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農村を活性化させる為には?

農地解放が地域から経営を消滅させた~農の企業家が語る「地主制の再評価」


「ニッポン農業生き残りのヒント」より引用
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――これからの農業にはどんな人材が必要でしょうか。

沢浦:これは日本の教育にも関係してきますが、現場の作業者を育てることは一生懸命やってますが、経営者を育てるという観点が乏しい。だから、現場で作業することが仕事だと思ってしまうんです。言われたことを現場でやればいいという教育です。それはもちろん、素晴らしくて大事なことです。でも、かつて経済が成長していたときは、そういう人たちの給与を上げることができましたが、いまはそういう時代ではありません。

 昔は新しいことや改革を、地主がやっていたんです。「これからは、これじゃいかんから、これをやるぞ」って言って、小作がそれに従ってやったんです。地主がいなくなったから、新しく切り開くリーダーがいなくなったんです。

■新たなスタイルの地主を

――地主が経営者だったわけですか。

沢浦:いまのような農業の仕組みは、戦後の農地解放後の約70年間だけのもので、長い時間をかけて培われたものではありません。すごく特異な70年間であって、本来の仕組みではないと思っています。

 有名どころでは、かつては二宮金次郎のように、地域を経営する人がいたんです。それ以外にも、在村地主と言われる人たちは、地域の経済を回す役割を果たしていました。そこに小作、いまで言うと社員がいて、暮らしを成り立たせる仕組みがあったんです。地主を中心とした経営があったということを、学校ではあまり教えてくれませんでした。地主が悪いことをしたので、経営とは悪いことをすることだというイメージが、戦後の教育の中で植え付けられていったのだと思います。

 地主を中心に小作という労働者がいて成り立つ仕組みがあって、いまに置きかえると経営と技術と資本と労働に分かれます。労働とは社員で、経営とは経営者でありマネジメントであり、さらに技術がある。重要なのは資本で、資本を分散させるのではなく、新たな資本を生むところに再投資できるような仕組みにしなければならない。

 それが戦前にはあった。そして、それが全部なくなってしまったところに、日本の農業の不幸があったと思っています。

 でも、過去を否定しても仕方がないと思ってます。農地解放があったから、民主化が進んだ。それがあったから、いまの日本がある。豊かな日本を作るためには必要だったと考えるべきでしょう。

 ただ、これから先のことを考えると、昔の地主を新たなスタイルで、企業家という形でよみがえらせる必要があると思います。技術、資本、労働をトータルに見てマネジメントする。それが経営なんでしょう。それができないと、地域のみんなが豊かに暮らしていくことはできないと思います。




根木貴大
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