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農村を活性化させる為には?

自給する村づくり 島根県柿木村の有機農業


「雑草とは何か? 雑草は土地を荒らすのではなく、土地を豊かにする」(292713)で紹介されていた、「有機農業の明日を考える」講演をされた九州東海大学農学部教授片野学氏が、究極の目標として挙げられたのが、島根県柿木村という山の中の村。
講演の最後にこう紹介されています。(リンク)

>柿木村には有機農業研究会の組織があります。ここは選択的規模拡大、単作規模拡大の農協路線では無理だということで、自給する村づくり運動をやってきました。売る農業を見直して、自給する村づくりをやった。高齢化が進み、60歳、70歳のおじいちゃん、おばあちゃんばかりです。ところが、ここの村は減反による耕作放棄地がゼロです。そして、ゲートボールで遊んでいるおじいちゃん、おばあちゃんがゼロです。みんな農作業をしている。
なぜか、理由は簡単です。ゲートボールなんかやっていられない、高齢者の年間所得が600万円です。遊んでいられない。それだけじゃなくて、生協などが向こうから「お宅のものを売って下さい。」と来るんです。売りに行く必要がない。お客さんいらっしゃいで、みんなに喜ばれる。

有機農業に取り組んで来られた柿木村のおじいちゃん、おばあちゃんの話を、島根夢探訪U・Iターンマガジンの記事リンクから紹介します。

~~~~~~~(以下、紹介)~~~~~~
●自分たちが食べる野菜を作る、すべてはそこから始まりました。
 「土が命ですわね」
 野菜を仕分けしていたおばあさんがそうつぶやいた。収穫が終わったばかりの畑には、黒々とした土がこんもりと盛ってある。触れてみると、さらさらとしてきめが細かくずっしりと重い。耕している人の人柄までも伝わってくるような、見るからに元気そうな土だ。こんなところで育つ野菜は、さぞかし美味しいことだろう。

 島根県柿木村といえば、村をあげて有機農業に取り組むことで知られる。この村に「有機農業研究会」が発足したのは昭和55年、今から20年以上も前のことだった。
 当時、日本は高度成長の真っ只中。化学肥料や農薬を使う近代農業が急速に広まっていた。しかし、一方ではミミズやモグラなど、どこの田畑にもいた生き物たちが、姿を消していった。

 「いつか、わしらがやられる」
 柿木村の農家の一部の人たちが抱いた漠然とした疑問が、有機農業への転換を決意させることとなった。しかし、ハードルは思った以上に高かった。
 「最初は、村内でも有機農業は成功しないと言われ、変わり者と呼ばれたこともありました」
 有機農業研究会の会長を務める齋藤尚介さんはそう言って、当時を振り返った。待ち受けていたのは数々の試練。予想を上回る手間、病害の発生、虫食い野菜が売れるのか…。

 「虫を一匹一匹手で取り除いたり、試行錯誤の繰り返しでした」
 ようやく雑草を抜き終わった畑にイノシシが出て、一晩で野菜が全滅した農家もあったという。病害虫や獣害対策など身につけなければならない知識はいくつもあった。
 毎日、尽きることのない苦労。それでもメンバーたちは気付いてきたのだ。無農薬でも立派に野菜ができることを―。

 自然と対話する昔ながらの農業は、先人たちの知恵の結集だった。3年目、4年目と年を重ねるごとに不安は自信に変わり、収穫も少しずつだが増えていった。
 ありがたいことに、「安全な食」を求める人たちとの出会いもあった。山口県岩国市の消費者グループが、野菜の共同購入システムを申し出てくれたのだ。岩国市は柿木村から車で1時間ほど。野菜を運送するための小型トラックを購入するときには、消費者グループからのカンパもあったという。

 「収穫のない時があって、お父さんともう畑はやめようと決めたんですよ。そしたら、お客さんから手紙をもらってね。がんばってください、そんなこと書いてもらったらやめられませんわ」
 農作業をしていたメンバーの一人が朗らかな笑顔で語った。有機農業は自然だけではない、人の輪によっても支えられている。

●安全な農薬なんてないんだよ。
 有機農業研究会の野菜はスーパーマーケットで見かけるような、きれいな野菜ではない。曲がっていたり、少々小粒だったり。でも、野菜の持つ生命力はどこにも負けない。作り手と買い手、その両方の愛情を受けて育った野菜が、元気いっぱいに陽差しのなかで微笑んでいる。

 現在、柿木村では有機農業が村内に広まっている。有機農業研究会のほかに「有機野菜組合」「有機米研究会」などのグループも発足し、裾野もしっかりとしてきた。
 こうしたグループが供給する作物の流通を手助けしようと、平成11年には農協の有機農産物流通センターも完成した。この施設を拠点に、有機農業研究会では学校や病院、福祉施設などの新しい販路を開拓することを計画している。

 「最終的には有機農業という言葉をなくすことが目標。日本中が有機農業になれば、わざわざ有機農業をうたわなくてもいいんですよ」 
 昔ながらの農業は地球環境を保護することにもなる。安全な作物を届けるだけでなく、「有機農業の輪を広めて地球を守ろう」とメンバーたちの志は高い。志のある人生と、志のない人生。その違いは大きい。柿木村の人たちの笑顔に曇りがないのは、真っすぐな志を持っているからだ。

 自然を壊すことは、人間を壊すことになる。なぜなら自然は人間の「ふるさと」なのだから。柿木村の田畑は静かにそう教えてくれている。
 この村で志同じくして暮らす。そのとき、身体の中に流れる時間は自然と調和した格別なものへと変わっていく。
~~~~~~~(紹介おわり)~~~~~~



岡本誠 
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