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農村を活性化させる為には?

市場社会と匿名性について

今、新しい統合NWの会議室では、ネットにおける匿名性のもつ問題性が話題になっていますが、市場における匿名性の問題も忘れてはならないと思います。

 市場経済が、生産者と消費者を貨幣という数字だけで繋ぐことによって、ひたすら合理性を追求し発展してきたことは疑う余地がありません。
 しかし、その結果、生産者にとって、消費者が完全に顔の見えない=匿名の存在になってしまった。このことの持つ問題性は非常に大きなものがありそうです。

 例えば、少し前の雪印乳業の問題にしても、回収された処分すべき古い牛乳を新しい材料と一緒にして再度売りに出すなど、誰が見てもおかしい。少なくとも自分では飲みたくない。自分の家族や大事な人には飲ませたくないと思うのが普通の感覚です。
 しかし、こうして出来上がった牛乳が、自分の知らないところで、全く知らない人が飲むとなるとこの正常な感覚が機能しなくなってしまいます。ましてや、仕事が単なる貨幣の対価でしかないのなら、必然的にそうなるとさえ言えそうです。

 また農家が自分たちで食べるものと、市場に出すものは別に作っている、市場に出すものは食べる気がしないなどと言う話を聞くことがあります。
 共認動物である人間にとって、顔の見えない存在(匿名)とは、意識や想像力の働かない存在(どうでも良い存在)となってしまう構造がありそうです。

 そして消費者にとっても生産者の顔が見えない(匿名である)構造から、購入の判断の基準は、価格と外見などの僅かな情報しか有りません。
 誰が、どのような環境でどのように作った物か、これまでは全く問題にされなかったのです。
 確かに、テレビや車などの工場生産品なら誰が作っても規格さえ同じなら、大した違いは無かったとも言えます。
 しかし、命を支える食物を同じように市場経済に載せてしまったのが、間違いだったのではないでしょうか。



玉川泰行
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