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農村を活性化させる為には?

「自給自足」を売りにネットワーク作り

すこし前の記事ですが、現在の自給志向を先取りする面白い取り組みを見つけました。

自給自足と言うと、やや閉鎖的、市場や世間に背を向けてというイメージが、我々、中高年世代にはありますが、ここでは、「自給自足」を売りに、都市住民や事業家と連携するネットワークを作り、また、自給自足で自立する人を増やして行く実践活動をしている新しい動きのようです。

それが、閉塞した市場経済のしわ寄せをもろに受けた元派遣社員から出てきたというのが象徴的で興味深いです。

日本農業新聞 2011年12月19日 の記事より引用です。

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派遣社員から農家に めざすは「自給自足」 山口県宇部市 西将幸さん


 山口県宇部市で自給自足生活を実践する若者グループ「楠クリーン村」の責任者、西将幸(34)は、工場での派遣労働者から、農家に転身した。仲間と自然エネルギーを活用した持続可能な農業を実践。農家レストランの建設にも着手し、農業に将来の夢を託す。「派遣切り」に遭ったことが人生を大きく変えた。

 同市郊外の中山間地。山あいを抜けると、105枚のソーラーパネルが屋根に並ぶ。楠クリーン村の倉庫兼発電施設だ。「一般家庭に必要な電力量の10倍を生み出す。この発電が活動源なんです」。西は誇らしげに説明する。

 農業にたどり着くまでは苦難の道だった。高校卒業後は就職しても長続きせず、転職を繰り返した。転機は、今から3年前。寒い冬だった。

・雇い止め転機

 派遣社員として長野県の自動車工場で働いていた。夜勤明けの午前8時30分に携帯電話が鳴った。「あと1カ月で終了です」。派遣会社からの事務的な伝達。世間でいう“派遣切り”だった。その工場は3カ月で100人の派遣社員を解雇した。「悔しかった。惨めで思い出したくない」

 悔しさの中、浮かんだのが農業。宮崎県の兼業農家で育ち、土まみれになる両親を見て、農業が大嫌いだった。だがあえて大嫌いな農業と向き合い自分を変えようと考えた。西は振り返る。「やってみたら農作業がすごく気持ちいい。汚れた手と澄み切った青い空を見たら涙が出た」

 それから農業に打ち込んだ。北海道で50アールの農地を借り、大豆を栽培するなど農業技術を習得した。その技術を生かし、目指したのが自給自足生活だ。

 宇部市に来て、もうすぐ1年。野菜や茶、小麦、ブルーベリーなどを栽培しながら、仲間と協力し、電気・ガスに頼らずに生活するエネルギーシステムを構築。メンバー10人を六つのチームに分け、作業を効率化。自給した農産物を都会に届ける「自給クラブ」や、「楠茶」などの商品化を進める「加工品づくり」、発電施設など施設整備する「セルフビルド」などで西が統括する。

・起業家と連携

 新たな挑戦として、地元の起業家とタッグを組む「コラボ事業」を立ち上げる活動を始めた。村外に事業パートナーを探す取り組みだ。お茶やブルーベリーなどを使った商品を洋菓子店などと共同開発する狙い。農家レストランも建設中で、自給自足のメニューにより、消費者を呼び込む方針だ。

 どん底から農業によって救われた。今度は農業を使い地域を活性化し、雇用を生み出す。「農業を通じて人として自立する人材を育てる手助けをしたい」。農業をビジネスとして進化させる。西の夢だ。

〈地域の概要〉

 宇部市は山口県の南西部に位置し、南は瀬戸内海に面している。温暖で雨の少ない瀬戸内海式気候を生かし、稲作や茶、果樹をはじめ、さまざまな農業が行われている。
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長谷暢二
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