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農村を活性化させる為には?

藻(微生物)の力を利用した”儲かる(?)自然農法” 岩澤農法

雑草類の生育を是とする「自然農法」
自然の摂理に則った農法であるが、一方で管理が大変で”儲からない”現実もある。

儲かる自然農法は存在し得ないか。

以下の引用で紹介されている「岩澤農法」は”儲かる自然農法”として十分な可能性があると思われる。

以下、リンクより引用
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1.すべては<福岡正信>から始まった
今から約26年前、私は「福岡正信氏」(伊予市)の自然農法を、京都大学農学部教授・坂本慶一氏のエッセー(京都新聞'73.11.10)で知った。
その農法とは:『無耕起・無肥料・無除草・無農薬・無剪定』とまさに「無」の一語につきる驚くべき内容であった。しかも通常農法の2倍ほどの収穫がある、という。ではお百姓さん達の今までの苦労は何だ!?、大学で教える「農学」とは一体何だ!?、人間の知性の結晶であるはずの「科学」とは一体何だ!?。根底的な疑問に圧倒された私(当時学生)は、彼の農法を学ぶため1カ月ほど伊予市に滞在した。その頃から、彼の思想は“自然派活動家”達のバイブルとなる。

(中略)

2.<福岡農法>の「欠点」
 しかし私が伊予市で学んだこと、さらにその後多くの「福岡農法の実践家」達の報告から学んだ事は、次のような福岡農法の「欠点」である:(ちなみに私も実践したかったが、私には田畑がない...(^^;)

 a)収穫量が不安定
   -> 通常農法の2倍の収穫がとれるかと思うと、半分のときもある。
 b)作業時間が長い
   -> 機械も使わないので、けっこう「手間」がかかる。

 そこでいろいろな「改良」が試みられてきました。その一例は、今年の99年1月24日にテレビ朝日系で放送された桜井市・川口氏の自然農である。
 この放送の面白いことは、川口氏と隣接して、有機農法の東氏、通常農法の吉岡氏、の水田があり、その三者の比較をしたことだ:


川口氏(自然農法)-> 不耕起・無肥料・無農薬・初期のみ人手で草刈り.
東 氏(有機農法)-> 機械で耕す・有機肥料・無農薬・機械による除草.
吉岡氏(通常農法)-> 通常の農薬・化学肥料による農法でもちろん耕す.

(1反当りの比較) 川口氏    東氏    吉岡氏
         (自然農) (有機農)  (通常農)
 1)作業時間    138時間   40時間    24時間
 2)収 穫 量    7俵    8俵      8俵
 3)売価/俵   \ 20,000   \ 20,000   \ 14,000
 4)経  費   \ 1,000   \ 56,800   \ 15,000
 5)収  支   \139,000   \103,200   \102,000

ここで川口氏は、福岡農法の欠点a)を克服して、毎年安定した収穫量を得ることができている。しかも自然農による米は台風冷害や病気などに極めて強いから、通常の現代農法よりも収穫が安定している、と言える。
しかし、福岡農法の欠点b)は解決されていない。通常農法の吉岡氏がテレビのレポーターに言った:「川口さんのやり方ではトシをとったらできないよ・・」
確かに、川口方式の自然農法は、時間が現代農法の5倍以上かかるので、いくら自然農法が良いといっても、現代の経済社会には残念ながら現実的でない。
そして結局は通常、少なくとも1回は除草剤を散布する方法がとられる。ただしこれでも市場では立派に「無農薬・有機栽培」として販売されているが..。(ひどい場合には、通常農法の農薬タップリの作物が「無農薬・有機栽培」として売られるケースも多い)

3.欠点をついに克服した<岩澤農法>
そして、ついに福岡農法の欠点を克服して、あらゆる意味で現代農法を凌駕する自然農法が現れたのである!。私はこの事実を伝えるのに強い興奮を抑えることができない。日本不耕起栽培普及会(千葉市)の会長・岩澤信夫氏が指導する「自然耕のコメ」農法である。彼も福岡正信の大きな影響を受けて、その農法に改良を重ねてきた一人である。私は「サヤミドロ自然農法」と呼んでいる。まず先程の比較表と対比させてみよう。

