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農村を活性化させる為には?

みずほの村が追求する土づくり

全国に広がる農産物直売所の中でも屈指の成功事例といわれる「みずほの村市場」(茨城県つくば市)。
みずほでは20年以上一貫して「本物の農産物」を提供することを第一課題としており、開業当初は「高い」という評判だけが広まったが、それでも本物の価値を追求し続けることで、おおくのファンを得、高い信頼関係を構築している。

そのみずほの村市場が独自に追求する土壌環境の調査、野菜の特性に合わせた堆肥づくりの一端を紹介します。

農業法人みずほ代表:長谷川久夫著 「食える農業」の秘密 より引用

>「みずほ」は土壌まで作る
簡易土壌検定器「ドクターソイル」(富士平工業株式会社)を活用して土壌分析を行い、土壌のph(酸性、アルカリ性)特性を調べ、アンモニア窒素、硝酸窒素、リン、石灰など各成分について測定する。簡易検定器といっても、測定値は目視で色合いを比べるために幅のある数字になるが、慣れればかなりの精度で分析できる。
 そこでみずほでは、直売所の裏山に「堆肥センター」を設置し、土壌分析に基づいた施肥設計を行い、良質の堆肥や有機質の堆肥を活用するようにしている。
 この堆肥センターでは、土壌分析をはじめ、施肥設計からたい堆肥製造、堆肥・肥料の販売まで行い、生育診断技術や植物対話農法など新しい栽培技術の指導まで生産者をサポートする機能も持っている。とくに施肥設計ソフトを使って製造する堆肥は、土に含まれるミネラルのバランスを整えることに注力し、作物に合わせたph調整と窒素の量を決めていく。これがみずほの堆肥の基本だ。
 なお、肥料はみずほの堆肥をベースにして堆肥の肥料成分を計算に入れた上で、必要なミネラルと即効性のアミノ酸態窒素が入った有機肥料を活用している。
 こうしてみずほでは、農産物を育てる土づくりから取り組んでいる。

>よりよい堆肥づくりが栄養価を高める
みずほは農産物の品質重視を理念に掲げている。そのために土壌分析を自ら行い、施肥設計ソフトまで導入して、土壌成分のバランスまで考えて農産物を作っているのだ。
なぜそこまでするのか。
作物を育てる条件として重要なポイントは、土壌の「通気性」「排水性」「保水性」および「微生物の働き」があげられる。
 いくら土壌分析や施肥設計を行っても、実践できなければ効果もない。分析とは現状の把握にすぎず、例えば、土壌の養分が少なくて痩せた土地だというのは、単なる診断結果だ。その結果に対して、不足している養分を与え、作物が生長する土壌環境に整えるのが土づくりである。こうした環境に欠かせないのが堆肥となる。
堆肥にもいろいろあり、不用意に堆肥だから何でもいいと思っていると、そうではない。
みずほの堆肥は、剪定枝を粉砕したチップと牛糞と鶏糞を混合して生産したもの。剪定枝から作った木片チップを加えることで堆肥づくりの水分および炭素率の調整がスムーズとなり、発酵が促される。
少し専門的になるが、みずほの堆肥は2種類ある。
 ひとつは、牛糞を原料にしたもので炭素率30パーセント、水分が60パーセントになるようにして堆積と切り返しを繰り返して1年ほどで製品に仕上がる。
 もうひとつは、鶏糞で炭素率20パーセント、水分が60パーセントになるようにして1年ほどかけて作る。
 この2種類の堆肥を栽培する畑の作物、もともとの土壌環境に合わせて施す。場合によっては2つをブレンドして使うこともある。
 堆肥を施す場合も、作物ごとの栄養生理に合わせたやり方が望ましいと考えている。もちろん専門家に相談し、アドバイスをもらうが、こうした土壌環境をよくした畑で育った野菜はビタミンCなどの栄養価において、標準地の2倍になるものまで出てきている。
例えば、同じキュウリでも栄養分が標準地の3倍になっていたり、5倍のビタミンのトマトが収穫できるようになるかもしれない。
 おいしさだけでなく、そうした栄養価の高い農産物の実現をはかることにも努力している。それがみずほの理念である品質重視のやり方でもあるからだ。




TA
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