FC2ブログ

農村を活性化させる為には?

これからのクリエイティブな福祉

福祉施設?精肉工場?どちらでもありどちらでもない今までにない福祉ないし酪農を展開している、「恋する豚研究所」代表の飯田大輔さんへのインタビューです。


リンク

------------------------------------


恋する豚研究所は、豚肉やハム、ソーセージを販売する会社で、2012年2月9日(肉の日)に立ち上げました。販売する商品は、僕が常務理事を務める社会福祉法人福祉楽団の就労継続支援A型という福祉事業のかたちで、障がいのある人たちによって製造されます。販売会社を立ち上げた理由は、福祉を売りにも言い訳にもしないで、高品質なブランドとして売っていこうと決意したから。

こうすることで、都内の高級スーパーで恋する豚研究所の商品を買ってくれる人は、日々の買い物で意識しなくても福祉を支える行動をしていることになる。これが、真のノーマライゼーション(※)だと僕は思います。加工工場に併設している食堂では恋する豚の「しゃぶしゃぶ定食」などを提供していて、ランチタイムはいつも満員。ここも「福祉」という看板はどこにも掲げていないので、お客さんは誰も福祉施設だとは気付きません。

そもそも福祉施設で働く障がいのある人の給料は全国平均で月給2万円弱にとどまり、とても自立できる水準にありません。福祉作業所で行っていることといえば、なぜか全国どこでも判を押したようにパン、ジャム、クッキーづくり。しかも多くの場合、「また買いたい!」と思えるものは少ない。

これでは付加価値がないし、きちんとした給料も払えるようにはならないでしょう。僕らは、障がいのある人に月10万円の給料を支払える仕組みをつくりたい。これは至難の業ですが、地元の産業である養豚業を生かし、クリエイターと協働していくことで、ヒントが得られると思っています。

※ノーマライゼーション:障がい者と健常者が区別されることなく、社会生活を共にするのが正常なことであり、本来の望ましい姿であるとする考え方のこと。「恋する豚研究所の『恋する』というのは、『豚に恋する』んじゃなくて『豚が恋する』イメージ。恋をすれば、健やかでおいしい豚が育つんじゃないかと思っています」(飯田さん)工場の2階にある「恋する豚研究所」の食堂。恋する豚の味が伝わるメニューのみを提供する

■お互いを気にかけ合う仕組みをつくる

「恋する豚」もそのひとつですが、僕は、これからの福祉には、障害者福祉とか高齢者福祉といった制度の枠を超えて、「この地域に何が必要か」を考え、“地域をケア”していくという発想が求められていると思います。

たとえば、福祉楽団は2013年、「多古新町ハウス」という地域の在宅福祉拠点施設をつくりました。
ここでは、高齢者のデイサービス、ショートステイのほかに、訪問介護や子ども向けのデイサービスなど、地域の在宅ケアを支えるサービスを複合的に提供しています。

また、デイサービスの窓越しに見える場所には、経済的な理由で学習塾に行けない子どもたちに無料で学習支援を行う目的で「寺子屋」を併設しており、連日、近所の子どもたちが集まってきます。学校を退職した元教員を講師として、経済的なゆとりのない家庭の子どもたちとマッチングすることで、所得格差が教育格差を生んでいる現実を、少しでも解消できる仕組みをつくる。これも新しい福祉のかたちのひとつです。

地域のコモンズ(共有される空間)をめざす多古新町ハウスにも「福祉」の看板はありません。
建物正面のテラスは、見た目には外で遊ぶ小学生のたまり場や買い物帰りの地域の人の団らんの場となっていますが、お互いを気にかけ合うことで、まさにケアの機能を果たしています。誰が来てもいいし、誰がそこにいてもいい。それがこれからの福祉施設の姿だと思います。




匿名希望
スポンサーサイト





にほんブログ村 企業ブログ 農業へ

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://gensenkeijiban4.blog.fc2.com/tb.php/641-66415646
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)