(1反当りの比較)   岩澤農法
            (自然耕)
 1)作業時間      15時間   通常農法の6割以下
                  (機械も積極的に使用)
 2)収 穫 量      8~15俵   平均12俵といった所
                  (東北等は多収穫可能)
 3)~5)   現在試算を依頼中

もちろん完全に無農薬!!・完全に無化学肥料!!・無耕起・無除草である。
除草は不要どころか、この農法では「サヤミドロ」という藻の一種の雑草を、逆に絶対に必要としており、これ無くしてこの農法は実現しない。雑草必要農法とでも言うべきで、サヤミドロは米の「共生植物」=仲良しさんなのである。

ちなみに収穫量だけでいうと、九州の日本バイオという会社がバイテクを用いて反当たり27俵という驚異的収穫を得ているが、試験段階である。
岩澤農法の田圃では、ドジョウやメダカ、タニシ等で満ちあふれ、アキアカネやトンボ、ホタルが飛び交い、冬には雁が4万羽!(宮城県田尻町)もこの自然耕の田圃をめがけて飛来した(これには雁の専門家も驚いて、今月の5月コスタリカで開催されたラムサール国際会議にて発表)。

この農法の実践農家は現在全国で約千軒、まだまだ少ない。ただし今年からは、滋賀県の湖北町小倉地区が「琵琶湖をきれいに」の合い言葉で、この自然耕の農法に全面的に切り替えていこうと試験栽培を開始するなど、飛躍的増加が期待されている。

4.<岩澤式・自然耕のコメ>の概要
1)不耕起
農「耕」が始まってから約1万年と言われる。だとしたら人類は長い間とんだ思い違いをしてきたことになる。大学でも、農業試験場でも、「耕す」ことが大前提として研究が進められてきた。
では<何故、不耕起栽培の方が良いか?>

「有毒ガスが発生しないので根腐れしない」
田植え後に水をはった時、耕した田では有機物が水底下の土中で分解してメタンガス等の有害ガスを発生(プクプクと底から泡がでるのを見た人もいるだろう)して根腐れの原因となるが、不耕田にはそれが無い。メタンガスは二酸化炭素の20倍近い地球温暖化の要因となっている。(具体的数字として、日本におけるメタンガス放出の24%は田圃からであり、1反当たり65Kgであるが、不耕起農法なら5Kgと十分の1以下)

「根が野生化して太くて強くなる」
不耕田の土はとても固い(踏んでも足が入らない)ため、田植えされた苗は簡単には根を土中に伸ばせない。耕された柔らかい土では考えられない。大きな負荷を与えられた“やつら”は、生きるためにエチレンというホルモンを大量分泌させて根を太くて強くするのである。つまり稲の根が逆境のため“野生化”して、通常の稲と比べて体積比で10倍以上となる。ちなみに土が固いことはモグラやヒルを発生させ難くする。

「土地の酸化還元電位を還元側にする」
耕転することは酸素を土中に入れることである。今までは酸素は多いほど良いと信じられてきた。しかし最新の医学の研究でも、「病気の85%の真因は活性酸素にある」とか、「酸素は本来、生命進化上での考察からも猛毒として作用していた」(NHK特別番組等)等が明らかになったことで、酸素を土中に入れることは、酸化還元電位を酸化側に傾けると考えられるので、好ましくないはずである。人間も作物(植物)も、生命という観点から考えれば、その健康管理も共通しているはずである。今後の農学者の研究が待たれるところである。

農業経営という観点からのメリットを述べると

「労働力の4割以上を削減できる」
耕さないのであるから、当然に「田起こし」や「代かき」が不要なので、それだけで通常農法の労働力の4割が削減できる。

「省エネ・低コスト化を実現」
農業機械でいちばん高価な機械=トラクター等が不要となる。根が不耕起という逆境に克服し、野生化してかえって健康に成長するのは興味深い事実である。アマちゃんに育てる(耕す)と結局は脆弱となるのは人間も同じである。森の巨木を見よ!、誰がその土を耕しているのか?平成5年の大冷害による「米騒動」の際、不耕起栽培の稲はほとんど被害を受けず、収穫も十分にあったことから、それまでは冷淡だった国も一転して不耕起栽培の見直しに重い腰を上げたらしい。

