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農村を活性化させる為には?

「持続可能な農村」に向けて挑戦する石徹白の人々が、「集落営農」に見出した可能性

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「農」を軸に、持続可能な暮らしをつくっていく。それも、岐阜県にある110世帯250人の小さな集落・石徹白(いとしろ)地区のみなさんと力を合わせて。
そう聞いたら、どんなことができると思いますか?
石徹白といえば、水力発電で大きな注目を集める集落。「持続可能な農村」への挑戦に向け、集落で暮らすほぼ全世帯が出資し、水力発電の建設を実現しました(詳しくはこちら)。近年は、毎年のように子育て世代の移住や出産が相次ぎ、この11年間のUIターン世帯は16世帯48人と、集落の2割近くを占めるまでに。挑戦する石徹白の人たちの姿を、ドキュメンタリー映画「おだやかな革命」で見られた方も多いかもしれません。
外から見ると、最先端を歩み、大成功したように見えます。けれど、住民の方にしてみれば、「成功事例と思っている人はおらず、ようやくこの地区が残るための入口に立つことができた」のだといいます。
そして、次なる新たな挑戦として、集落で農業に共同で取り組む「集落営農」がはじまっています。


縄文時代から続く、残すべき価値のある場所

源悟さんとともに、水力発電部門の中心人物として動いてきた人物がNPO法人「地域再生機構」副理事長の平野彰秀さんです。ご自身も移住者であることから、地域おこし協力隊の移住サポートの窓口を担当されています。

平野さん 源悟さんたちより上の世代の方は、ここの地域のことは自分たちでやる、ということを当たり前にやってきた世代。そういうことを経験した人たちが身近にいることが、ここの集落の価値だなと思っています。
電気にしても、食べ物にしても、お金で買うようになると、どこからきているかわからなくなる。けれども、ここの人たちは自分たちで何とかする、という記憶をまだ持っている。水力発電だって新しい話ではないんです。大正13年から昭和30年までは集落で発電所を運営していて、完全に自立してやっていたし、みなさんその頃のことを覚えていらっしゃいます。
ここは縄文時代から続いている集落で、自然に近いところで暮らしてきたからこその価値観や、自治や自立の精神が根付く、残すべき価値のある場所だと思っています。けれど、高度経済成長期以降、この50年くらいの時代の変化によって、なくなろうとしている。
石徹白は成功事例だと言われることもありますが、実際はここ5年ほどでも農地が荒れてしまうなど、地域の風景は大きく変わっていってしまっているんです。人の手が行き届いている農村風景が荒れていくと、人の心も寂しくなっていくんですね。
だからこそ、農村風景や集落の人たちが持っている精神を受け継いでいきたいと思い、僕は石徹白で暮らしはじめました。



農協が保有する、13万5,000坪の休耕田をどう使うか?

農協では、水力発電がはじまった2016年に集落営農もスタートしています。実行する上での、地域のみなさんのとりまとめ役が、IT企業を辞め、2011年に石徹白へと移住した「農園 えがおの畑」の黒木靖一さんです。

黒木さん 営農の方針としては、地元の人でまずやっていこうじゃないか。ということで、手を挙げてくださった地元の方を中心に30人くらいが協力者として、関わってくださっています。核となっているのは、源悟さんや地元の名士たち。
石徹白に専業農家は少ないんですよ。でも、兼業ならほぼ全戸で、自分たちが家で食べられる野菜やお米くらいはつくっている。だから、農業の先生はいっぱいいます。
石徹白の作物は季節がはっきりしていることから、寒暖の差によって甘みが強く、周辺の農家さんからも特別おいしく育つといわれています。にんじんでも、子どもたちが生でバリバリ食べるほど。その代わり、11月から4月にかけてはたくさんの雪が降り積もるので、厳しい冬を乗り越えなければなりません。

農協で持っている農地は、45町歩(1町部=3,000坪)。およそ2年間かけて、まずは10町歩をきれいにして、維持できるまでに整備したそうです。

黒木さん みなさん、仕事を持っているので、休みの日に手伝ってもらったりしています。今は営農専用の田んぼを耕す機械はないので、地元の人たちにお願いして、持っているものを貸してもらいながら進めてきました。
ここの人たちは、困ったときは助け合う精神があるんです。年に何回か用水路の掃除など共同作業があるんですが、みなさん予定があっても、ずらして調整するんです。個人の予定よりも、優先するんですよ。
地元出身の若い人もそう思っているし、逆にそういうことに入ってこないと、ここのなかでの暮らしは難しい。大変なときもあるけど、農地を貸してもらったり、農作業のやり方聞いたり、助けてもらっているばかりなんでね。

2年間かけ、農協が持つ農地の4分の1が整備され、石徹白名物のとうもろこしやお米などの生産がはじまっています。
メンバーでの話し合いでは、酒米を育てて日本酒をつくったり、試験的に別の作物をつくりたいといった願望はいろいろとあるものの、なかなか専門に動ける人がいない。そこで、地域おこし協力隊の募集に至ったようです。




匿名希望
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