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農村を活性化させる為には?

海外の不耕起栽培事情・・・日本とは真逆!

私自身有機栽培、不耕起栽培、無肥料無農薬栽培を思考試行していますが、
何と言っても、雑草の防除がやはり大変で、さらに害虫の駆除にも手を焼いています。
でも、自分の時間、お金の節約の観点から、これらの栽培法の魅力はやはり捨てがたいものです。そこで、外国の粗放的な栽培でどのように不耕起栽培が行われているかを調べることにより、自分の栽培にも応用しよう、というのが今回の趣旨です。
Kちゃん商会 農産部日報(リンク )を抜粋します。
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最初に、不耕起栽培の現状ですが、日本では普及率は微々たるもののようです。
これに対して、最も普及が進んでいるのが米国、次いでブラジル、アルゼンチン、カナダ、オーストラリアの順に不耕起栽培の耕地(?)面積が多くなっています。
なぜか、歴史の浅い地域が多く、面白いですね。

これに対して、アジアやヨーロッパ、アフリカではあまり普及していません。
ヨーロッパの中ではフランス、アジアの中ではインドでの普及率が高いようです。
これらの中で、最も普及している北米について、詳しく見てみます。

もともと、北米でも昔は広大な農地を大型トラクターでさかんに耕起していました。
しかし、そのうちに農地の土壌浸食が問題となってきました。
耕すことにより、土壌の有機物が分解されて土が痩せていくとともに、表土が露出して風で飛ばされたり、雨で流亡してしまうためです。

そして、1930年代に激しい砂嵐が米国中西部を襲い、その土地が深刻なダメージを受けました。
これを機に、土壌の保全に対する取り組みが始まり、政府の補助金などによる保全の支援も行われるようになりました。
その後1960〜80年頃に、耕耘回数を従来よりも減らした保全耕起や、全く耕耘しない不耕起栽培のための各種の技術開発がなされていき、これらの栽培方法が広まって行く元となりました。

現在では、米国の農地の約半分が、こういった保全耕起の農地となっていると言われています。
余談ながら、お隣のカナダの電力会社では、米国の不耕起栽培の農家から二酸化炭素排出権を購入したりしています。
これらの事からわかるように、普及した背景には、不耕起栽培を支える技術革新と、政策による補助が必要です。

逆に普及していない地域では、これらの補助政策がなかったり、ハード面、ソフト面、両面での整備が不十分です。

具体的に言えば、ハード面では、遺伝子組換え作物の種子、除草剤、不耕起栽培用の農業機械が普及のキーとなります。
また、ソフト面では上記ハード面に対する心理的抵抗や、不耕起栽培の技術修得の困難性等が挙げられます。

米国は、耕耘し過ぎによる土壌の消耗が大問題となり、これが原因で普及していきました。
ヨーロッパでは、普及はさほど進んでいませんが、その中ではフランスで、全農地の1/3程度が不耕起栽培の農地になっているとされています。

ここで、疑問が湧いてきます。
フランスで普及するのは、何か原因があるのでしょうか?
米国とフランスで、共通点があるのでしょうか?

実は、米国とフランスには、世界規模の製薬会社があります。
アメリカではモンサント、ヂュポン、ダウ・ケミカル等々、
フランスではアベンティス(今はドイツのバイエルに買収)。

この他ではスイスのシンジェンタ社が大きいです。
そして、これらの会社は、いずれも遺伝子組換え作物の種子を販売している会社です。
特に大きなシェアを持つのが、アメリカのモンサント社です。

ここは、除草剤のラウンドアップで有名な会社です。
そして、遺伝子組換え作物をかなり強引な方法で推進している会社でもあります。
ということで、遺伝子組換え技術と不耕起栽培は大きな関わりを持っています。

不耕起栽培の一番の弱点は、雑草です。
この雑草退治に除草剤を使用します。
通常は、生えてくる雑草の種類は多岐にわたるので、非選択性(=接触した全ての植物を枯らす)除草剤を使います。

しかし、そうすると肝心の作物まで枯れてしまいます。
そこで、遺伝子組み換えにより、その除草剤を効かなくする遺伝子を組み込んだ作物の種子を使うという訳です。

メーカー側にとっては、種と農薬をセットで販売できるので、とてもおいしい話です。
生産者側にとっても、農薬と種代よりも耕耘と除草コストの削減(、それに政府からの補助金)の方がメリットが大きい、ということのようです。

ただし、この方法にも弱点があります。
同じ除草剤をずっと使っていくと、そのうちに雑草がその除草剤に対して耐性を持ち始める、すなわち効かなくなる、ということです。

これを防ぐために、メーカーは別の種類の農薬を次々と開発する必要があるそうです。
(ということは、生産者側も新しい種や農薬を次々と買替えることになります。)
また、同一作物による特定の雑草の繁茂を防ぐために、輪作をすることも推奨されます。
しかし、輪作をすると、前作の作物自体が雑草化した場合、除草剤が効かないという問題もあるようです。

こうして見ていくと、日本の不耕起栽培は、自然農法や有機栽培の延長線上にあるようにおもわれますが、海外のものは、むしろ農薬を多投する、有機栽培とは対極的な方法のようですね。





向芳孝
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