2)苗作り
しかし固い土に対抗する逞しい稲を作るためには、人間でいえば乳幼児期にあたる苗作りが大切である。従来の稲作では温室で育てた“稚苗”を植えるが、自然耕では低温の外気で育てた“成苗”を使うしかも足で踏んだりして刺激を与えて“特訓”する。こうして強い苗を育てるからこそ、固い土にしっかりと根を張り、雑草にも負けないのである。

3)独自開発の田植機
不耕田は足が入らないほど固い。しかも草だらけである。そんなところでは通常の田植機では田植えができない。そこで、固い土の一部をカットして植苗する特殊カッター付き田植機が考案開発された。いくら自然農法が良いといっても、手間ばかりかかれば現代のニーズに適合しない。福岡農法の欠点b)を克服する大きなツールである。

4)鯉の放流
稲の共生植物=サヤミドロが繁茂するまで、除草の目的で鯉を田圃に放流する。

5)サヤミドロを基盤とする生態系
土を耕さないから残った根は土中で無数の根穴を作る。このため、土はスポンジ状の自然に耕した(自然耕の)状態に変わる。また同じく残った昨年度の稲わらは水中で分解(土中で分解しないから有害ガスが発生しないのでしたね!)され、それを養分として、サヤミドロと呼ばれる藻が大量に(ほんと大量に!)発生するのである(ちなみに、一般の田圃に発生する藻にアオミドロがあるが、これは水面に繁茂して日射を遮るので害がある。反対に、サヤミドロは水底に繁茂するのが大きく違う)。そして、サヤミドロは水中に多量の酸素を放出する。そのために、田圃の水の溶存酸素量は多く(先述の土中酸素量でないところがミソ)、クリーンな水作りに寄与してメタンガスが発生しない。植物性プランクトンが発生し、これをエサとする動物性プランクトンが増殖する。やがてトンボやドジョウ、タニシ、ホタル、ザリガニなどのさまざまな小動物が大量に(ほんとに大量に!)生息するようになる。こうして生まれた食物連鎖の輪から、生物の排泄物・死骸が、微生物に分解され、そのまま膨大で天然の肥料となるのである。もちろん害虫も発生するが、その天敵となるアメンボウやタガメ、クモなどの生物も大量発生する。つまり「農薬・化学肥料を使わない」のではなくて、農薬・化学肥料を使ったら絶対に困る自然生態系ができあがって稲の生育をサポートするのである。

6)水の管理
ある時期、稲穂をたくさん実らせる目的で、田圃の水をタップリ供給する。また通常農法と違って、収穫まで水を張ったままである。こうしてできあがった稲は、米の粒が普通の稲作より20%も大きくコメ1粒1粒もずっしり重い。

7)コメの味
肉質が緻密な自然耕のコメは、炊きたてはもちろん、おにぎりなどにして一晩置いても、弾力や風味はあまり損なわれないようだ。これは表面にミネラルやアミノ酸を多く含む「サビオ層」と呼ばれる層が従来農法のコメより厚く発達して保水の役割を果たしているためだという。

8)独自の流通ネットワークの整備
以上見てきたように、自然耕のコメは“良いことづくめ”である。
しかし、いくら良い、と分かっていても、現代社会において、単純に言ってしまえば、「儲からなくては従来の現代農法から切り替える訳にはいかない」、と言うのが農家の本音であった。そしてついに、福岡農法の欠点を克服した“儲かる自然農法”の岩澤農法が出現したのである。だが、つい数年前までは、“規制の壁”という障壁がまだ存在していた。
数年前、コメの自由化が施行されたおかげで(政府もたまには良い事をしたものだとつくづく思う)、やっと良いことづくめの「自然耕のコメ」が流通するようになった。いくら良いものでも、売れなくては普及しないですからね?

(引用終わり)




西谷文宏
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