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農村を活性化させる為には?

「有機野菜」の思わぬ落し穴。それはタネ②


引き続き、ローハスクラブ(リンク)から引用します。

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◆本物の在来種はいまや風前の灯
「在来種」は、通常「外来種」と対照的に用いられる言葉で、昔から日本にある種という意味で一般的に使われている。いわゆる「伝統野菜」がこの「在来種」だと世の中では誤解されることが多い。伝統野菜とは、日本の各地方で独特な発達をとげた野菜で、京都の「加茂なす」「聖護院大根」「鹿ケ谷かぼちゃ」や、鹿児島の「桜島大根」、大阪の「水なす」などが有名だ。近年、伝統的食文化を見直そうという機運の中で脚光を浴び、全国的に知られるようになったり、全国的に流通するようになったものもある。しかし、一般に流通しているもののほとんどは、種苗会社から買ったタネを使っている。そして種苗会社の売るタネはほぼ例外なく、F1であったり、化学物質に汚染されていたり、化学的操作が加えられているものなのだ。つまり、外見こそ「伝統」的な形を保ってはいるものの、それが本当に昔からある種=在来種なのかというと、実はそうでない。本物の伝統的な在来種に似せてつくられた、新しい人工的な種なのである。

そこで、世間で誤解されている「在来種」と、本物の「在来種」を区別するため、独自の定義を設けることにした。できるだけ原種に近いタネ、遺伝子操作などされていない自然なタネをまき、そこから自家採種を10年以上繰り返したものを、「在来種」と呼ぶことに決めている。


◆在来種の健康パワー
寒い土地では寒さに耐えるエネルギーを持った野菜が育ち、それを食べる人間の体を寒さに適応させてくれる。だから、違う気候風土で育ったものを持って来ても、それは真の意味でその土地の人に適した食べ物とは言えない。在来種野菜のように、日本の土地に適した野菜こそが、日本人の体にも適しているのである。

また、タネから化学物質フリーだから、化学物質過敏症、アトピー性皮膚炎など、アレルギー体質の人でも安心して食べられる。約40人のアトピー患者らに継続的に在来種野菜を食べてもらったところ、アトピーの症状の大幅な改善が認められただけでなく、気性も穏やかになった、子供の基礎体温が上がったなど、予想以上の結果が確認された。

昨今すっかりポピュラーになった花粉症患者は、今、日本人の3人に1人。10年後には、化学物質過敏症が、現在の花粉症と同じくらいポピュラーな病気になるとの予測もある。重度の化学物質過敏症になってしまったら、もうF1のタネを使った野菜は食べられない。食べられるのは、在来種野菜しかなくなるのだ。


◆在来種は知恵を持っている
石井さんによれば、在来種は、大自然に自らを適応させて生き伸びようとする、賢さを持っているという。ある年、石井さんの家で小松菜の種を撒いたものの、待っても待ってもなかなか芽が出ないことがあった。近所のF1の種を撒いた農家では、予定通り30日で芽を出し、ぐんぐんと大きくなっていく。ところが石井さんの家の畑では、すっかり遅れてやっと芽を出し、しかもなかなか大きくなろうとしない。一体どうしたものか、もう今年はだめなのか、と思っていた矢先、その地方を大粒の雹(ひょう)が襲ったのだそうだ。F1の種から育った方は全滅。しかし、在来種から育てた石井さんの畑は大きな被害もなく、雹が去ってから1~2週間の間に今までの遅れを取り戻そうとするかのようにグングンと急激に成長し、問題なく出荷できたという。在来種は悪天候を予知してそれに備えていたのだ。本当の自然の野菜は、そんな知恵すら持っているのである。


◆味もパワフル、在来種野菜
石井さんの畑では、化学肥料だけでなく一切の肥料を入れていないので、余分なアクがなく、まろやかな味わいの野菜ができる。畑で採れた長ネギは、その場で生でかじってもほんのりとした甘みがあり、「ねぎ刺し」として食べられるほど。

在来種はそれぞれの土地に適応しているので、畑ごとにそれぞれの味わいがある。しかし、どこの畑であれ、その土地、その気候の中で淘汰されてきたナチュラルシード野菜は、たくましいエネルギーと生命力に満ち、味にも力強さがある。ぜひ、一度、ご自分の舌で実際に試していただきたい。


◆在来種を育てる苦労
在来種の普及は、しかしそう簡単なことではない。在来種野菜は、人間の思い通りに育たず、その生育は全て天候次第。しかも、ほとんど芽を出さない年が、3年目、5年目、7年目くらいに、周期的にやってくる。そうなったら次の年は、近所の自家採種している人にタネを分けてもらうしかない。10年を超えると安定し、味もよくなり、収量も増えて、慣行栽培の2倍以上、通常の有機栽培の3~5倍以上の収量を誇る畑もある。

しかし、そうした安定状態に至るまでの苦労、リスクが非常に大きいため、なかなか普及しないという現状がある。しかも、昔からその地方で育てられていた作物のタネを保存しているのは、今や老人だけ。そうした世代の老人は現在、次々と亡くなりつつあり、それとともに貴重なタネも消えていく。(早くしないと間に合わない) 石井さんは焦燥感にかられながら、必死の思いで農家を説得し続ける。少しでも多くの農家が、日本全国で在来種を育んでくれることを願って。

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ばんび 
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