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農村を活性化させる為には?

変革は “働き方”だけじゃない──地方に突然やってきた東京の会社が「農業×IoT」の信頼を得られた理由とは②

①の続きリンク
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東京本社とテレビ電話で常時接続
 「本社にいるのと同じ感覚が大事。イントラネットや社内ポータルへのアクセスなど、日々の業務が滞りなくできるようにシステムをクラウド化し、PCさえあればどこにでも居られる環境を作った。もともと会社全体が既にクラウド化の流れだったということもあり、追加投資はそこまで大きくない」(担当者)

 サテライトオフィスの一角に設けられた会議スペースは、東京本社と常にテレビ会議で接続されており、オフィスの様子が画面越しに見られる。

 本社にいる人からすれば、南島原オフィスにいる人が何をしているのか分からない、逆もまたしかり。姿だけでも見えるようにすることで、心理的な不安を取り除くちょっとした運営の工夫だという。

 「『出張中だから』ではなく、遠く離れた南島原市にいても東京と同じ仕事ができる。これらが実現できるのは本当にITの力だと思う。ここに来ることが特別なことではなく、『普段の仕事を行うのが、たまたま違う場所ですよ』となるようにしたい」(担当者)

「テレワークで南島原に来るなら、土日も楽しんで」
 南島原オフィスを構えた理由は、農業生産者との共同研究が大きな目的の1つ。しかし、管理部門の視点では「リゾートオフィス」としての機能も企てている。

 担当者がIT業界全体の課題だと懸念しているのが、オフィスやクライアントが都市部に集中する中で社員の心身と健康を保ち、長く働ける仕事環境を提供するにはどうしたらいいかという問題だ。大人数の社員を抱える企業として、そういった心身のケアは非常に重要な要素だという。

 「東京で働くのと自然が豊かな南島原で働くのでは、業務内容や勤務時間は同じでも気分的には大きく違う。例えば長期間のプロジェクトに従事する人が、プロジェクトとプロジェクトの合間の1カ月間は南島原オフィスに来て業務を行う──山も海もあり、近くにはサーフィンができるポイントや有名な温泉もある。この場所なら、普段の業務をしつつも英気を養うことができるのではないか」(担当者)

南島原オフィスで働いている社員の姿
 設備だけでなく会社の制度を整える重要性を担当者は訴える。セラクでは業務内容がテレワークでも支障が無い場合、直属の上司が許可すれば南島原オフィスで働くことが認められるという。「南島原オフィスで働くことは、出張ではなくテレワークである」とルールで明確化し、手当も出張とは異なるようにしているという。

 テレワークのルールにも細やかな配慮がある。南島原のサテライトオフィスに来る場合は、期間は最低1週間、さらに土日を必ず挟むように規定しているという。

 「平日に滞在するだけではリフレッシュとはいえない。『どうせ行くなら土日を挟んで仕事以外の時間も過ごしてきなよ』ということを明確化する工夫を施している。また、ある程度の立場がある人間が率先してテレワークをやってみせるのは重要でしょう。1、2年たったときに、一般の社員でも『テレワーク、やってみようか』と思ってもらえるようになれば、それが成功といえるのかもしれない」(担当者)

働き方を変えて得たもの
 担当者が実際にサテライトオフィス事業を進めていた中で実感したのが、行政の力強さだ。行政が地元とのコミュニケーションを促してくれることで、会社についての理解をスムーズに得られたという。

校舎の中にはこれまでの歴史を振り返るスペースも
 「サテライトオフィスを設置する場所には、地元のコミュニティーと生活がある。そこに東京からいきなり『IT企業です』とやってきても普通は受け入れられない。地元の人が違和感を持つのは自然なこと」(担当者)

 「一企業が拠点にオフィスを構えれば、仕事ができる」──これは間違っているというのが担当者の考えだ。セラクを受け入れた南島原市の小関克稔さん(南島原市企画振興部商工観光課)は、「市が(企業を)誘致して終わりではない、という姿勢を示すのも大事」と説明する。

南島原市の小関克稔さん(南島原市企画振興部商工観光課)
 「セラクさんが現地に来て、『農業IoTの聖地を目指しましょう』と言葉にしていただけるだけでも全然違う。しっかり地元に入ってもらえることで安心感があり、(農業生産者の人は)相談してみようとなっているのでは」(小関さん)

 セラクが南島原にサテライトオフィスを設置したことで、サービスの研究開発の効率が上がるだけでなく、実際にサービスを利用する人たちの信頼を得ることにも成功している。

 最新のITツールで働き方を変えることで、さらなる価値を生み出す事例も出てきている。あなたの会社でも、これまでにない新しい働き方を検討してみてはいかがだろうか。





匿名希望
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