結果、経費率29%という大幅なコストダウンに成功。所得7倍を実現。
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「100万円かかっていた経費を90万円に下げる」といった、引き算の“コストダウン”という常識は棄て、経営にしろ作物の栽培にしろ、必要なものだけを積み上げていく“ゼロから足し算するコスト”という発想に立つと、驚くほどムダが省けるのです。「作物が商品になるために必要なもの(こと)」を「必要な時に」「必要なだけ与える(行なう)」という「後補充生産」の考え方が重要です。「ほんとうに苗はこんなに必要なのか?」「肥料は必要なのか?」「土を耕すことは必要なのか?」といった、覆せそうにない基本を覆した時ほど効果は大きく現われるのです。
※「一人経営、売上1000万、経費率半分」のヒミツ リンク
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●事例2:トップリバー
・2000年の設立以降、初年度を除きずっと単年度黒字、売上10億円以上。
・正社員は35名、半数が大卒。3年目以上の社員には年俸350万~650万円が支払われるが、農業経営を身につけたあと独立を促される。
・農作業を行なうアルバイト55名は50~70歳の地元住民で、1人当たり年間100万円程度の収入を得る。
・正社員には農家出身者がいない。素人集団から出発した農業生産法人。
・自社生産の他、農家と契約して栽培を委託。管理する農地は契約農家の土地を含め約30万坪。レタスやキャベツ、ホウレンソウなどを生産。
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儲かる「秘訣」の第一は、農協を通じた卸売市場ではなく、一般事業者を取引先にしていることだ。取引先は現在、50社ほどで、個別に契約栽培・販売を行なっている。外食・中食関係が売上の7割を占め、残りはスーパーマーケット、生協などの小売業である。卸売市場を通すと、売値が変動するので収益は安定しないが、契約栽培・販売では価格を事前に取り決めるので、相場に左右されない。納入数量も決まっているので、計画的に栽培でき、事前に生産コストもわかる。
秘訣の第二は、自前の農地をもたないこと。農地はすべて農家から遊休農地を借りている。農業機械も中古を手に入れ、ビニールハウスも農家から譲り受けて再利用している。必要なもの以外はコストをかけない。
秘訣の第三は、生産だけでなく「営業」にも力を入れること。生産が100の力だと仮定すると、営業・販売には200の力を注ぐという。生産技術はある程度のレベルまでいくと向上しにくくなるが、営業と販売は知恵とアイデア次第で他社と差をつけられる。
トップリバーでは現在、5名の営業担当がおり、顧客と生産者の間をつなぐコーディネーター役を担う。
「大半の生産者は営業・販売を農協と市場に頼り切っています。営業と販売を工夫すれば、儲かる農業が実現できるのに関心を向けようとしないのです」

※経営感覚をもった農家を育て「儲かる農業」をめざす異色の農業生産法人 リンク (※2011年の記事)
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●事例3:和郷園
・農業組合法人和郷園(千葉県)、売上一次品20億、加工品30億円。92農家加盟、92農家の平均売上4000~5000万円。契約販売先50社以上(販売先の分散化1社当たり10%以下目標)
・特徴的な経営手法は、農業の協業と企業化。6次産業化(流通、産直、加工、商品化)。ITコントロール(営業成績、適時商品栽培、出荷)
・①販売事業部(営業方針)・・・消費者ニーズ、マーケットイン。和郷園ブランド、オーダー注文(産直)化。おいしい商品(有機栽培、高糖度トマト、新鮮野菜、食べやすい野菜、低農薬)。
②加工事業部・・・カット野菜、冷凍工場。
③環境事業部・・・土壌管理に施肥設定ソフト、JGAPの栽培管理、リサイクル100%(肥料、飼料、軽油等)。
④サービス事業部。⑤フードサービス事業部。
⑥生産事業部・・・標準農場管理、植物工場、減農薬管理。
⑦海外事業部(海外輸出)
・和郷グループ関連企業。
㈱OTENTO・・・東京、全国展開、アンテナショップ、惣菜専門店。㈱風土村(地域のコミュニティサービス・・・道の駅、地域産品の受け入れ)。
らでぃっしゅファーム和郷・・・宅配事業。㈱和・・・体験型農園(教育)、身障者雇用。
アクスリー㈱・・・人材派遣会社。ユニティ・・・惣菜加工、米粉パン、チーズケーキ。㈱郷・・・都市農村交流コミュニティ貸し農園事業。
・多角的に新規事業に挑戦している特異な農業法人。
※儲かる「農業経営」の実施モデル 法人「和郷園」グループ リンク 
※儲かる“農業経営”はこうやる リンク
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千葉県香取市の和郷園グループ、年間約50億円を稼ぎ出す。そのうち本部だけで、野菜販売約20億円、加工が約11億円を占める。
91軒の契約農家を抱え、主要10品目を含む43品目をつくっている。 毎日食卓に並ぶあらゆる野菜を安定的に供給するための「普通の製造業」を目指す。
産地直送を始めたのは18年前。24歳で仲間5人とトラックに野菜を積み、横浜のスーパーや都内の八百屋へでかけた。いまのように産直ショップやネット直販がない時代だけに、鮮度のよさと珍しさも手伝い、大盛況だった。その後、大手生協、スーパーなどに取引先を広げ、5年目には野菜の売上高だけで5億円、10年で10億円を達成した。
生産品目が増えるのに伴って、契約農家が増え、集約化は進んだ。だが、課題はあった。作物の品質が農家ごとに微妙に違っていたのだ。そこで、栽培管理を統一するマニュアルをつくった。質・量ともに要望を完璧にこなせるプロ集団をつくった。この10年間、契約農家を新たに増やさず、1軒ごとの質を高めた。91軒中42軒は、売上高が年率110% で成長し続けている。
「本気でやれば、農業は、地域の人に継続的に仕事を供給できるんです」
和郷園はいま、グループ全体で1500人規模の雇用を生み出しているという。

※農業で稼ぐ売上50億円の秘密 (AERA)リンク (※2009年の記事)
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岩井裕介
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