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農村を活性化させる為には?

地域再生の処方箋は「薬草」!?

奈良県宇陀市が地域を挙げて薬草栽培に取り組んでいる。市民から生産者を募り苗を安値で配布、市民が栽培したものを集荷して販売する仕組みが完成しつつあるそうだ。毎年5月出荷にこぎ着けているとのこと。

宇陀市の周辺は6~7世紀の推古天皇の時代から薬草を栽培、盛んにつくられていた時代もあり、「薬草」は地域にもゆかりの深い存在だ。製薬会社も協力し、人口減少が進む「薬草のふるさと」の再生が始まった。

(以下、リンクより引用)

【奈良・宇陀市、大和トウキの苗を市民に 栽培を指導、新産業めざす】

近鉄榛原(はいばら)駅から車で南へ15分。新緑の山々に囲まれた標高400メートルの農地にはホウレンソウや小松菜といった葉物野菜が目に付く。そんな農地の一画に、深い緑色が鮮やかな作物が整然と並んでいる。大和トウキの苗だ。ギザギザ状にとがった小さな葉が春風に揺れている。

■販路の開拓急ぐ
市は昨春、市の担当者や有力農家ら5人の中心メンバーからなる薬草協議会を立ち上げ、薬草プロジェクトを本格的に始めた。有力農家の農園で大和トウキの苗を生産。協議会が栽培を希望する市民を募り、苗を1株10円で配る。育て方を指導して栽培してもらい、育てたトウキを協議会が集荷するという仕組みだ。

苗の配布先は会社員、主婦、農家など肩書もさまざま。今年度は6万5000株と昨年度の5万株を3割上回る見通し。60代の主婦は「自宅前の畑でジャガイモや玉ネギと一緒に200株育てている。根を煎じて飲むようになった」と笑う。

昨年度の苗からできた大和トウキの生産量は1057キログラムに達する。5月下旬以降、順次出荷される見通しだ。協議会メンバーを兼務する宇陀市産業企画課の東和浩課長補佐は「生薬になる根は県内の卸が買ってくれそう」と胸をなで下ろす。

問題は生薬に使われない葉の販路をどう確保するか。本来は捨てる部分だが「根だけではプロジェクトの採算が合わない」(東課長補佐)。このため協議会は葉の販路開拓に懸命だ。

協議会では葉を使った飴(あめ)やドレッシングを試作。近隣の飲食店に採用をアピールしている。販売促進の料理教室や講演会も開いた。「葉は刻んだり粉末にしたりすれば料理に使いやすい」と話すのは飲食店「ヒルトコカフェ」を運営するテラス(宇陀市)の山口武社長。「ハンバーグ、カレー、アイスクリームなどに入れた料理やデザートは評判もよく市外の顧客も多い」という。

■大手企業も協力
ロート製薬も栽培の助言などで協力する。昨秋、同社が運営する東京の飲食店で宇陀産の大和トウキを使ったサラダやスムージーを提供。葉の需要開拓にも一役買った。協力する背景には中国頼みの生薬調達に不透明感が出てきた点がある。将来の国内調達の拡大を視野に入れた取り組みの一環とみられる。

市は協議会の株式会社化を検討している。代表的な産業に育てられれば人口減に歯止めをかけられる。既に生産管理から販路開拓まで行う非常勤職員を市外から募集。今後も市外からの採用を増やす考えだ。

南都銀行グループのシンクタンク、南都経済研究所の山城満主席研究員は「健康志向を背景に薬草サプリメントがインターネットで売れており潜在力は大きい。地元産配合サプリなど消費への直接的な訴えも必要」と指摘する。薬草プロジェクトを大きく育てるには消費を見据えた戦略が欠かせない。

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▼大和トウキ(当帰) セリ科の多年草で草丈は40~90センチ、根の長さは10~25センチ。夏に白い小さな花が無数に咲く。セロリに似た香りがあり、根は生薬として冷え性、鎮痛などに効果があるとされる。江戸時代に大和地方を中心に生産が盛んになったが、1980年代以降は中国産の安値攻勢で衰退した。
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■コスト削減 知恵絞る 中国産に対抗
薬草プロジェクトを採算ラインに乗せるには生産コストの抑制と販売価格の安定が不可欠。日本のトウキの年間需要は860トン程度で中国産が8割を占める。中国産のシェアを奪うには「コスト競争力の強化が課題になる」(ロート製薬アグリファーム事業部マネージャーの笹野正広氏)。

ある農家は「1キログラム2000~4000円で販売しないと採算がとれない」と明かす。中国産価格を大幅に上回るのは雑草処理などの人件費がかさむため。生産者の一部は農地をビニールで覆い雑草が生えにくくする農法を導入した。品質向上は肥料の配分や水はけの適正化がカギを握る。市は栽培指導を徹底して高値で売れる商品を増やす。

推古天皇が宇陀市周辺で薬猟(くすりがり)をしたという日本書紀の記述もあり、薬草栽培の歴史を訴えればブランド力向上にもつながる。

(引用終わり)



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