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農村を活性化させる為には?

大地の鍬、そして大地の腸となるミミズの役割

おいしく・安全な農作物の追求は、ミミズを中心とした土壌の生態系の豊かさの追求であったともいえる。これからの農を考える上で、改めて先人達がミミズと共に歩んでき自然の摂理を紹介したい。

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『ミミズの土壌学』~からしら萬朝報 より~ 
リンク

<引用スタート>

『大地の鍬、そして大地の腸』

ミミズが土壌に与える影響についてはさまざまな角度からこれを見ることができる。その第一は、ミミズが土壌を耕す力である。
ミミズの名称については「蚯蚓」と記す以外に「土竜」「赤竜」「地竜子」などの文字も用いられる。これはミミズが固い土の中において土塊(つちくれ)を食べて 糞尿を排泄し、さらには餌を求めて動き回ることによって土の中に小さな穴を縦横に開けていくことと関連している。

こうした働きをすることからミミズを「自然の鍬」と呼ぶことさえある。
つまりミミズの土中を耕す力の大きさを表したものだ。もっとも「土竜」の文字は、ふつうモグラの漢字表記のひとつとされる。ところがミミズはモグラの大好物の餌なのである。食べるモグラと食べられるミミズが同じ文字で表記されるというのも奇妙な縁だ。
<中略>

ミミズは土壌に対してまさに「尊い」というべき働きをしている。先に記したように「動き回る」ことで土中を耕す。そして土塊や餌をその口吻(こうふん)でせっせと摂取する。その摂取された土塊や餌が糞として排泄されたとき、「黄金の土」とでも名づけるべき滋味豊かな栄養物を多く含む土として生まれ変わり、しかも根が吸収しやすい形態へと変化して植物に対してよき肥料となっているのである。

そして環帯と呼ばれるあたりから排泄される尿は、やはり栄養価の高い培養液となっている。さらにミミズは死してなお、体内に蓄積された高い栄養価ゆえに、死骸が分解されて地味をより豊かにしていく培養基として働くのである。
<中略>



『ミミズと土壌のサイエンス』

「大地の腸」と呼ばれるミミズにはこんな働きがある。それは土塊を食べる彼らの腸内では、同時に餌として摂取された微生物が培養されることが見て取れる。すべての微生物やカビを摂取したり、これを培養したりしているわけではないが、この培養によって口吻から取り込む土の栄養価を腸内で高めていることはたしかなのである。

アリストテレスはおそらくミミズの形態から「大地の腸」と名づけたのかもしれないが、その実際は自らの体内で土壌を豊かに変え、動物の腸が体内に栄養分を補給するように、大地に栄養分を摂取させる働きをしている点で、まさに「大地の腸」と呼ぶにふさわしい。

大地に栄養分を吸収させようとする「大地の腸」では、植物の生長に欠かすことのできない各種栄養素が濃縮されていく。あるミミズを例にとってみると、周辺土壌に比べて、ミミズの糞では窒素が3倍、燐酸が2.5倍、植物に吸収されやすい無機のカルシウム、カリウム、マグネシウムが1~2倍、また植物の腐食物質である腐食酸が14倍にまで高められていたという。

<中略>

これに対して物理的な働きかけもある。ミミズが土中を掘り進むことによってそこには無数の穴が開けられる。穴の数は時により1立米中800にも達し、その長さは150~200mにも及ぶ。穴の体積はざっと計算して1~2リットル分もある。

この穴に水や空気が入り込む。雨の浸透量はミミズがいない場合の6倍近くにまで及び、平均して、降雨量の約4%がこの穴を通過する。これにより土壌表層の流壊を防ぐ働きをしているのだ。

と同時にこの穴には土中の腐食残渣(ざんさ)が塗り込まれることで栄養分を保持する働きもし、さらにこの穴では作物の育成に程よい有効水分が保たれ、晴天続きや降雨続きによる乾燥や冠水も防ぐ働きをしている。
<中略>

大地を耕し、滋養に満ちた土に変えることのできるミミズとの付き合いは、環境の時代にあって、今後私たちが長く付き合っていかなければならないテーマとなるかもしれない。そう思うとき、コンポストの中でせっせと生ごみを摂(と)りながらこれを豊かな肥料に変えていくミミズの存在に、どことなく愛着を覚え始めた。

<引用終わり>



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